【捕まらない2つの局面】チャンピオンズリーグ グループA第3節 クラブ・ブルージュ×マンチェスター・シティ【サッカー戦術・分析】

サッカー戦術分析
この記事は約5分で読めます。

マンチェスター・シティはチャンピオンズリーグ前節ではパリ・サンジェルマンに敗戦。今節迎えるクラブ・ブルージュ戦では是が非でも勝点3が欲しい状況だったはず。そんな思いも伺えるメンバーや戦術がマッチし終始相手を圧倒していった。

それでは簡単ではありますが試合を振り返っていきましょう!

クラブ・ブルージュの守備プラン

ブルージュはCLグループリーグ2節を終えて勝ち点4と上々の滑り出しを切った中、ホームで迎えるマンチェスター・シティ。シティに多くの時間ボールを保持されることを想定された準備をしてきたはず。シティにボールを保持されると4-2-3-1をベースにラインを比較的高く設定し、コンパクトな陣形を保ちながらシティのボールへちょっかいを出していった。

アンカーのロドリはヴァナケンが監視し、インサイドハーフのベルナルド、デ・ブライネには中盤センターの二人がしっかり監視する約束。シティのWGにはSBがプレスに行く約束も。

SBがWGに対応した時には中盤の選手がチャンネル(SBとCBの間のスペース)を埋める決まり事も伺えた。

しっかりとした準備が伺えたブルージュのボール非保持の局面ではあったが、シティが少しずつその構造を壊していった。

マンチェスター・シティが捕まらない2局面

マンチェスター・シティはボールを保持した際に、2CBには比較的時間が与えられた状況ではあったが、そこから前のパスコースは埋められた状況をブルージュに作られた。それではシティはどうやって前進し、シュートシーンを作っていたのだろうか?

この試合確かにブルージュはしっかりシティの対策を立ててきたが、ブルージュがどうしても捕まえきれない局面が2つ出来てしまった。その一つ目がフォーデンの列落ち

ワントップに入ったフォーデンの役割は偽9番。後方でシティがボールを保持するとフォーデンは最前線から列を落ちて中盤でボールを引き受ける。

ブルージュは落ちるフォーデンを捕まえきれなかった。中盤3人は監視しなければいけない選手がいるので、フォーデンが中盤に落ちると数的優位の状況に。CBが落ちて対応すると最終ラインが手薄になり中々決心がつかない。そんな迷いがある間にフォーデンが中盤で縦パスを引き出して何度も前を向いて前進。

そして2つ目の局面がSBのオーバーラップだ。

マンチェスター・シティ超攻撃型SB

ブルージュは後方は4バックベース。ブルージュのSBがシティのWGに対応するので、駆け上がるシティのSBにはSHのラングやソワーが対応する状況が多かった。しかし機を見て駆け上がるシティのSBにつけずに決定機を迎える。案の定この試合シティの両SBがそれぞれゴールを奪ってみせた。

カンセロ、ウォーカーは直線的に大外を駆け上がるオーバーラップに加えて、インナーラップで内側を走るシーンもあり、ブルージュのSHに与えられた守備ミッションは非常に難しいものだった。両WGに入ったマフレズやグリーリッシュはボールを受けるとゆったりと相手のSBを引きつけることで、シティのSBが駆け上がる時間を作れるのもブルージュにとっては厄介だったはず。

そして、この2つのブルージュが捕まえきれない局面がマッチして生まれたのが先制ゴールだった。フォーデンが列を降りて中盤でボールを受けて前を向く。そのタイミングで左SBのカンセロがまるでWGが斜めに走るランニングで、ブルージュの最終ラインをブレイク。フォーデンから素晴らしい浮きパスから抜け出したカンセロがゴールに押し込み先制。長い距離を走ったSBカンセロを捕まえきれなかったブルージュ。

成熟度が増すサイドのユニット

終始ブルージュを押し込んだペップシティ。サイドで形成されるユニットの成熟度が試合を追うごとに増していっている。左サイドユニットはグリーリッシュ、ベルナルド、カンセロ、そしてフォーデンが加わったひし形。右サイドユニットはマフレズ、デ・ブライネ、ウォーカーの三角形。

Embed from Getty Images

一切ポジションが被らない目まぐるしいポジションチェンジでブルージュに守備の捕まえどころを定めさせない。シティに揃う前線の選手たちに少しの時間とスペースを与えてしまえば色んな事が出来るのは説明不要だろう。新加入のグリーリッシュはすっかりシティの左サイドが馴染み、フォーデンの存在は増すばかり。これからドンドン攻撃力が増していくワクワク感を感じる90分だった。

おわり

終わってみればブルージュに1ゴールを与えたが、マンチェスター・シティが5ゴールを奪う大差で勝利した。この試合攻撃力が爆発したのは確かだが、チーム全体のトランジションの速さと意識の高さは素晴らしかった。前線の選手もサボらずに、そしてこのトランジション局面においてロドリの地味だが効いている働きは本当に素晴らしかった。事前にカウンターを摘むブルージュの攻撃を何度も蓋をした。

Embed from Getty Images

ビルドアップ局面では、奥の選手にボールを入れて前を向く(レイオフ)で前進方法の一つになることも。地味だが効いているロドリの働きがシティの勝率をグッとあげていた。

そしてパルマー君!CL初ゴールおめでとう!

この記事の感想について、Twitterなどでシェア頂けますと励みになります!ご感想待っております!YouTubeのチャンネル登録もお願いします!

FOOTBALL BASE〜サッカーの秘密基地〜
アニメーションでサッカーの戦術解説します! Animated soccer tactics commentary!

コメント

  1. おむすび より:

    こういうクオリティが高い戦術解説をずっと探してました!私はシティズンなのでこれからも楽しみにしてます!

タイトルとURLをコピーしました