2018年10月29日
ラ・リーガ第10節
バルセロナ vs レアル・マドリード
5ー1 バルセロナ勝利
得点者
バルセロナ:コウチーニョ(11分)、スアレス(30分、75分、83分)、ビダル(87分)
レアル・マドリード:マルセロ(50分)
バルセロナ スターティングメンバー

- CBラングレ先発 フランス人 左利き 23歳
- イニエスタの後継者と呼び声高い、ブラジル人 アルトゥール 先発
- メッシ不在。ケガの為。だからこそこの試合はグループで崩したり、ワンタッチ、ツータッチでテンポよく回し、レアルを翻弄した。
- プレスは4-4-2。アルトゥールが一枚上がり2CBにプレスをかけた。
レアル・マドリード スターティングメンバー

- キックオフから覇気がない感じ。アグレッシブさがない。エル・クラシコのギラギラした、ピリピリした感じはない。チーム状況が悪いのがなんか雰囲気で感じる…
- 前半何もできず…
- GKは新加入のクルトワ。ファインセーブも何度かあった。
ジダン・CR7がもたらす影響
ジダンとCR7の2人が居なくなっただけなのに、こんなに影響が及ぶのかと痛感。チームに与える影響力はとてつもなかったんだとすごく感じた。
CR7はただ前線でいるだけでとてつもなく相手にとっては脅威でプレッシャーになる。どんなに攻め込まれていても、一度のチャンスで、1人の力で一気に流れを変えてしまう影響力。
レアルの得意とする高速カウンターの力も半減以上。
たかが1人だが、やはり世界No.1のプレイヤーCR7を欠いたことはレアルにとってあまりに大きなダメージになっている…
これからレアルがどう変わった行くのかが楽しみでもある。
バルセロナの2CB
ピケとラングレの2CB。2人も全く顔が下がらない。ピケは相変わらずポゼッション能力は高いが、初めて見たラングレも以上に上手い選手だった。また最先端のCBを見た感じ。しかもまたフランス人。どんなだけいい選手が湧き出てくるのだろ…凄い育成。
クレマン・ラングレ
23歳 フランス人 左利きのCBで後ろから攻撃を組み立てられるポゼッション能力が特徴。180センチ後半の長身。2018年5月にセビージャから加入。
小さな巨人アルトゥール
イニエスタの後継者名高い、ブラジル人 アルトゥール
前半圧倒したバルサ
- 前半バルサはレアルを圧倒。レアルは為す術なく前半終了した感じ。球際すら作らせてもらえず、ファールすら出来なかった。寄せられなかった。
中村憲剛コメント
ドンプシャのタイミングでプレスを掛けないと相手は顔が下がらない。迫力持って、連動して、タイミングよくプレッシャーをかけると相手の脅威になる。バルサの両CBは顔が全然下がらないから前の選手にフリーでつけられる。スキルも高いが、レアルのプレスが掛かっていない証拠でもある。
バルサ1点目
中央でボールを回し、レアルを引きつける。
アラバは左サイドから裏へランニングのアクション。
それに合わせラキティッチが裏へ一本のパス。一気にレアルの選手を置き去りに。目をボールに集めさせ、一気に裏をとった。
アラバはそのままペナルティラインへ。ニアで1人が潰れ、コウチーニョがファーでフリーでゴール。
見事な崩しから完璧なゴールが生まれた。
バルサの新しい左サイド。アラバ、コウチーニョ、アルトゥールの3人のコンビ関係性がレアルのを無力化した。
バルサはトランジションも早いので、何回も二次攻撃もできた。しかし、レアルの選手のスキルの高さも時折見せ、反撃を仕掛けるシーンもあった。
後半 戦術合戦
レアルのシステム変更

- 前半から動きが悪かったヴァランをルーカス・バスケスに交代。
- 4バックから3バックへ変更。バルサは2枚でCBにプレスをかけてきたところを、3CBにシフトし、3対2で数的優位を作った。
- 大外に左にマルセロ、右にバスケスを置いたことで、ここでボールを持てる時間が出来た。このレベルになると、少しの時間が出来るだけで、色々なことが出来てしまう。シュートまで持っていけるとシーンが増えた。
- 守りは5バックへ。その事で、バルサの両SBのケアをうまく出来るようになった。
- 反撃の一点め。マルセロから中央へ。中央を経由して右のバスケスへ。イスコがチャンネルへランしてパスを受け、そしてクロス。マルセロが合わせてゴール。左→右→左。バルサを左右に揺さぶった見事なゴール。
- 後半20分までは完全にレアルペースに巻き返したのは見事。逆転できるチャンスもあっただけに…
バルサの対策
- 後半キックオフから20分までレアルに押し込まれた。
- レアルが3CBにしてきたことで、後ろで数的優位を作られることで、中盤がフリーで受けられるシーンが増えた。→中盤のプレスの強度をあげるためアルトゥールに変え、ビダルを投入。中盤でボールを引っ掛けるシーンや、ボールを奪えるシーンが増えた。
- レアルは守り時5バックになる。5-3のブロックを敷いた。カウンター時では、3CBの脇を、押し込んでレアルの陣形が整った時はボールを動かしながら、大外の斜めのランニングからのロブパスをしたり、ミドルシュートで少しづつブロックを崩していった。
- スアレスのハットトリックはスーパーゴール。
- とどめはビダルの気迫のゴール
ゲームの総括
- 点差は確かにあったが、バルサが圧倒した部分は確かにあったが、後半20分までのレアルの反撃は見事。逆転できるチャンスは十分にあった。
- どちらにゲームが転ぶか分からない時間帯もあり面白いゲームだった。
- サッカーの戦術的要素も盛りだくさんで、90分フルで見ることをオススメ。
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