【セカンドステージの始まり】プレミアリーグ第8節 マンチェスター ・シティ×バーンリー【サッカー戦術・分析】

サッカー戦術分析
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約二週間の代表ウィークを開けて戻ってきたプレミアリーグ。クラブでの試合は無いものの、ビッククラブに所属する選手の多くは代表に招集され、長い距離の移動からの試合をこなさなければいけない選手も。ブラジル代表選手であるジェズス、GKエデルソンは今節の試合には間に合わず。そしてスペイン代表フェラン・トーレスは怪我で戻り、この試合の人選にペップの頭を悩ませたかもしれない。

しかし選手が変わっても、変わらないクオリティを発揮できるのがペップシティの特徴。選手層の厚さと、しっかりとしたゲームモデルがあることを証明し、決して簡単ではないゲームで確実に勝ち点を奪う戦いぶりを見せてくれた。

それでは簡単ではありますが、試合を振り返っていきましょう!

マンチェスターシティ 最終ラインの人選の狙い

前述した通りGKエデルソンが間に合わず、この日のペップシティのゴールマウスをも守ることになったのがアメリカ代表であるザック・ステッフェン。エデルソンが絶対的な存在となっている状況ではあるがザックの能力が決して劣っているわけではない。

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ザックはこの試合90分集中力を切らさずに、チームのクリーンシートに貢献した。特に前半コルネが抜け出しGKとの1vs1のシーンをザックが見事にシャットアウトしたのは、この試合のハイライトの一つ。あのシーンで決まるか決まらないかでその後のゲームの流れは大きく変わったはずだ。

マンチェスター・シティ 左SBアケ

この試合左SBにはCBが主戦場であるアケが入った。そこに込められたペップの狙いとは?

バーンリーの特徴は191cmを超えるFWウッドへのロングボールからのビルドアップ。またはセットプレーも強いチームということを考えるとCBの主戦場でもあるアケが左SBに入りことでその空中戦に備える狙いもあったはず。ペップも試合後にそんな狙いがあったこともコメントしている。

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確かにバーンリーの迫力あるセットプレーがこの試合でもいくつかあったが、地味ではあるがアケの高さや肉弾戦の粘りでその迫力を半減させることに成功するシーンも。複数のポジションをこなせる選手が多いのは正しくペップシティらしさ。

GKザックと同様、アケは最近出場時間は多くはない状況ではあるが、しっかり準備してきた事が伺えるプレーぶりであった。チームとしてはそんな選手たちがひた向きに、ハイパフォーマンスを示してくれることは何より嬉しいことだろう。ペップの頭をいい意味でどんどん悩ませてほしい!

懐かしのカンセロロール

この試合今シーズン取り組んでいる『ダブル偽SB』は封印。またチェルシーやリヴァプール戦で見せた4バックが横並びになるビルドアップの形でもなかった。昨シーズンよく見られた形でビルドアップを試みた。

左SBにアケが入った意味もビルドアップの局面で現れた。CBでコンビを組んだのはラポルトと今シーズン初スタメンに入ったストーンズ。そして右SBにはカンセロが。この4人が最終ラインに並んだのは今季初めて。

そしてこの4人の特徴をしっかり考えた上で、対戦相手であるバーンリーの特徴も踏まえて、ビルドアップの形を変えていったペップシティ。

バーンリーはシティにボールを持たれると4-4-2のブロックを自陣に敷いた。そのブロックは非常に中央に圧縮した形だった。シティはボールを保持すると、左SBアケが左に、CBラポルトが中央に入り、ストーンズがやや右に入る3バックへ可変していった。そして右SBのカンセロはより前に。より攻撃的に。より自由度を持って攻撃へ参加していった。昨シーズン欧州を賑わせたカンセロロールを匂わせるプレーを見せて、バーンリーを困らせていった。

敵陣深くのサイドでプレーしたり、左ハーフスペースでボールを持つデ・ブライネから、相手の左SBの背後を取って斜めにランニングしクロスを受けるシーン。右サイドだけではなく、カンセロロールということで文字通り、中央や逆サイドでボールに関わるシーンもあった。

圧縮するバーンリー

本当に中央にコンパクトにブロックを形成したバーンリー。最終ラインを3バックにしバーンリーの2トップに対して数的優位を作り出し、右SBカンセロを解放することで中央でも優位性を作り出したペップシティ。そして大外のレーンには左にはフォーデン、右にはマフレズが待ち受け、幅を使ってコンパクトなバーンリーの陣形を崩しに。

サイドチェンジも多用しながらサイドから攻め込むシーンも目立った。クロス数も自然と増えるも、中央に多くの人をかけるバーンリーのブロックに跳ね返されすシーンもあったが、前半12分右サイド深くから中に入り厚みのある攻撃を展開し、最後はベルナルドが押し込み先制!

その後はシティが7割近くのボール保持をしながら攻め込み、バーンリーがカウンターを仕掛ける構図に。ペップシティにとってはストレスの溜まる試合でもあったかもしれないが、終わってみればクリーンシートで2-0で勝ち点3をホームでしっかり勝ち取った。

おわり

バーンリーにカウンターや、シンプルな長いボールで危ないシーンを作られるも、リーグ8試合で6つ目のクリーンシートを達成。チェルシーと並びリーグ最少失点をキープしている状況は大きな自信になっているはずだ。ザックやアケ、そして戻ってきたCBストーンズと最終ラインのポジション争いもいい意味でペップの頭を悩ませるはず。

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シーズンが開幕し代表ウィークに入る前までをファーストステージと仮定すると、セカンドステージのここからの数試合の対戦カードのレベルはトーンダウンするはず。

だからこそ勝ち点は落とせない。我慢強い戦いぶりを求められたファーストステージを決して悪い結果で乗り切ったわけではないので、セカンドステージはガンガン攻撃陣を爆発させながら勝ち点を重ね、チームの練り度をドンドン上げていってほしい!

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