【焦れったい90分】プレミアリーグ第13節 マンチェスター・シティvsWBA

サッカー戦術分析
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じれったい90分でした。

今一度攻撃的に、秩序を持って攻撃をしてほしいと一人のサッカーファンとしての感想です!

それでは早速ゲームを振り返っていきましょう!

前半序盤

試合序盤、積極的にゲームに入ったのはアウェイのWBAだった。最初からゴール前にバスを置いて、カウンターのワンチャンスを伺う姿勢ではなく、中盤からシティのスペースを消しながら、最終ラインへプレスをかけにいく。

WBAはボールを奪うとしっかり繋ごうとする意識が伝わる。シティを自陣に押し込んでボールを動かすシーンも。SBも前に上がり厚みを持たせてボールサイドで崩しにかかるシーンも。前半中盤左サイドを厚みを持って攻め込むと、カンセロのクリアミスを奪いショートまで持ち込む。これは決定機だったがGKエデルソンがビックセーブでチームを救った。

WBAはシティのボールを持たれると、ファーストプレスラインをハーフラインに設定し、4-1-4-1の陣形中盤に蓋をしながらボールに出ていく。アンカーの選手がトップ下デ・ブライネの監視。ロドリ、ギュンドアンの2CHには2IHが監視する明確な役割がある。しかし、こうなるとシティは2CBのどちらかがフリーになる状況に。ここをうまく利用しながら、幅を使って段々とWBAを押し込んでいく。

らしい崩し

試合序盤こそWBAが積極的な戦いぶりを見せるが、気づけばシティのボール保持率は7割を超える。シティのSBはいつものように高い位置に上がることでWBAのSHも下がり、6バックに。WBAのプランとしてはゴール前にバスを置くはずではなかったかもしれないが、そうせざる負えない状況になり、WBAは6-3-1の様な陣形でシティの攻撃を耐え忍ぶ時間がやってくる。

右サイドはスターリングとカンセロと言うなかなか組まないコンビの為か、ポジションが被ってしまうシーンもあったが、そこもゲームの中で徐々に修正をかけ、カンセロがインサイドに、スターリングが幅をとる。左の幅は左SBメンディ、フォーデンはインサイドで積極的に動き回る。

さぁ、始まりました、シティに突きつけられたお馴染みのゴール前にバスを置く相手をどう崩していくの問題。

その問題をこの試合、久しぶりにシティらしい崩しで一つの答えを出す。前半30分ボールを運んでWBAをゴール前に押し込む。ゆったりとボールを動かしながら、右サイドの幅をとるスターリングへパスが入る。この時相手はゴール前に10人の選手が待ち受ける状態。しかし、そんな時間とスペースが極端にない状態でシティらいしい崩しで先制ゴールを奪い切る。

スターリングは大外でボールを受けると相手SHをつりだすと、インサイドのカンセロへパス。ボールを渡したスターリングは斜めにランニングをし、ボールのリターンを受けてポケット侵入。WBAのサイド深くを抉ってマイナスのクロスをあげて、最後は走り込んだギュンドアンが詰め込んで先制ゴールをゲット!

素晴らしい崩し。そして久しぶりに相手を押し込んだ状態での、遅行からのゴールが実にシティらしい崩しだった。

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ゴール前にバスを置くチームに対して奪えた前半のこのゴールはとても大きかったが、そのリードも前半のうちに失ってしまう。

クリーンシートは6試合止まり

この試合までシティはクリーンシートを6試合連続継続しており、チーム歴代タイ記録に並んでいた。しかし、前半43分その記録が止まってしまう。左のフリーキックWBAがボールをゴール前に蹴り込み、混戦に。シティはクリアをするチャンスが2回ほどあったが、逃げ切れずに、最後はアジャイが放ったシュートがDFディアスにあたりボールの軌道が変わり、流石のGKエデルソンも反応できずにゴールに吸い込まれてしまった。

少し勿体無い、焦れったい失点だったが、シティもクリアをできるチャンスもあっただけに、ただ運がなかったとは言えないだろう。

この同点ゴールで、シティの焦れったいゲーム展開へと後戻りになる事に。後半は実に焦れったい45分だった。

足りない積極性と失われた連動

後半に入ってもシティがボールを7割以上保持しながら、WBAがゴール前にバスを置いて耐えしのぶ展開が続いていく。

確かに10人の選手がゴール前にブロックを敷いてきたら、それを崩してゴールを奪うのは難題ではあるが、前半奪った先制点の様な連動性も後半ほとんど見られなかった。一度だけ、スターリングから、デ・ブライネがチャンネルへ抜けて、右のポケット侵入をしたシーンはらしい!と思ったが、その一度だけ。あとは受けて、顔をあげて、探して、渡しての繰り返しで、テンポも上がらず、リズムも出ない。そうなると相手には考える時間も、ポジションを修正する時間も与えられ、よりゴールを割らせない作業は簡単になったしまう。

またボールを受けた選手の積極性もこの試合は少しかけていた。ボールを受けても、バックアパス、横パスばかり。サイドの1vs1もあまり仕掛けない。ボールを失う怖さなのか、カウンターを恐れてなのか、チャレンジする姿勢が低かったように感じる。確かに守備へ意識は上がり、この試合までに6試合連続のクリーンシートは見事ではあるが、やっぱりシティは攻撃的なチームのはずだ。もっと積極的に仕掛けるシティの姿勢が見たいのはサッカーファンの欲望だ。

チームで崩す連動性や秩序も、個での積極性も欠けていた後半は、本当に焦ったく、時間だけが刻一刻と進んでいくばかり。唯一積極的で、攻撃的だったのはギュンドアン。先制ゴールも奪ったし、後半ロスタイムには2本の決定機も。ボールを持ったら前へ前へとプレーする彼のプレーには唯一ゴールの匂いがした。是非前線の選手には彼のプレーから何かを感じとってほしいと思います。

そしていつものように、最後はデ・ブライネの質からが一番ゴールの匂いが。後半試合終了間際に、彼があげた2本のクロスが後半の1番の決定機だった。割り切ってこんな形も、バスを置く相手に対しては一つのオプションとして入れてもいいのでは。デ・ブライネだから蹴り込めるキックの質だからね。

シュートを27本放ったものの、最後までゴールを奪えなかったシティ。GKジョンストーンズのビックセーブも連発していたが、奪い切るチームの強さは今のシティにはまだまだ足りなかった。

シティが圧倒的にボールを握り、攻め込んでいたが、1-1で試合終了。

もう一度思い出そう

本当に焦れったい90分だった。最近の戦いぶりからはシティらしいといえばシティらしい。またボールを握り続けるけど、シュートを放つも、ゴールを奪えないで時間だけが過ぎ去る展開。今節もそんな予想通りの展開に。後半は特にその焦ったさが倍増した。ベンチのペップのイライラも募るばかり。

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シティよ、もう一度思い出してもいいのでは。シティがどんなチームなのか。世界一の攻撃力をピッチ上で表現することがペップシティのスタイルのはず。だからこそ、もっと積極的に攻撃的プレーしてほしい。また選手の自由度が高くなっているように感じる前線の崩しには今一度、ペップが秩序をもたらしてもいいのでは。個人のアイデアや、個人での突破に頼ってしまうシーンがゴール前では多くなっているように感じるので、攻撃の厚みも薄れ、連動性もないので、シティらしい崩しも最近は見られていない。

個人でも、チームでも、両方を持った状態で崩しにかかるのがペップシティの大きな特徴なはず。こんなハイレベルな選手たちが揃っているチームにも関わらず、チームで連動して崩すのがペップシティのらしさでは。今一度、あの時の秩序を思い出してもいいのかなとぼやいておきます。

さぁ、下を向かずに。守備の安定感は増しているのでそこは継続しつつ、出来ていたことを今一度思い返し、より強くて魅力的なペップシティになることを期待しながら、次節も楽しみにしてます!アグエロとアケはおかえり!

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