【思ったよりも深い闇…】チャンピオンズリーグ グループE 第2節 ベンフィカ×バルセロナ【サッカー戦術分析・レビュー】

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チャンピオンズリーグ予選第2節。前節共に勝ち星をあげられなかった両チーム。ベンフィカはディナモ・キエフとドロー。バルセロナはホームカンプ・ノウでバイエルン相手にまさかの0-3の大敗。両チームこの試合に掛ける勝ち点3への思いは強かったはずだが、結果は予想外の展開に?

ベンフィカは整理された、いろんな戦い方が出来るチーム!と言う印象に。バルセロナは前節の大敗からまたしても…バルセロナが抱える闇は思ったよりも深そうだ…

それでは簡単ではありますが、試合を振り返っていきましょう!

破壊力抜群のベンフィカ3トップ

試合の構図はバルセロナがボールを握り、ベンフィカがカウンターを仕掛ける試合となった。ベンフィカの長いボールがバルセロナを苦しめていった。ベンフィカのシンプルな長いボールは効き目抜群だった。

ベンフィカはボールを保持すると3-4-3でビルドアップを試みる。3トップの3人は比較的自由に動き回る。トップ下ラファ・シウバが入って、2トップにヤレムチョクとヌニョスが並ぶシーンもあり、バルセロナの3バックが彼らを最後まで掴み切ることは出来なかった。

ベンフィカは後方からしっかり繋いでボールを前進したい意識は感じられたが、この試合一番効率的に、効果的にボールを前進させられた方法は前線へのロングボールだった。

中盤でボールを繋ぐも、ミスしてバルセロナにショートカウンターを喰らうシーンもあった。しかし、長いボールは比較的高確率で前進出来ていた。前線の長身ヤレムチョクのポストワークは終始バルセロナの脅威になっていた。先制ゴールはバルセロナの3バックの背後をとってヌニョスが抜け出しゲット。2点目はヤレムチョクのポストプレーから最後はラファ・シルバが押し込みゴール。この3トップ相手に3バックで対応したバルセロナだったが、個人の力はベンフィカの3トップの方が上回りシンプルなロングボールの効き目が抜群。

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終わってみればベンフィカがホームで、バルセロナ相手に3得点を奪って快勝を納めた。3点目が決まった時にベンフィカOBであり、今は関係者?のルイ・コスタが喜ぶシーンも切り取られた。

ピケの交代で狂ったバルセロナ

ピケを交代させたクーマン監督が悪い!と言う話ではない。ピケをしょうがなく交代させた!と言う表現が近いだろう。むしろこの交代はクーマン監督のファインプレーとも感じた。しかし、もしかしたらガビではなく、DFラインの選手を投入したらより良かったかもしれない!

ピケは開始直後にイエローカードをもらってしまった。前述した通り、ベンフィカの3トップにバルセロナは3バックで対応。1対1の対応も増え、球際勝負のシチュエーションが増える。そんな状況が多くなる中ピケは試合開始10分ほどでイエローカードをもらってしまった。この状況を考えるとイエローカードをもらってしまうとその後の守備対応が難しくなることはよくお分かりだろう。

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しかし、ピケはイエローカードをもらってからも変わらずに激しくボールへ出て行った。勇猛果敢に勇気を持って!という表現を使いたいところだが、そうも表現できないプレーぶりだった。その後ファール覚悟とも思われるタックルをベンフィカに何度か浴びせ、これは2枚目のイエローカードかも、と思わせるプレーも。

そんなプレーをベテランでもあるピケがやっているからまたバルセロナとしては厄介だったはず。こんな状況を踏まえればクーマン監督が前半途中でピケを交代させたのはファインプレーだと思う。

しかし、このピケの交代でバルセロナの攻撃の歯車が狂い始めてしまった。

集めた先がなくなったバルセロナ

ピケと代わって投入されたのが中盤のガビだった。そうするとシステムを変えるのか?誰かが3バックに落ちるのか?その影響を受けたのがフレンキー・デヨングだった。

3バックの中央に入ったフレンキー・デヨング。彼はそのポジションを難なくこなしてみせていた。しかし、彼が前線に居なくなったことで、バルセロナの決定機は本当に少なくなってしまった。数が減ったではなく、ほぼ無くなったと表現していいほどに、彼がこの試合フィニッシュワークでこなしていた役割は大きかった。

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ガビが入ったことで、変わらずバルセロナはボールを動かして行った。しかしボールを動かすことが出来ても、ベンフィカの5バックを崩しシュートまで持ち込めなかった。

フレンキーが前線にいなくなりバルセロナの前線にはラインブレイクするアクションが無くなってしまった。ラインブレイクとは相手のDFラインの背後に抜け出したり、DFライン状に立ってボールを引き出し、相手の前への矢印をひっくり返して決定機を演出するプレーだ。

バルセロナの前線の選手は手前に落ちてボールを引き出すアクションで、数的優位を作り出し小刻みにボールを動かしていた。そのプレーでベンフィカの選手たちをボールサイドに集めることに成功。相手が集まった瞬間にフレンキーは相手ラインをブレイクするアクションを起こす。案の定ピケが変わるまでに、彼が前線にいた時は何度もベンフィカのDFラインの背後を抜け出し決定機を作り出した。

フレンキーが最終ラインに入ったことで、バルセロナは相手を集めた先を失い、ゴールへの期待値がガクッと落ちてしまった。

切ないバルセロナ

バルセロナはベンフィカに試合早々失点をしてしまったものの、その後はボールを握り押し込む状況に。ベンフィカに鋭いカウンターを何度か受けるシーンがあったのは改善しなければいけない。

フレンキーのラインブレイクのアクションで決定機を作り出しゴールの匂いが徐々に増してきた矢先に、チームの古参であり、精神的支柱でもあるはずのピケが少し暴走気味に…彼の交代でフレンキーを最終ラインに落として一気にゴールの匂いがなくなる。

そして後半前線の選手を3枚投入し、同点ゴールをとる策と意志を示すも、その直後に2点目をベンフィカに返上。対するベンフィカは2点目を奪い選手交代をした矢先に3点目を奪う結果に。

そして試合終了間際にはエリック・ガルシアが2枚目のカードで退場…

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何だか踏んだり蹴ったりだったバルセロナ!と言う印象を試合を終えて心に残った。

クーマン監督の解任報道が絶えないバルセロナだが、チームに潜む闇は思った以上に深そうだ。監督だけが悪いのか、プレーする選手も悪いのか…深い深い闇を感じた90分でもあった。

ベンフィカはリーグ7連勝でバルセロナ戦に!その好調そのままに、しっかり守る時間帯も作られるし、自分たちがボールを握れなくてもカウンターで相手を刺せる完成度の高いチーム。次節対戦するバイエルン戦は非常に面白くなりそうだ!

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