【プレミアリーグ】マンチェスターシティVSウォルバーハンプトン(ウルブス)

サッカー戦術分析
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2019年1月15日 プレミアリーグ第22節

マンCvsウルブス 3−0 でマンc勝利!

得点者

マンC:ジェズス2得点、OG

マンチェスターシティ スタメン

  • シルバ マンチェスターシティ所属の中でプレミア最多出場達成!267試合目!
  • アグエロとデ・ブライネ はベンチスタート
  • コンパニは怪我でベンチ外

ウォルバーハンプトン スタメン

  • 今シーズンBIG6との公式戦の戦歴は3勝3分2敗と真っ向から勝負を挑み好成績。
  • 先日カップ戦でリヴァプールを撃破。その勢いそのままマンCに挑む
  • 基本陣形は3ー5ー2

ウォルバーハンプトンの戦術

守備

  • 守りは5バックになり、5レーンを埋める陣形。
  • ゾーン2、3のエリアでは基本前からのプレスが行かない。
  • ゾーン1まで陣形を下げてカウンター狙いだった

ゾーン1 ゴール前

5−3−2でゴール前にバスを置いた。GKから頂点の2トップまでの、縦の距離を25m〜30mと以上にコンパクトに圧縮。横幅は5レーンにしっかり人を配置し、ゴール前の時間とスペースを与えない戦術をとった。

ウルブスお得意の鋭いカウンターを仕掛ける為にも、2トップは極力下がらない決まりだったと思われるが、マンCがボールを持つ時間が増えるにつれて下げられてしまった。

前半20分退場

前半20分にマンCの20番シウバに対してウルブス15番ボリーが危険なスライディングで一発退場。それによりウルブスは数的不利な状況で試合を進めることになり、当初の戦術は全てパーになってしまった。残り時間マンCの攻撃をなんとか耐える時間になってしまったのは言うまでもない。この試合のターニングポイントの1つになったのは間違いない。

攻撃

  • ウルブスお得意のカウンター狙い
  • カウンターはプレミアの中でも目立つウルブスの武器
  • サイドから逆サイドへ持っていけるとチャンスになる雰囲気があった。マンCは4バック。ウルブスは攻撃時は大外が上がってくるので必然的にフリーになる。前半大外がフリーになっている局面もあり、そこを使えていれば、チャンスになりそうなシーンが数回あった。

トラオレ投入

スーパサブトラオレが後半からピッチに入る。スプリント能力に非常に長けている選手。スピードはプレミアの中でもトップレベルの選手。1試合通してそれを継続するのは彼には難しいが、途中から投入される彼は、ウルブスにとって大切な戦術になっている。

後半も1人で難しい状態をキープして前向きの選手にパスをしたり、裏抜けをして一気にマンCのDFラインを1人で下げるなど存在感を示した。

マンチェスターシティの戦術

攻撃

ビルドアップ(自陣→相手陣内)

  • ウルブスが前線からのプレスに来ないのでハーフラインまではストレスなく簡単にボールを運べた。相手陣形に侵入する上で戦術的なことはしていなかった印象。

レーンを被らない(相手陣内での攻撃)

  • 後ろは2CB、アンカーのフェルナンジーニョの脇にサイドバックがハーフスペースに入り、大外にサネとスターリング、内側にシルバ、シウバ、前にジェズへが取るなと思っていたが…
  • 「ここはこの選手が取る」というより、このゲームでは互いが互いの選手を見合ってポジションをとっていた印象。流動的に。だけど同じレーンには被らない。常に三角形を作る位置どり。誰かが大外を取れば誰かが中へ。CHが中を取れば、SBが大外。常に数的優位、位置的優位を作りながボールを動かしウルブスのゴールに迫った。

守備

カウンターに備える

  • カウンターに備えアンカーのフェルナンジーニョはど真ん中のポジションどり。
  • 片方のSBが内に絞ってフェルナンジーニョ脇にポジションを取り、カウンターに備えた。

1点目

ウルブスは5バックで5レーンをしっかり埋めていた。ゴール前には鉄壁の壁を敷いた。マンCはハーフライン辺りで左右にボールを動かし相手を揺さぶった。

左CBの14番ラポルテ(左利き)にボールが入る。

21番シルバはラポルテに入ることを予測し、スーッとハーフスペースから落ちる。それにより3CBの右の5番ベネットがシルバの動きに釣られる。

その瞬間、空いたハーフスペースへラポルテが左足でパス。

そのタイミングで大外のサネがバックドアで一気に裏をとりパスを受ける。ペナルティエリアにドリブルで侵入。低いグランダーのセンタリング。ジェズスが無人のゴールへ流し込み先制!

シルバの味方にスペースを作る動き。サネのバックドア。ラポルテのボールの持ち方と、左CBが左利きだから出せるパス。チームと個の力が見事にマッチした素晴らしいゴール。

シルバのランニング

シルバはボールを持った時(on)にそのスキルを発揮するのはもちろんだが、ボールを持っていない時(off)に相手にとって嫌な位置で受けたり、フリーで受けるのも上手い。ボールのonの時も、ボールのoffの時も高いスキルを兼ね揃えている。

ハーフスペースへのランニング侵入はシルバのお得意ワザ。この試合でもその動きから何度もペナルティーエリアに侵入し、チャンスを作った。

デ・ブライネ

まだまだトップギアには達していなが、要所要所に見せるプレーは才能の塊。デ・ブライネがトップギアに戻った時にマンCは一層強さを増すだろう。

とうとうフィールドデビューか?エデルソン!

試合の総括

  • ウルブスはしっかりブロックを敷き、カウンター狙いが戦術だっただろう。前半早い時間で1人退場したことで全てのプランが崩れ難しい試合になってしまった。後半からトラオレが入り、なんとか攻撃を展開しようとしたが、マンC相手に数的不利は非常に難しいゲーム展開になってしまった。
  • マンCキックオフから終わりまでボールを持ち続け、危なげなく勝ち点3をゲットした。
  • あまり調子の上がらなかった選手も調子をあげ出し、いよいよマンCはチームとしてトップギアに入りそうな雰囲気。
  • 1点目は見事な崩しだった。

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