【ブレイズの網の外から】マンチェスター ・シティvsシェフィールド・ユナイデット【プレミアリーグ第21節 戦術分析・レビュー】

サッカー戦術分析
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前節プレミアリーグのリーダに辿り着いたマンチェスター ・シティ。公式戦11連勝、リーグ戦7連勝と好調をキープしたまま、今節迎える相手はシェフィールド・ユナイデット(以後ブレイズ・シェフィールド・ユナイデットの愛称)。ブレイズは前節お隣のマンチェスター ・ユナイデットをオールドトラフォードの地で撃破している。ブレイズはここまで怪我人続出で難しいチーム状況の中、順位も最下位と結果が出ない苦しいシーズンをおくっているが、クリス・ワイルダー監督が築き上げたブレイズは硬い。この試合でもシティはブレイズの5-3-2の硬いブロックに手を焼いた。

それではゲームを振り返っていきましょう!

硬い硬いブレイズ

アウェイの地、マンチェスターに乗り込んできたブレイズ。ブレイズは自陣に5-3-2のブロックを敷いてカウンターを狙う戦略でシティから勝点を持ち帰るチャレンジを試みた。

ゴール前には5バックが横幅を埋め尽くし、中盤3人が凄まじい運動量で中盤のスペースを消しにいった。シティのボールをライン間に入れさせないこと、縦パスを入れさせないことを念頭に入れながら、シティのボールを外へ外へ、後ろへ後ろ、横へ横へ誘導しゴールからボールを遠ざける。

前線には2トップのブリュースターとバークが攻め残る形で、カウンターに備える。シティにどれだけ横にボールを揺さぶられても2トップは我慢して下がらなかった。2トップを抜いた8人の選手でシティの攻撃を待ち構え、防ぎ続けたブレイズの守備は凄かった。ペナルティエリアに10人のフィールドプレーヤーが入ってもシティの攻撃を守れないチームも多い中で、連携のとれた粘り強いブレイズの守備はシティの攻撃を跳ね返し続けた。

その中でも何回も言うが、中盤3人のランドスラム、ノルウッド、フレックの運動量とスライドスピードは凄まじかった。前半だけで6km近く走った3人。3人で中盤の横幅をカバーしつつ、中盤のスペースを締めるミッションはそう簡単には出来ない。

確かにブレイズの5-3ブロックは素晴らしかったが、シティも少しづつ好機を見出していった。焦らずに、丁寧に、しっかりカウンターのケアもしながらボールを動かし、ブレイズを横に、縦の深さを使って揺さぶっていった。

ジンチェンコの立ち位置

この試合シティの基本陣形は4-3-3。CBコンビはラポルトとディアス。右SBにウォーカーが入り左SBにジンチェンコ入った。右SBのウォーカーは少し内側に入って後方を3バックにしアンカーのフェルナンジーニョと共に菱形をつくり、ブレイズの2トップのファーストプレスを優位性を持ってボールを動かしていった。この時逆サイドの左SBジンチェンコはビルドアップ時に、試合序盤はインサイドに絞って偽SBのような立ち位置をとっていた。しかし、ブレイズは中盤に3人の選手を並べており、ジンチェンコがインサイドにポジションをとると渋滞状態に。

その為ジンチェンコは立ち位置を少しづつ外へ取り出す。ブレイズの中盤3人の脇のスペースでボールを引き出す。初めのシティのプランとしては、ジンチェンコを偽SBとして中盤で優位性をつくりたっかたはずだが、ブレイズの強固な中央圧縮によってジンチェンコはサイドへ押し出されたとも言える。

網の外から

今節のシティは慎重にボールを動かしていたとも言える。中央をしっかり圧縮するブレイズ相手に、無理に縦パスや楔を入れ込むシーンはほとんどなかった。しっかりブレイズの状況を見ながら丁寧に、リスクを管理しながらボールを動かしていった印象だ。ブレイズの張る網を丁寧に丁寧に剥がしていったシティ。網に少しの穴が空いた時にはズバッと縦パスを通して一気にゴールに迫るシーンもあったが、ほとんどは網の外から攻撃を組み立てに行った。

ブレイズの張った網は5-3ブロック。シティはその網の外である中盤3人のサイドからと、5バックの背後を狙ってゴールに迫っていった。左サイドはジンチェンコと、フォーデンが。右サイドはベルナルドが、ブレイズの中盤3枚の脇でボールを受けて、サイドから中央に斜めに侵入する形を多く見せた。またフェランはワイドで足元でボールを受けてドリブル侵入だけでなく、何回も5バックの背後をとり続ける。

そんなフェランの5バック、WBの背後をとる裏抜けから先制ゴールが生まれた。フェランがサイドで粘り強くボールをキープし、強引に前を向き、中へクロス。最後はジェズスが落ち着いてゴールに叩き込み先制。燻っている2人から生まれた先制ゴール。ゴールが決まった時のフェランのガッツポーズは非常に印象的だった。

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その後もブレイズの仕掛ける網に引っかからずに慎重にボールを動かしていく。奪われたら早いトランジションでチャンスを摘む。それでもブレイズのカウンターを受けて前進されるシーンも。後半終盤には押し込まれるシーンもあったが、最後まで集中力を切らさずに全員で守りきり、シティは1-0で勝点3を持ち帰った。

おわり

シティはこの勝利で公式戦12連勝。これはチーム新記録のようだ。リーグ戦も8連勝となりプレミアリーグのリーダを今節も守りきった。1月を全勝で切り抜けたシティ。けが人や、コンディションが上がらない選手がいる中でも、試合に出る選手はしっかり結果を出している。誰かが突出している訳ではないが、みんなで励まし合い、激励をし合い、チーム一丸で目の前の試合の勝利だけを目指して戦っているなという印象だ。

さぁ、2月はビックゲームが目白押し。チャンピオンズリーグの決勝トーナメントも始まり、より緊張感あるゲームが待ち受けている。この調子を止めずにどこまでシティは突き進めるか非常に楽しみだ!

ラポルトが徐々にコンディション上がってきて嬉しい限り。これはペップの頭をいい意味で悩ませているに違いない。結果を出したフェラン、ジェズスもペップの頭を悩ませるはずだ!

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