マンチェスターシティ新加入!グリーリッシュのプレースタイル・特徴〜【マンCの貴公子へ】〜

サッカー戦術分析
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アストン・ヴィラの貴公子、ジャック・グリーリッシュがマンチェスターシティへやってくる。移籍金はプレミアリーグレコードと言われ、彼の価値を象徴しているだろう。20/21シーズン.アストン・ヴィラでは公式戦27試合に出場し、7G12Aの活躍。この年イングランド代表としても、EURO2020に出場し、イングランド代表の初の決勝進出に貢献。イングランド代表では、ジョーカーとしてチームの攻撃の流れを変える役割に。EUROラウンド16vsドイツ戦ではその起用に答え、ドイツから奪った2得点の起点となった。

それでは、ジャック・グリーリッシュの特徴やプレースタイル、シティではどんなポジションで、どんな役割を与えられるのか夢を膨らませながらお話したいと思います!それでは最後までお付き合いください!

プロフィール

Jack Grealish(ジャック・グリーリッシュ)

・イングランド代表
・1995年9月10日(25歳)
・身長175cm 右利き
・SH、WG、IH(主に左サイド!)
・アストン・ヴィラのアカデミー出身。ヴィラでは200試合以上の試合に出場!
・足元の技術は天下一品!泥臭さい守備も!
・ショートソックスは彼のトレードマーク!

アストン・ヴィラのアカデミーで育ち、アストン・ヴィラでプロのキャリアをスタートさせたグリーリッシュ。チームで10番を付け、キャプテンマークを巻く。アストン・ヴィラで200試合以上に出場し、チームとともに、降格も、昇格も味わってきた。アストン・ヴィラとグリーリッシュとの結びつきは非常に強く硬いことがお分かりいただけるだろう。

自分が大好きなクラブ。自分を育てたクラブ。そんなクラブを離れる決断は非常に彼を悩ませ、難しい選択を迫られただろう。しかし、そんな状況下での移籍の決断には、彼の並々ならぬ決意を同時に感じる。ペップの下で彼は多くを学び、さらに進化するだろう。

プレースタイル・特徴

ジャック・グリーリッシュという男が一番力を発揮するのが、相手ゴール前である。相手が強固なブロックを作り、時間とスペースを奪ってきても、彼はそれをひらりと交わし、決定的な仕事をしてしまう。

アストン・ヴィラやイングランド代表でのプレーエリアは主に左サイドの高い位置、もしくは中央のエリアだった。そのエリアで彼がボールを持つと何かをしてくれる!というワクワク感を私たちサッカーファンに与えてくれるのも彼の大きな魅力の一つである。

彼がボールに触ると一気にピッチに魔法がかけられる。

強烈なミドルシュート

左右両足から放たれる、強烈かつ正確なミドルシュートはグリーリッシュの特徴の一つ。得意のドリブルからの強烈なシュート。

また彼はドリブルからのボールの離し方、ボールを離すタイミングが絶妙だ。相手を引きつけてから味方への優しいパスをリリース。良いドリブル突破をしたのに、結局そのあとボールが引っかかりチャンスにならない!というシーンは多くのサッカーファンは見てきているのはずだ。しかし、グリーリッシュはドリブル突破をして終わらずに、しっかり味方に優しいパスを供給できるのも大きな武器だ。

相手を翻弄するテクニック

ボールを持ったらワクワクさせてくれる!これがグリーリッシュ最大の魅力ではないだろうか。優雅にひらりひらりと相手を交わしていくドリブル。一気に相手の急所を突いてしまうスルーパス。どんなに時間とスペースが無い状況でもボールを奪われないスキル。ショートソックスと少しチャラい風貌の男がピッチに魔法をかけ続ける。

ゲームメイクから、スコアラーまで

グリーリッシュはゲームの流れを感じて、チームが勝利するための最善の選択を決断できる。自分の形にハマらずに相手の嫌なプレーを選択する。

一つの例として、左サイドで彼はボールを持つと複数のカードを相手に提示する。カットインだけでなく、縦に突破してクロスをあげたり、シュートでゴールを奪うシーンも。高いスキルのお陰で常に多くの攻撃的手札を持ち合わせ、そのカードをその状況に合わせて切ることで、チームの勝利の確率を上げていく。

時にはチームを活かし、時にはチームに活かされる。決してエゴが詰まったプレーではなく、周りを活かしてプレーが出来るのも彼の特徴。独断で突破をするシーンもあれば、相手を引きつけてボールを味方へリリースしたり、味方とショートパスを繋ぎながらコンビネーションで前進するシーンも。

マンチェスターシティでの起用法は?

アストン・ヴィラやイングランド代表での、グリーリッシュのポジションは左のワイドのポジションや、インサイドハーフが主戦場であったが、シティではどんな起用法をされるのだろうか?シティに入っても彼が担ってきたポジションは大きく変わらないように思っている。シティは4-3-3がベースポジションが多い中で、左のWGのポジション、もしくは2IHのどちらかのポジションになりそうだ。

IHでの起用

IHで起用された時のグリーリッシュの役割は?ボールを持った時には、彼の持つスキルを思う存分発揮すればいいだろう。それよりもオフザボールの動きの質、量を今まで以上に求められるかもしれない。大外にボールが入れば、中央から斜めにペナのポケットへ侵入するランニング。また、「0トップ」をペップが採用した時には、昨シーズンのギュンドアンが見せるような、2列目からの飛び出しで、フィニッシャーとしての役割も求められるだろう。

そして誰とIHのコンビを組むのかも非常に楽しみな要素。ギュンドアンなのか、ベルナルドなのか。イングランド代表コンビでフォーデンと組むかもしれない。一番の楽しみはやっぱりデ・ブライネではないだろうか。デ・ブライネとグリーリッシュの2IHコンビは夢が膨らむ。プレミア屈指!いや世界屈指のゲームメイクを見せてくれるはずだ。

グリーリッシュはデ・ブライネのプレースタイルが好きだとチラホラインタビューで答えることも?もう既に相性はバッチリなのかもしれない!

WGでの起用

シティのWGは相手に合わせて、その状況に合わせて立ち位置を変えることをペップには求められる。インサイドでも、サイドでもプレーできるグリーリッシュにとってそこは難なくこなせそうだ。

サイドでコンビを組むSBの立ち位置に合わせてポジションを変え、その都度引き出すカードを変えることを求めれれるはずだ。ワイドに入った時には、中にも、縦にもドリブル突破ができるのはグリーリッシュの大きな強み。また左サイドに入った時にはそのドリブルに加えて、右足からの巻いたクロスをペップには求められるかもしれない。右WGのマフレズが得意とするクロスだ。相手が中で待ち受けていても対応するのが難しい、逆サイドのポケットへの巻いたクロス。それを右サイドのマフレズだけでなく、左サイドでグリーリッシュができればシティの攻撃の幅は更に広がるはずだ。

0トップ起用はあるか?

最後にペップが起用しそうな妄想を膨らませてみようと思う。それはグリーリッシュの「0トップ」起用だ。しかし決して妄想で終わる確率も、そう高くないかもしれない。ペップだったらやりそうではないだろうか?

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もしかしたら、それがグリーリッシュの秘めているパワーを引き出すポジションかもしれない。

グリーリッシュの第二章

ペップの下でグリーリッシュがどんな魔改造をされ、どんな化学反応を起こすのか、非常に楽しみでしょうがない。愛するクラブを離れて、シティへの移籍を決断したグリーリッシュ。凄まじい決意を胸にマンチェスターへやってくるはずだ。そんな彼を暖かく応援し、見守っていきたいと思います!

エティハドスタジアムのピッチで、色とりどりの魔法をかけてくれることを楽しみにしましょう!

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すぐにペップシティにフィット!

加入して間もないグリーリッシュだがすでに監督の信頼、チームメイトの信頼、そしてシティファンの心を鷲掴みにするプレーぶりを見せている。ペップの戦術にフィットするのに時間がかかる不安を吹き飛ばし、ガンガン左サイドを活性化させている。

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そして彼の夢の1つであるチャンピオンズリーグの出場も叶った。デビュー戦となったライプツィヒ戦では1G1Aのおまけ付き。シーズンを終わった時にどんなインパクトを残すのか非常に楽しみだ。

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