【CLにはドラマがある】チャンピオンズリーグ round8 アタランタBC vs パリ・サンジェルマン

サッカー戦術分析
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始まりました、4日連続の早朝4時起き生活初日!
4日連続起きられる自信は正直ないですが、初日ですので何とかLIVEで見られました。「早起きは三文の徳」という言葉通りいいゲームを見られ、いい朝を迎えることが出来ました。

ここまで快進撃を続けているCL初出場のセリエA最強の攻撃力を誇るアタランタBC。そして悲願のCLのカップを掲げるチャレンジに挑み続けているパリ・サンジェルマン。資金力、戦力を考えればパリの方が圧倒的。しかし、それだけの要素では勝てないのがこのレベルの戦い。だからサッカーは面白い。でもやっぱり資金力や選手層って大事だよね!と思わせるゲームでもありました。

それではゲームを振り返っていきましょう!

下がると色が出ないアタランタ

両チームのスタメン

キックオフからアタランタが前面に前から出ていく。ボールを保持すればどんどん前に人をかけていく。ボール非保持になっても下がることはせずに、マンマークでパリの前進を阻みにいった。

アタランタの良さはボールを持っていようが、持っていなからうが相手陣内にボールがある時だ。自陣からのビルドアップはこの試合少し難があったことは否めなかった。いかに下がらずにパリ陣内でサッカーができるかが勝敗を分ける分岐点になりそうだった。

アタランタのボール非保持

アタランタのボール非保持のベースはマンマーク。決められた自分のマークにプレスにいく。剥がされてしまえば一気に数的不利に。一人一人に責任が与えられ、負けられない戦いがピッチのあちらこちらで見られた。

パリのGKのナバスにはプレッシャーにいかずに、フィールドプレイヤーにはマンマークにつき、彼のパスコースを塞ぎにいった。GKナバスにパスコースを見つけさせずに、長いボールを蹴らせてボールを回収することを何度か成功出来た。

ボールを前線で奪ったり、パリ陣内にボールが入ると多くの人数をかけて攻め込む。多くの人数をかけて攻め込むのはアタランタの特徴の一つだ。

サパタは囮で、ゴメスが仕上げ

この試合においてアタランタは左サイドから攻め込むシーンが前半は多かった。その理由の一つとして最前線に入るサパタが左サイドに流れたり、左のハーフスペースに落ちるからだ。彼が中央から左に動くことでパリの陣形が崩れたり、数的優位を作ることで攻め込むシーンがそちらのサイドで多く見られたと思う。

そしてサパタの動きで優位性を作り出し、仕上げはアタランタの10番ゴメスだ。サパタが囮で、ゴメスが仕上げというシーンが前半何度か見られた。サパタが左に流れてそこで生まれたチャンネルにゴメスがボールを受けてシュートに持ち込んだり。ゴメスから逆サイドの右WBハテブールにクロスが入りシュートに持ち込んだり。左サイドからのFKからゴメスの高精度のキックでチャンスを演出していた。

狙いが詰まった先制点

そして奪い去った先制点。25分狙い通りの形で先制点を奪ったアタランタ。GKナバスがボールを持つとマンマークでパスコースをシャットアウト。ロングボールを蹴らせてボールを回収。内側に絞ったゴメスにパスが入るとファールをゲット。リスタートから右サイドに展開し、3CBの一角のトロイが攻撃参加。右のハーフスペースでボールを受けると前線にボールを供給し、そのまま前線に。崩しは上手くいかなかったがゴール前に多くの人数をかけて混戦を作る。人数をかけた結果ペナの中でこぼれ球がパシャリッチに転がり、左足を振り抜き先制点を奪い去ったアタランタ。

アタランタの狙いと特徴が詰まったゴールだった。

パリの打開策

アタランタのマンマークに苦戦するパリだったが、少しづつ解決策を見つけ出していった。マンマークなので当然のことながらマッチアップで勝つことができれば一気に数的優位になり、また前のめりのアタランタの後方には広大なスペースが現れる。マッチアップで絶対的な強さを示せる選手がパリにはいる。そうネイマールだ。GKナバスはロングボールを前線に蹴らされてボールを回収されてしまったシーンもあったが、ネイマールが起点となり好機を演出したシーンもあった。

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ネイマールが独断で突破するシーンもあったが、縦パス→落とし(レイオフor縦ワンツー)の形からアタランタのマンマークを剥がして一気にゴール前に攻め込んでいった。

この試合のネイマールはまさにキレキレ。止められない止まらない。アタランタの組織を一人で切り裂いていく。でもなぜか入らないシュートが。シュートの調子だけがこの試合悪かったネイマール。これもパリがゲームを難しくしてしまった理由でもあり、ネイマールへの依存度も高い証でもある。正直、パリのボール運びや、ゴール前の崩しにはもう一工夫欲しかった。

それでもやっぱりネイマールのスキルはエグかった。良くも悪くもネイマールの仕事次第でこの試合の結果に大きな影響を及ぼしそうな雰囲気が漂っていた。負ければネイマールの責任。勝てばネイマールのお陰。それほどの「個」の違いを作り出していたのは確かだ。

チームで見つけた逃げ道

アタランタのマンマークにもう一つの逃げ道があった。それは逆サイドのSBだ。アタランタはボールサイドのパリのSBにはWBがプレスにいくが、逆サイドのWBは一列ポジションを下げて裏のケアを心掛けていた。当然ボールが目の前に来た時にはダッシュでパリのSBへプレスにいくが、スライドやプレスが間に合わない時がある。パリはそこを上手く利用して、そこを逃げ道にして少しづつ前進していった。

アタランタは先制点を奪ったものの少しづつ下がっていってしまった。パリに逃げ道を見つけ出されたことも理由の一つだし、ネイマールという「個」に局面を打開されてしまうシーンも増えていき、我慢の時間が続いていった。それがボディブローとして体力とメンタルを消費されていった。

マンマークのアタランタに対して前線でポストプレーを出来るカバーニや独断突破が出来るムバッペがいたらもっと有利にゲームを運べたかなと思っていたら、後半にムバッペが登場。ここからますますオープンな展開に。

質で殴り続けるPSG

後半に入るとアタランタの運動量も落ち、パリがボールを握る時間が増えていく。アタランタのWBも5バックの様に自陣に引き込む時間帯が増え、前半に比べてスローペースとなっていった。そこで動き出す、何故か負傷しているトゥヘル監督。この試合に向けて手術を済ませ、松葉杖をついて、クーラーボックスを椅子にベンチ前に座って指揮をとる姿が何度もカメラに抜かれていた。

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ここで登場するのがムバッペ。国内カップ戦で負傷してしまった男がこの大一番に何とか帰って帰ってきた。前半質で殴りまくっていてネイマールに加えて、もう一人質で殴り続ける男がピッチの中に。アタランタにとってはさらに厄介な展開に。組織を一人でぶっ壊せる男が2人もピッチに現れアタランタの選手たちにもファールが目立ち、何とか止めている展開になっていく。それでもネイマールはまた抜きで突破を見せれば、ムバッペはサイドで世界最速のスピードの縦突破で何度もアタランタゴールに迫っていく。

それでもゴールを奪えないパリ。時間は刻一刻と進んでいく。アタランタも試合を締めに運動量が落ちた選手や、カードをもらった選手を変えて5枚の交代カードをきっちり使い果たす。しかしここでアクシデントが。何と中盤で体を張り続けていたフロイラーが負傷。一度ピッチを出るがすでに交代枠はない。テーピングを太ももに巻いたままもう一度ピッチに現れるが走れる状態ではないままに前線に立っているという状態に。ほぼ10人となってしまったアタランタはここから諦めるわけにはいかないパリの猛攻を受ける。さぁ耐えられるのか?それともパリが追いつくのか?そんな手に汗握る残り10分が始まった。

CLにはドラマがある

得点を奪えないままパリに残された時間は10分に。脳裏に浮かぶ悪いデータ。パリは今までCLでイタリア勢に勝ったことが一度もないというデータ。ベンチで頭を抱えるパリの選手たち。悔しさを声にするトゥヘル監督。

またしてもそのデータが更新され続けてしまうのか?それとも覆すことができるのか?

いやいや、これで終わらないのがチャンピオンズリーグ。押し込み続けていたパリに待望の同点弾が終了間際の90分に生まれる。クロスをネイマールがトラップし、シュートを放ちそのこぼれ球をマルキーニョスが押し込み同点に。ドラマはまだ終わらない。

ロスタイムは5分。アタランタにとってこの一点は非常に重かっただろう。CL初出場で初のラウンド4の切符がもう目の前にあった状況での同点弾。

畳み掛けるパリ。ロスタイム2分カウンター炸裂。一度はアタランタが戻って対応するも、ネイマールからムバッペが裏をとり、最後は横パスを受けた、途中交代で入ったシュポ=モティングが今シーズンCL初ゴールを決めて逆転!

アタランタには耐える力も、跳ね返す力も残っていなかった。最後は自力で勝るパリが逆転でラウンド4への切符を手に入れた。

終わり

やっぱりCLにはドラマがあった。早起きした徳がありました。いい試合を見れました。アタランタのチャレンジはここでひとまず終わってしまいましたが、本当に勇猛果敢な、攻撃力たっぷりな戦いを見せてくれました。コンディション不良や怪我の影響でベストメンバーを組めなかったのかもしれませんが、それはパリも同じこと。やっぱり資金力、選手層って大事だよね!とも感じさせられましたね。

パリは苦しい中で、ロスタイムの逆転劇でチームに勢いはついたはず。短期決戦の今シーズンのCL。勢いを止めることなく、さらに加速させることは出来るのでしょうか?

さぁ明日も起きられるかな?

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