【チャンピオンズリーグ】 リヴァプール vs バイエルン

サッカー戦術分析
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チャンピオンズリーグラウンド16が開幕。その中でも1番の好カードかもしれないリヴァプールとバイエルンの試合を観てみた。日本時間朝5時からのキックオフだったが眠気が一気にさめる本当に熱く、スピード感あふれる、非常にレベルの高いゲームだった。
何と言ってもリヴァプールのホームスタジアム、アンフィールドの雰囲気は最高。本当に熱い熱いサポーターが集まるスタジアム。

選手のレベルの高さ、チームの完成度、試合の雰囲気を作る熱いサポーターその全てがこの最高の90分を作り上げた。本当にあっという間だった。すぐにこのゲームを見入ってしまう自分がいた。

それほど本当に素晴らしい試合。1人のサッカーファンとしてただただ見入ってしまった。

まさに世界最高峰の戦いだった!
それでは両チームのスタメンから。

アンフィールド!リヴァプール サポーターの大合唱!チャンピオンズリーグアンセムが聞こえない!

スタメン

リヴァプール は4-3-3。強力3トップMFS(マネ・フィルミーノ・サラー勝手に名付けた。)
ファンダイクは累積。ロブレンとA・ゴメスは怪我。2CBはマティップと普段は中盤が主戦場のファビーニョが入った。不安要素ではあったと思うが、ファビーニョはクロップから与えられた役割をしっかりこなしただろう。

バイエルンは4-2-3-1。のような配置だった。
リベリーはベンチスタート。
ゴレツカは怪我でメンバー外。
ミュラーは予選リーグのアヤックス戦でのジャンピングハイキックで2試合の出場停止。

ここでバイエルンにとっての不安要素。ドイツ勢はアンフィールドで勝ったことが無いようです。リヴァプールファンがつくるアンフィールドでの雰囲気は相手にとって本当に脅威になることがよく分かる。

リヴァプール とバイエルンの配置を重ねてみるとこうなる。試合を観てみてもあらゆる所でマッチアップ、ディエルが目まぐるしく行われる試合になり、観てる側としては非常に見応えがあった。
バイエルンの両SBはあまり攻撃参加せず、守備に徹していたと思う。アウェイでの戦いということも踏まえて、失点しないことが優先というのがチームコンセプトだったのかもしれない。

バイエルンの中盤の選手の守備意識はこの試合非常に高かった。攻撃的なセンスを持つ選手が当たり前の様に戻り、体を張り、ボールを奪いに行った。これがもはや世界のスタンダード!だろう。もう攻撃だけやればいい!という時代は終わった。ハメスは非常に守備を頑張っていた。こんな体を張ってボールを狩りにいくハメスは初めて見たかもしれない。この試合の持つ意味をチーム全員が理解し、モチベーション高く試合に挑んでいた。

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kickoffからリヴァプールがバイエルンを押し込んだ。
牙を剥くリヴァプールの迫力満点のプレス。

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リヴァプール  プレス

リヴァプールの伝家の宝刀、前線からのハイプレッシャー。この試合もマネとサラーはSBのパスコースを切りながら中央へ圧縮するようにプレス。
中盤3人とSBはしっかり人に着き、バイエルンのFWレヴァンドフスキには2CBがしっかりマーク。後ろのリスク管理をしっかりした上で前からのプレッシャーを行っていることが理解できるだろう。
ハイプレスにより、高い位置でボールを奪い一気にバイエルンゴールに迫った。

しかし、
バイエルンもドイツ王者。
これでのみ込まれるチームじゃない。

バイエルン ビルドアップ

バイエルンはリヴァプールの迫力満点のプレスに手を焼くシーンももちろんあったが、ただただやられる一方のチームではない。臆することなく、しっかりリヴァプールの様子を伺いながら、逃げる事なくボールを繋いだ。

サラーとマネの上空を通過するパスで両SBへパス。リヴァプール第一プレス。3トップのプレスを剥がした。しかしリヴァプールも流石。インサイドハーフがスライドし、第二のプレスを仕掛ける。それに合わせ、全員がスライドし、サイドへ圧縮し、バイエルンの攻撃を防いだ。
そこにバイエルンはチアゴ、ハメスが絡みプレスをかいくぐるとリヴァプール陣内へ攻め込む事に成功した。バイエルン陣内での攻防は非常に面白かった。一つのミス、判断の遅れが致命的なダメージになるような緊迫感の中でのプレーは凄かった。

そしてもう一つはFWレヴァンドフスキへのロングボールだ。レヴァンドフスキの質的優位(強さ、高さ、キープ力)を活かしてビルドアップを試みた。レヴァンドフスキも流石のスキルを発揮した。前線で数的不利の状態であってもボールをキープして仲間の上がる時間を作ったり、前線でファールをもらったりと存分にスキルを発揮し、ビルドアップを助けた。

ボールサイドへ圧縮するリヴァプール に対して、バイエルンは大きなサイドチェンジでチャンスを創り出した。

バイエルンのサイドチェンジ

リヴァプールはボールサイドへチーム全体で圧縮する。そうすると必然的に逆サイドが空く。そこでチアゴやフンメルスの精度高いキックで一気に逆サイドへサイドチェンジ。本当に精度が高く速いボールを展開。それによりサイドのニャブリ、コマンにスペースと時間を創り出した。コマン、ニャブリには少しの時間とスペースがあれば個の力で破壊する力を持っている。何度かリヴァプールのサイドをえぐってゴールに迫るシーンは迫力満点だった。

別格のフィルミーノ

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スペースと時間を本当に消し合うゲームとなった。時間とスペースの無い中でのプレーは非常に難しい。このプレスのスピード感は世界最高峰だった。その中でも別格の存在感だったのはフィルミーノだっただろう。どんなに時間とスペースが無くても、スッと止めて前を向いたり、スっと相手のマークを剥がしてしまう。「魔法をかけるフィルミーノ」チームに落ち着きと、攻撃にアクセントを加え、バイエルンの脅威となった。守備もサボらず、守備のスイッチも彼が入れる。彼の献身性もチームを助けた。
バイエルンが一番警戒している選手はフィルミーノだったかもしれない。フィルミーノには2CBのどちらかが必ずマークに来ていた。フィルミーノは中盤に落ちて、よくボールを受けに行く。その時も1人は必ずマンマークのようにマークにつく。それでも、プレッシャーを物ともせずにボールをキープし、ドリブルし、チャンスを演出した。本当に凄かった。上手かった。

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世界最高峰の戦い

時間とスペースを互いに潰し合うゲームだった。プレスの強度が高いかつ連続でプレスに行く。普通の選手がその中でプレーすることは本当に困難なことである。互いが互いの良いところを消し合う戦いとなった。その中でもプレーできる技術と判断スピード、とてつもないスピード感の中で絡みあうコンビネーションを出せる選手たちはまさに世界トップレベルの集まりだった。

戦術どうこうあるが、個々の能力の高さに脱帽するゲームとなった。個々の判断スピードが早い。しかも的確な判断を一人一人が決断していく。考えてプレーするというより(予測はもちろんしていると思うが)反応している。身体が勝手に動いている感じ。危険を感じて、チャンスを感じてやらなきゃいけない事を決断する。「鼻が利く」選手しかいない。感度が高い。鈍い選手は1人もいない。
1人だけではない。チーム全員が高い感度を持っている。1人がプレスにいけば次々と連動してプレスをかけに行く。後ろが下がれば全員が一気に下がる。チームが一つの生き物の様に動く連動性は見事だった。

そしてミスをしても臆する事なくプレーをするメンタリティの強さが凄かった。こんな大舞台で普通ミスをしたらビビってプレーが萎縮してしまいそうだが、そんな事をする選手は誰もいなかった。何回もプレーをしチャレンジする選手たち。最後まで集中を切らさずに戦い抜いた90分感は非常にレベルが高く、見ているものを興奮させてくれた。


リヴァプールにとってはホームで痛い引き分けになっただろう。バイエルンはアウェイで最低限のゲームを出来ただろう。
次はホームのアドバンテージを活かして2legを戦えるだろう。しかしリヴァプールも戦い方を変えてくるだろう。
この試合とは違う戦い方になるのも楽しみの一つ。しかし世界最高峰の攻防が見れることは間違いないだろう。2legが非常に楽しみだ。

試合結果
CLラウンド16 1stleg
リヴァプール 0-0 バイエルン
得点者:
なし

【UEFAチャンピオンズリーグ|ハイライト】手に汗握る好ゲーム!|リヴァプール vs バイエルン  2018-19 ラウンド16 1st Leg|2019.2.19|Liverpool×Bayern

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