【マンチェスターダービー!これ以上の説明は不要】PL第29節マンチェスター・U vs マンチェスター・C 

サッカー戦術分析
この記事は約9分で読めます。

マンチェスターダービー!

これ以上の説明は不要ですよね!

それではゲームを見ていきましょう!

シティが押し込む序盤に

両チームともに、ボール非保持はアグレッシブに前からガンガンプレスを掛ける戦術を採った。両チーム共に前からプレスをかける為に、そこをかいくぐると一気にチャンスになる。

前からのプレスによってボール保持者はプレッシャーを感じヘッドダウンをし、遠くを見ることが難しい状態に。近くのパスコースは埋められる状態になり、判断スピードの速さも求められ、ミスを誘発させるのが前からのプレスの狙いの一つだ。

しかし、見方を変えてみれば、前からプレスを掛ければ空いてくるスペースがある。ライン間(DFとMFの間)だったり、最終ラインは数的同数になっている局面が多い。序盤そんな前からのプレスの弱点を突いて前進出来たのはシティだった。ユナイデットはシティの前プレをもろに受けてしまい中々前進できなかった。

2トップでシティの2CBにプレスにいくユナイデット。アンカーロドリにはトップ下のフェルナンデスがしっかりチェック。SBにはWBのワンビサカとウィリアムズがプレスに行く。配置の噛み合わせではフリーが出来ない状態に。

そこでシティは両SBがそれぞれ違うタスクでユナイデットの守備基準を惑わせていく。

可変するシティ

右SBカンセロは内側に入り、CBのフェルナンジーニョが中央で、オタメンデが左に開いて3バックの形に。左SBのジンチェンコは偽SBの役割。アンカーロドリと並ぶようにインサイドに入る。これにより、ユナイデットの前からのプレスを配置的な優位を活かして剥がしていく。

2トップには3バックとなり数的優位でボールを動かす。中盤にジンチェンコが入る事で、中盤でも数的優位に。ユナイデットの中盤はフェルナンデスを合わせて3枚。シティはジンチェンコを加えて4枚となり中盤にもパスコースが生まれる。

その優位性を最大に活かしたのがフェルナンジーニョだった。15分までに3回縦パスを打ち込んだ。ユナイデットの中盤がシティの可変するシステムに釣り出されて空いたライン間に縦パスを打ち込むフェルナンジーニョ。これは狙い通りといった感じで前線から落ちるアグエロやマティッチの背後でベルナルドがボールを引き出し、前進していった。

この試合シティのビルドアップの精度は非常に高かった。ゴール前までは行くが、そこから先に大きな課題があり、ユナイデットはそこから本当の強さを発揮した。

ゴール前ほどストロングを出すユナイデット

ユナイデットは確かにシティに前からのプレスを剥がされてビルドアップを許してしまうシーンは多かったが、ユナイデットの本当の強さはそこからだった。

サイドではスターリングとのマッチアップでワンビサカが持ち前の対人の強さでほとんど仕事をさせなかった。前回も苦い思い出のあったスターリングはこの試合でもワンビサカに苦しめられ続けた。ここでのマッチアップの勝敗は試合の結果に大きな影響を与えたのは間違いないだろう。ワンビサカ素晴らしかった!

Embed from Getty Images

ゴール前では強靭な3バックがシティのクロスを跳ね返し続けた。高さ、強さの質はユナイデットの方が上だった。単調にクロスを上げるだけではそう簡単にチャンスを作り出せない状況となったシティ。前半限らずにシティはらしい攻撃もあまり見られずに、単調にクロスをあげて跳ね返されてカウンターを受けるシーンが目立つ。

デ・ブライネとシルバがいないと攻撃のレパートリーがやっぱり減ってしまう。フォーデンも前半はほとんどボールを触れられず、ガラバオ・カップ決勝戦でMOMを獲ったような輝きは見せられなかった。

狙いはマルシャル

前からの積極的なプレスもハマりだしてきたユナイデット。ビルドアップでも狙い通りの展開に持ちこみ、シティのゴールに迫っていく。フェルナンジーニョvsマルシャルのマッチアップを積極的に使うユナイデット。対人では強さ、速さともにマルシャルの方が優位。質的な優位性を活かしマルシャル目掛けてロングボールを蹴り込む。シティの前からのプレスにプレッシャーを受けるも、前半序盤と違い、遠くへのパスを選択出来るようになってくる。上でも述べたように、前からのプレスの弱点はライン間や、最終ラインの守備が手薄になる事で、そこをマルシャルを起点に使えるようになっていく。

マルシャルと2トップを組むジェームズは持ち前の運動量で守備に攻撃によく走る。中央はマルシャルが身体を張り、ジェームズはジンチェンコが上がった裏(SBの裏)に走ってボールを受け取り、ビルドアップの逃げ道、攻撃のタメを作った。

ユナイデットは我慢の時間を続いたが、徐々に好機を見出すように。シティの攻撃をしっかり耐え忍んではカウンターでシュートを繰り返す。ボール保持率ではシティに圧倒されたが、シュート数はシティよりも数多く作り出していた。耐えながらも不気味にチャンスを狙うように。そして一つのセットプレーから先制点を奪い去る。

ブルーノ・フェルナンデスがシティのゴール前でファールを受ける。正直、今回のレフリングは少し厳しいような、もう少しファイトさせてもなというシーンは結構あった。このファールのジャッジもどうだったのかと言わんばかりに、現地の放送では何度もそのファールシーンの映像が繰り返された。サッカーファンとしてはもっとバチバチのダービーが見たかったな!

もらったファールを自らセットするフェルナンデス。シティの意表を突く浮きパスをマルシャルに送り込み、マルシャルが後ろからの浮き玉をダイレクトでシュート。エデルソンの手を弾き先制点を奪ったユナイデット。エデルソンの能力を考えれば止められないシュートでは無かったが、ユナイデットの気持ちが乗ったかのようにボールはゴールに吸い込まれた。

勢いづくユナイデット

先制点を奪った事で一気にユナイデットの勢いが増す。シティに剥がされていた前からのプレスも連動して、スピード、強度が増し、ボールに出るタイミングも揃い始めてシティのボールを前線で引っ掛けるようになり始める。

追加点を奪えそう!というシーンもあったユナイデット。先制点というパワーを力にシティを突き放しに行くも、奪えずにハーフタイムへ。ホームユナイデットが1-0でリード。ユナイデットの選手、サポーター共にゲームが進むに連れて気持ちが高まっていく。この難しい状況をシティはどう乗り切るのか?

左に偏ったパワーバランス

後半に入っても前半と状況は変わらず。シティのボール保持は高まるも、ユナイデットが前からのプレスとカウンターで好機を作り出す。

前半気になっていたのは、左サイドに偏り過ぎた攻撃。右サイドにはほとんどボールが入らない。スターリングがワンビサカとのマッチアップで苦戦していたのも原因ではあるが、左に偏ったパワーバランスを戻すペップ。

59分アグエロとベルナルドに交代で、ジェズスとマフレイズを投入する。マフレイズが右の大外に入り、フォーデンがインサイドに入る。マフレイズが入った事でチームにも明確なメッセージに。一気に右からの攻撃も増えていった。マフレイズも自分の持ち味を出してチャンスを作り出す。持ち前のドリブルはもちろん、右サイドの幅をチームにもたらし、裏を取るシーンも。

ユナイデットは3バックのルークショーがフォーデン、もしくはインサイドの選手に釣り出される。それにより生まれたギャップからマフレイズへの縦パスが2本入る。ウィリアムズの裏を突いて一気にゴール前に侵入する事に成功したが、マフレイズの速いクロスにもスターリングが合わせるも惜しくもミートせず。変化を加えてチャンスを作り出すシティであったが、やはり単調の攻撃は変わらずという感じで、ユナイデットのブロックを崩し切り事ができなかった。

単調にクロスを上げて跳ね返されて、カウンターを受ける。シティらしい攻撃が見たかった。ハーフスペースを使って、ペナ内のポケットを使ったり、ワンツーでゴール前に侵入したり、いつも以上に崩しの工夫が見られなかった。

Embed from Getty Images

そしてユナイデットの気持ちと運動量は落ちずに最後まで戦い抜いた。そして後半ロスタイムにはエデルソンのスローミスから無人のゴールへマクトミネイがゴールに流し込み勝負あり。ホームユナイデットはお祭り騒ぎ。スールシャールも大雨が振りそそすぐ中、ずっとベンチに座っていたがピッチサイドまで出てきてガッツポーズ。

ホームユナイデットが2-0で勝利!

終わり

ユナイデットはこれでシティ相手にリーグ連勝。シーズンダブルを決めた。これぞダービーマッチという感じでユナイデットの気迫はすごかった。この勝点3は最大のライバルから奪えた喜びと、来期のチャンピオンズリーグを狙う為にも大きな勝点3となった。

ユナイデットはここ最近好調をキープしている。攻守ともに新加入のブルーノ・フェルナンデスの貢献度は素晴らしい。スコールズが大絶賛するのは分かる、チームへの献身性も高いプレーもしながら、自分の武器を出していく。彼は欠かせない存在になっている。

Embed from Getty Images

シティはこれで今シーズンのマンチェスターダービーを負け越し。CLレアル戦からガラパオ・カップ優勝と好調をキープしていたが、この試合はらしさを出す事が出来なかった。やはりデ・ブライネの存在の大きさを感じるゲームにもなった。ボール支配率は7割近く握ったが、シュート数はユナイデットを下回った。シュートまでいけなかった事も問題だ。

今シーズンはエンジンがフルスロットまで温まりそうで温まらない。選手もチームも、爆発的な強さを示す事にくすぶっているはずだ。サッカーファンとしては早く早く、シティのフルスロット、エンジン全開の姿を見たい!

\\ YouTubeチャンネル登録お願いします //

コメント

タイトルとURLをコピーしました