【ボスの魂変わらずここに】J1第19節 横浜F・マリノス×サガン鳥栖【サッカー戦術分析・レビュー】

サッカー戦術分析
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ご無沙汰しておりました、久しぶりのマリノスの試合のレビューです!ポステコグルー監督が去っても、そのDNAは変わらずマリノス戦士には宿っていたように感じる、アグレッシブな90分でしたね!

鳥栖を逆手に

まずは、マリノスのボール保持。サガン鳥栖のボール非保持の局面をみていこうと思います!マリノスはベースの4-2-3-1から、いつものようにポジションチェンジをしながら、フリーマンを作り、ビルドアップを試みていった。

サガン鳥栖はボール非保持の局面になると5-3-2の陣形となる。5バックと聞くと、一見守備的なの?と思われるかもしれないが、サガン鳥栖はそうではない。マリノスが前線に縦パスを入れると、明確に人を捕まえて、激しいプレッシングを浴びせにいく。サガン鳥栖はリーグでも非常に失点が少ないチームということはあり、一人一人がサボらず、しつこくボールへ出て行く。

そんなサガン鳥栖をマリノスは逆手にとった。

マリノスはサガン鳥栖の5-3-2ブロックに対して、2トップの脇のスペースを使ってビルドアップをしていった。最終ラインに中盤の扇原が落ちて、後方を3バックにして前進したり、扇原がSBの選手とポジションを入れ替えて、サイドでボールを引き出して前進していった。

問題はこの先。5バックの相手をどのように攻略していったのか?先ほど述べたように、サガン鳥栖の5バックはスペースよりも、積極的に人に、ボールに出ていく戦術だった。マリノスは縦パスを前線の選手に打ち込めても、簡単に前を向けない!そんなシーンがほとんど。しかし、そこを逆手にマリノスがサガン鳥栖の最終ラインをブレイクしていく。

一本の縦パスでは前は向けないが、ワンツーや、3人目をうまく使って攻め込んでいった。人に、ボールに食いつくということは、スペースは空くよ!ということでもある。

マリノスのWGにはサガン鳥栖のWBがしっかりマーク。そこを逆手にマリノスのWGはボールを受けるとすかさずワンツーでWBの背後をとってラインブレイク。または前線の選手が楔を受けて→少ないタッチでボールを落として→3人目抜け出す。

人、ボールに出てくるサガン鳥栖のプレスを逆手に、マリノスがラインブレイクをしていった。

サガン鳥栖の誤算とは?

お次はサガン鳥栖のビルドアップ。マリノスのボール非保持での局面をみていこうと思います!マリノスはいつものように前線からハイプレスを浴びせていく。サガン鳥栖もそこは織り込み済みのようなビルドアップを試みていた。

サガン鳥栖は後方からビルドアップを試みる時に、GK朴を加えてボールを動かしていった。GK朴が中央に入り、3バックの左に入った大畑はワイドに出て、左WB小屋松はワイドの高い位置に上がる。GKを含んだビルドアップと可変システムで数的優位を作ってボールを運ぶ狙いがあった。前半31分はその狙いが詰まったシーンでもあった。後方でゆっくりボールを動かし、マリノスのプレスを集めて、中央の数的優位活かして前進していったシーン。

そしてもう一つの狙いが、数的同数となった前線に長いボールを入れることだった。マリノスのSBを釣り出して、2トップ目掛けて最前にボールを送り込むことだった。そこまではサガン鳥栖の狙い通り、マリノスのプレスを集めて数的同数の前線に長いボールを送りこめたが、マリノスのチアゴと畠中の2CBにほとんどと言っていいほど、ボールをカットされてしまった。そこはサガン鳥栖にとっては誤算だったのかもしれないが、この試合のマリノスの2CBの強さは際立ち、サガン鳥栖の前進をシャットアウトしていった。それに加えて、前線からのプレスがサガン鳥栖の自由を奪っていった。

マリノスの超ハイプレス

マリノスは試合開始から、試合終了までハイプレスの強度を決して落とさなかった。GKを含めて、可変システムを加えるサガン鳥栖のボール非保持に対して、マンマーク気味のプレスで自由を奪っていった。その強度は最後まで落ちずに、連動したプレスを浴びせ続けた。前線がマンマーク気味になると、当然後方の守りは手薄になるが、そこは強力2CBが跳ね返す。極めて強気な、マリノスらしいプレスを90分間見せつけた形に。

サガン鳥栖はWBが高い位置に上がると、4バックのマリノスに対して、幅を使ってチャンスになる。しかし、そこまでの時間をマリノスが与えないくらい、速いプレスを食らわせて、そうはさせなかった。

そして均衡を破ったゴールも、前線からのプレスから生まれた。

おわり

GK朴のファインセーブでなかなか点数を奪えなかったマリノスだが、最後までプレスの強度を落とさず、終盤に2得点を奪い見事勝利!

マリノスはポステコグルー監督が去った後も、彼が植えつけたDNAは変わらずピッチ上に残る、そんな90分だった。非常にアグレッシブならしい戦い!サガン鳥栖のプレッシングを逆手にラインブレイクするシーンもお見事!

サガン鳥栖も決して悪いゲーム運びではなかったと。狙いも明確で、マリノスのプレッシングも把握した上でビルドアップを試みたが、その準備や狙いを上回るマリノスの強度や質にうまくいかなかったのかもしれない。マリノスから溢れ出ていた気迫に押されてしまったのかもしれない。

選手たちに宿る、彼の魂がそうさせたのかも。

ありがとう、ボス。

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