埼スタに咲いた満開のトリコロールパラソル  【Jリーグ第6節】浦和レッズvs横浜F・マリノス

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サッカー戦術分析
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Jリーグ第6節 浦和レッズvs横浜F・マリノス
金曜日の夜の試合に何と3万人を超える観衆が。タイトルの通り埼玉スタジアムの片隅に満開のトリコロールパラソルが咲きました。トリコロールはマリノスのチームから。そうです、マリノスがアウェーの地で超攻撃的サッカーを存分に発揮して勝ち点3を獲得しました。もちろん赤い悪魔レッズもマリノスの対策を用意してきましたがそれをいなし、剥がすマリノス。試合経過と共に、やめられない、止まらないマリノスの攻撃陣。ピッチでぶつかり合う赤と青。非常にエキサイティングした90分でした!

スタメン

レッズは前回のFC東京戦同様の4-4-2
左SBの山中は古巣マリノスとの一戦
青木が帰ってきてボランチの位置に入り、長澤がサイドへ。柏木とエヴェルトンはポジションを入れ替える時間帯もありました。リーグ戦は極度の得点力不足に。GK西川中心に堅い守備でなんとか勝ち点を稼いでるよです。
マリノスは前節のサガン鳥栖戦とスタメンは一緒

キックオフからレッズはマリノス陣内でボールを奪う戦術を採ってきた。
レッズがマリノスのビルドアップを阻止し、ショートカウンターでゴールを奪いにいく。
マリノスはいつも通り、ボール支配率をあげてゴールを奪いに行く!ここからこの試合は

マリノスのビルドアップ VS レッズのプレス 

の構図が明確に!

レッズが採用したマリノス対策それはゴールキック対策と、前からのプレス。

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レッズのゴールキック対策

ゴールキックからビルドアップを試みるマリノスに対してしっかり準備をしてきたレッズ。図のように前からマークにつきにいき、ゴールキックを前線に蹴らせる戦術的な狙いを持っていた。マリノスのFWエジカルはそこまで高さはなく空中戦になったらレッズ槙野の方が有利。質的優位を活かしてボールを奪う作戦。またショートパスを繋いだ時には、どんどんプレスにいきビルドアップを阻止しにいった。

この戦術が上手くいくシーンも何度かあり、ボールを高い位置で奪い、手数を掛けずにマリノスゴールへ迫った。

しかしマリノスは臆することなくボールを繋ぎ、ビルドアップを試みた。試合を重ねるごとにビルドアップの質が上がっているマリノス。この試合でも意図も簡単にレッズのプレスを剥がし、ゴールチャンスを創り出した。この試合レッズのプレスを掻い潜るキーマンになったのは間違いなくGK朴だっただろう。

マリノスのエデルソンGK朴

マリノスは前半先制点を奪った後にレッズに押し込まれるシーンがいくつかあった。その流れを断ち切ったのはGK朴からエジカルへのロングパスだったかもしれない。前からはめにくるレッズは後方は数的同数になる。そこへ一気にGKから正確なボールを供給してチャンスを作ったシーン。

エジカルってこんなに足速いんだね!

これを機に前から来るレッズのプレスの波を超えるフィードが増えて、レッズのプレスがバラバラになる効果も。詳しいことは後ほど。
キックはヘディングの強い槙野を避けてサイドのスペースへ。

長短正確にキックできるGK朴の存在はこの試合本当に大きかった。
蹴れないポジショナルプレーは怖くない

湘南が証明「ストーミング」の脅威。「ポジショナルプレー」横浜FMの課題 | footballista.jp
林舞輝のテクニカルレポート特別編:湘南ベルマーレvs横浜F・マリノスロシアW杯で大好評を博した林舞輝のテクニカルレポートが復活。欧州サッカーを二分する2大戦術潮流「ポジショナルプレーvsストーミング」の縮図となったルヴァンカップ決勝を分析する。湘

今のマリノスは蹴れます!怖さは倍増!

この試合レッズのGK西川も非常にキック制度の高い選手。GKのビルドアップ対決に注目してみても面白いゲームだった。

この時間帯から後半に掛けて、レッズのプレスはどんどんはまらなくなり、だんだんマリノス祭りへと近づいていった。

止められない、止まらないマリノス

時間経過とともに、レッズはマリノスの攻撃を止められない状態に。前半途中では上記⬆️であげたように戦術的にボールを奪えるシーンもあったが、そこから先のプランが少し掛けていて、ゴールに結びつくことが出来なかった。そしてチームの戦術がだんだん上手くいかなくなってきた時の対応もよくなかった。後2つ、3つとゲームプランが必要だったのかもしれないし、チームの方向性を一つにまとめる力が足りなかったのかもしれない。完全にチームをバラバラにさせられてしまったレッズ。

バラバラにされたレッズ

前からボールを奪いにいく前線の選手と。後方で待ち構えるDFライン。(GK朴の正確なキックが怖くてラインをあげられなかったのも一つの要因)前からはいくんだけどコンパクトさがなく、間延びが発生してしまった。特に中盤とDFラインに広大なスペースが。マリノスのポゼッションに釣り出されてしまい、マリノスの前線の選手に広大なスペースを与えてしまった。

レッズの中盤の選手は人についていくのか?エリアを守るのかが非常に曖昧だった。配置を崩すマリノスに対して絶好の餌食になり、配置をグチャグチャにされて、穴を開けられてしまった。何度も縦パスを通されたり、ドリブルで侵入されたり、プレスは後追いになり、好き放題やられてしまった。

チームで前からいくのか?
ブロックを敷くのか?
同じベクトルを向ければもう少し結果は変わったかもしれない

マリノスのビルドアップ

マリノスのビルドアップは流動的に動く形。
参考にどうぞ⬇︎

ガンバ戦⬇︎

アンカー喜田の役割⬇︎

今回は天野の動きについて観ていきたいと思います。前回まではあまり観られなかった動きだったので。だんだんとSBとの連携が上手くとれてきてポジションが被らなくなっているのも確かである。

天野のSBへ落ちる動き

マリノスはSBが中央に入るシーンが多くある。そこでポジションが被ってしまったり、外が空いているのにいなくなるシーンが今まではよくあったが、この試合ではお互いのポジションを見合っていた。特に左SBの広瀬は見合ってポジションを取れるようになっていた。広瀬がうちに入ると、そこに天野が落ちてボールを受けにいくシーンがよくあった。配置を崩しながら配置を整える。流動的にかつバランスよくポジションを動かすことでレッズはバラバラに。天野は後方に落ちてビルドアップに参加するシーンが多く、前線の選手への供給役として働いた。

この試合左サイドは非常に流動的に人とボールが動いていた。広瀬は左SBは2試合目にしてコンビネーションは非常によくなってきた印象。

中に入るな松原!

これは前節でもあげた内容ですが⬇︎

松原は中に入りすぎると消えちゃうんです。CBのチアゴの横に入り3CBの様な配置になるか、大外に張って、三好、仲川とトライアングルを形成すると非常に関係性がよかった。

DFとMFの間のスペースと山中サイドのチャンネル

マリノスにバラバラにされてしまったレッズたち。
MFとDFの間に広大なスペースが生まれそこをガンガン使うマリノス。三好が意図的にそのスペースに入りボールを引き出したり、ワントップに入ったマルコスが落ちてスペースを使った。2点目は松原からこのエリアへの斜めのパスが三好に入り、ゴールシーンが生まれた!

レッズはDFラインを押し上げることをせずに、MFの位置を下げてこのスペースを埋めた。そうするとMFの前のスペースが空いてしまう。マリノスは幅を使いながらレッズを広げて間を突いたり、一方に集めて逆サイドに展開したりとレッズを翻弄した。

そしてもう一つ。それはレッズの左SB山中サイドのチャンネル(CBとSBの間)。山中が大外の仲川に釣り出されてこのスペースが空く。そこへ2枚目の選手が入ってきたり、仲川が斜めに入り裏を何回もとった。レッズのCBのスライドも遅いために簡単にこのエリアから裏がとれた。

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マリノス祭りの開幕

後半2点目を奪ってからマリノス祭りの開幕です。もう手の付けられない多種多様の攻撃を展開していったマリノス。マリノスサポーターは楽しくてしょうがなかったでしょう。ホームのレッズにとっては真逆の真理だったでしょうね。締めくくりは3点目。広瀬のゴール!レッズの下部組織出身。Jリーグ初ゴールがレッズ相手の埼玉スタジアム!

MOM マルコス

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FWエジカルが前半途中に肉離れにより遠藤と交代。遠藤が左サイドに入りマルコスがワントップに入った。守備時はワントップの位置で浦和へプレス。追っかけ回しプレッシャーをかけ続けた。


攻撃時は偽9番の様な役割。中央にドンと立っているのではなく、動き回る。サイドに流れて裏を取ったり、数的優位を造る。中央では楔を受けに落ちてボールを引き出す。それによりレッズCBを釣り出してその空いたスペースに両サイドから斜めにランニングするスペースを創り出す働きもした。


この試合2得点1アシストの大活躍でMOM!攻守での貢献度は非常に大きかった!エジカルは肉離れで数試合は出場が出来ない状態。これからマルコスの働きはますますマリノスには必要不可欠だろう!

怪我で離脱のエジカル。

試合の総括

レッズはバラバラになった状態で最後まで修正できずに90分が終わってしまった。何をしていいのか?何もさせてもらえなかった。そんな感じだっただろう。

内容結果ともにレッズを圧倒したマリノス。試合を重ねるごとに攻撃のコンビネーションは上がっている。埼玉スタジアムで満開のトリコロールパラソルを咲かせた。マリサポにとっては最高の金曜日になったでしょう。

試合結果
浦和レッズ 0ー3 横浜F・マリノス
得点:
レッズ なし
マリノス マルコス×2 広瀬

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