【ペップシティ定点観測PART①】〜マンチェスター・シティ 21/22シーズン 戦術分析

サッカー戦術分析
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皆さんのお気に入りの海外チームはありますか?

私は今シーズンもペップシティの試合を中心に欧州サッカーを観戦しております。今シーズンも新たな戦いぶりを見せてくれているペップシティ。ペップの絶え間ない探究心。そしてそのチャレンジに挑み続けるマンチェスター・シティ選手たち。

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そんな戦いぶりを忘れないためにも、しっかり書き留めておこうではないか!と言う気持ちも込めてペップシティの定点観測をしていこうと思います!今回はPART①と言うことで、プレミアリーグ第7節までの戦いぶりを振り返っていきましょう!

流石プレミアリーグ

2年ぶりにプレミアリーグの王者に返り咲いたマンチェスター・シティ。しかし、ここは世界一過酷でハイレベルの戦場プレミアリーグと言うことを決して忘れてはいけない。

プレミアリーグ開幕の狼煙となるコミュニティシールド(昨シーズンのプレミア王者と昨シーズンのFA杯王者が戦う一戦)ではレスターに僅差で敗戦。そしてプレミアリーグ開幕戦では難敵トッテナムにお得意のカウンターからソンフンミに一撃を喰らい、プレミア王者は黒星スタート。

開幕戦からプレミリーグの厳しさをペップシティは改めて痛感したはずだ。だからこそ進化を止めないチームが多く、欧州をリードするチームがこのプレミアリーグには揃っている理由だろう。

すぐに馴染んだグリーリッシュ

今シーズンのペップシティに加入した選手はただ一人。その男はジャック・グリーリッシュ。ペップが熱望していたと言う攻撃的ミッドフィルダーはすぐさまこのチームに馴染んでしまった。ペップが求める戦術、要求をなかなか理解出来ずにチームにフィットするのが難しいと言われることが多い中、そんな心配は彼には問答無用だった。

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すぐにペップシティの攻撃を牽引する存在へと。ホームデビュー戦となったプレミアリーグ第2節では、多くのファンが押しかける中見事にゴールも奪い、一気に彼らの心も掴んでしまった。それでもまだまだチームにきて間もないと言うことで、試合後守備の局面でペップに指導を受けるシーンもあったが、それは伸び代がある証拠でもある。

完全にペップの要求を理解し、チームメイトとの連携がより深まっていけばより活躍し、よりペップシティを高みへ連れて行ってくれるはずだ。

クリーンシートの山を築き3連勝

開幕戦を落としたものの、そこから勝ち点を積み重ねていった。プレミアリーグ第2節では開幕戦の鬱憤を晴らすかのようにノリッジ相手に、キックオフからフル回転で攻めまくり、終わってみれば5得点の快勝。

続く第3節でも攻撃陣が大爆発。強豪アーセナル相手にも5得点を奪った。アーセナルが時間をかけて準備した戦術を、僅か5分で解剖したマンチェスター・シティ。見事なゲームプランと精度を見せつけた。

プレミアリーグ第4節。2連勝で迎えた相手はコミュニティシールドで破れた難敵レスター。毎度レスター相手は苦戦を強いられるが、このゲームでもそんな状況に。ゲームを優位に進め、圧倒的に攻め立てるもゴールを奪えずに終わった前半。嫌な空気が流れ始めた時、ベルナルドが押し込み先制!この1点を大事に守りきりチームは3連勝を飾った。

開幕の敗戦に落ち込むことなくしっかり連勝を飾ったペップシティ。多くのゴールを重ねながら、この3試合は無失点で乗り切ったことも大きな収穫と自信になったはずだ。

続くプレミアリーグ第5節の相手はアグレッシブなフットボールを披露するサウサンプトン。この試合でも好調な守備力を発揮しリーグ戦4試合連続のクリーンシート。しかし最後まで得点を奪えずにスコアレスドローに終わった。

開幕戦のスパーズ戦のように中央を固められ、そこでボールを奪われてショートカウンターを受けるシーンも目立ったシティ。今季からペップシティの新たなチャレンジの課題が少しづつ見え始めたとも言える。

ペップシティの新たな試みとは?

コミュニティシールドから見られたペップシティの新たな試みとは「ダブル偽SB」だ。両SBがボール保持の局面で、インサイドに絞ってアンカーのサイドに位置どり、システムを2-3-2-3にする形。

中央で数的優位を作ってボールを前進させたり、相手を中央に集めてサイドを活用したり、一気に相手の背後へ進撃する狙いを持っている。その為相手も中央に密集し、中央は非常にスペースと時間がない状況に。そこで小刻みにボールを動かすことができれば一気に相手を置き去りすることができるが、奪われればショートカウンターを受ける。また中央に固執しすぎてサイドが開いているのにも関わらず、自滅して中央でボールを奪われてピンチを迎えるシーンも。判断や選択、技術的なミスが許されない非常に難易度が高い試み。

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この戦術に隠されたペップの狙いはもう少し試合を追ってみる必要がありそうだ。この戦術を披露したのはこの試合までで、この後待っている過酷なアウェイ3連戦では封印したのはまた面白い。この新たな試み自体にも狙いや効果はもちろんあるが、こんな戦術もあるんだよ?さぁ次の対戦相手はどんなプランで戦ってくる?とペップがこの戦術を囮に使っているようにも感じるのがまた面白い。

ルベン・ディアスの左腕に…

プレミアリーグと並行してこちらも開幕。そう昨シーズン決勝で破れたチャンピオンズリーグ。あの舞台に返り咲き、念願のCLトロフィーを掲げる戦いも開幕したのだ。開幕戦の相手はブンデスリーガの強豪ライプツィヒ。凄まじい90分となった。

終わってみれば9得点の乱打戦。シティが6得点を奪い開幕勝利をおさめた。

そしてこの試合あの男がマンチェスター・シティの先頭に立ち入場してきた。昨シーズン加入し、ペップシティを劇的に変えてしまったCBルベン・ディアスが2年目にし、キャプテンマークを巻いてチームを牽引して戦っていた。

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マンチェスター・シティファンにはまるであの男を彷彿とさせる光景だったはず。本当にキャプテンマークがよく似合う男だ。頼もしさが凄まじい。これからもっとマンチェスター・シティのキャプテンマークが似合う男になるはずだ。

世界一過酷な三連戦

今シーズン、ペップシティにとって一番過酷な一週間になったのかもしれない。世界一過酷と言っていいほどの一週間だったかもしれない。チェルシー、パリ・サンジェルマン、そしてリヴァプールとのアウェイ3連戦。凄いカードが組まれた。一週間でこの3チームとしかも全てアウェイで戦う?想像しただけで凄まじい…

プレミアリーグ第6節。相手は欧州王者チェルシー。そしてトゥヘルが監督に就任してからペップシティは3戦全敗。本当に苦手にしている相手。しかもアウェイの地で…しかし、ペップシティの選手たちからは凄まじい決意や熱量が伝わるほどのゲームを披露してくれた。4戦目にしてトゥヘルチェルシーから初勝利をあげた。

欧州王者撃破から休む間も無く、チャンピオンズリーググループリーグ第2節。相手はパリ・サンジェルマン。ネイマール、ムバッペ、そしてメッシの最強3トップがシティに襲いかかった。終始ボールを握ったペップシティだが、彼らの決定力に圧倒されアウェイの地で0-2と敗戦した。しかし、もう一度対戦できる機会がある。リベンジする機会が11月にあるので次の対戦も非常に楽しみだ。

世界一過酷な三連戦を締めくくるのが、要塞アンフィールドでのリヴァプールとの死闘。毎度ペップvsクロップのこのカードは近年最高の試合を見せてくれる。今回もそんな最高に素晴らしい90分を見せてくれた。アンフィールドでのリヴァプールは凄まじい力を発揮するのは多くのサッカーファンが知っているはず。

シティも圧倒されるだろうと予想したが、何だかこの日のシティの選手たちは一味違ったように感じた。研ぎ澄まされた集中力と、この過酷な三連戦を通して何か新たな境地に達したようなオーラすら感じた。

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試合は2-2の素晴らしい打ち合いで終わったが、リヴァプールに2度もリードされた状態を2度追いついたシティの戦士たちは素晴らしかったし、本当にサッカーの面白さ、醍醐味を改めて実感させてもらった90分だった。

まだまだ序盤だぜ?

ここまで多くを語ってきたが、欧州サッカーのシーズンが始まってまだ序盤というのもまた凄い。これほど濃厚な欧州サッカー。やっぱり最高だ。ペップシティをこれから待ち受ける、山あり谷ありも含めて楽しんで試合を見ていこうと思う。

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それではまた、シーズンが進んだらペップシティ定点観測PART②をお送りしたいと思いますので、是非!お楽しみに!

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