【マンチェスター・ダービー】プレミアリーグ第11節 マンチェスター・ユナイデット×マンチェスター・シティ【サッカー戦術分析・レビュー】

サッカー戦術分析
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マンチェスターが赤とスカイブルーに分断する日。

プレミアリーグ第11節マンチェスター・ダービー。シティは前節クリスタル・パレスに敗戦し、今季リーグ戦2敗目。ユナイデットはリヴァプールに0-5から敗戦したあとスパーズに快勝し調子を修正させている!といったような状態。しかし両チーム共に、首位のチェルシーとの勝ち点差を考えると勝ち点3が喉から手が出るほど欲しい試合だっただろう。

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果たして試合はいかに!?

それでは簡単ではありますが試合を振り返っていきましょう!

試合前考察。キーポイントはSB!?

試合前にユナイデットの布陣が発表されると前節のスパーズ戦同様に3人のCBが後方に並ぶ並びとなった。その人選からある考察(予想)ができた。シティがボールを持つとユナイデットは、後方を5バックにして中盤には2,3人の選手を並べて前線に2トップ、もしくはトゥヘルチェルシーのような5-2-3ブロックを仕掛けてくるのでは?

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プレミアリーグ第6節のチェルシー戦。この試合トゥヘルは中盤に3人の選手を並べて、前線ルカクとヴェルナーの2トップで5-3-2の人選だった。この試合シティの両SBはインサイドに入らずに横幅を取ることでビルドアップの逃げ道に。また5バックのWBを釣り出して最終ラインのギャップを作り出してチェルシーの構造を壊していった。

今季のシティの戦いぶりを踏まえてシティのSBはワイドのポジションで比較的時間が与えられると予想。そうなればユナイデットはどんな対応をするのか?シティのSBに誰がプレスに行くのか?配置は5-4-1なのかも?とシティのSBが一つのキーポイントになりそうと試合前に考えていたら案の定シティのSBがこの試合を大きく左右するキーマンとなった。

マンチェスター・ユナイデットの5バック

試合が始まると両チームの布陣が明らかに。予想通りユナイデットの最終ラインには5人のディフェンダーが。そして中盤は3人の選手を並べて、前線2トップは縦関係になり、グリーンウッドはアンカーのロドリにべったり付く役割を与えられた。

そうなると配置の噛み合わせだけ見ると必然的にフリーとなるのがシティのSB。さぁこの問いにユナイデットがどんな回答を出すのか興味深く観察していた。

しかしユナイデットはシティのSBをどうするか問題に対して明確な答えが出せなかった。そうこうしているうちにSBの優位性を活かし、マンチェスター・シティがユナイデットを前半押し込んでいった。

SBの優位性を活かしたマンチェスター・シティ

比較的時間とスペースを与えられたシティのSB。SBがレーン移動(上下動)することでフリーでボールを受けるシーンも。またユナイデットの中盤3人の脇のエリアに、中央のIHからデ・ブライネがサイドへ流れることでフリーでボールを受けてそこからアーリクロスを入れるシーンも目立った!

それではフリーのシティのSBにユナイデットの中盤がアプローチに出ると今度は、中央にいるギュンドアンや、中央トップのベルナルドが列を降りて中盤に顔を出す事でその選手たちがフリーになる構造。なのでユナイデットの中盤3人も自分の持ち場である中央のエリアを捨ててSBへアプローチに出ることもなかなか出来ない状態に。

そしてシティがこの試合奪った前半の2ゴールもシティのSBが起点となった。高い位置に上がったSBをユナイデットが捕まえられずに、フリーでクロスを上げさせたのが大きの原因だ。

攻略はWBの手前から!クロスは早く鋭く!逆サイドポケット!

SBの優位性を活かして難なく前進したシティだったが、それでもユナイデットの最終ラインには5バックが待ち受ける。それではどうこの分厚い守備ブロックを壊しフィニッシュワークをしていったのか次は見ていこう。

先ほど少し述べたが、ユナイデットの中盤3人脇のエリア。中盤のサイドであり、5バックのWBの前のエリアを利用してフィニッシュワークを試みたペップシティ。

IHのデ・ブライネがサイドに流れてボールを受けてアーリクロス、または斜めの楔を送り込む。前線のベルナルドもそのエリアへ流れてボールを引き受けて斜めのドリブルでゴール侵入。左サイドではカンセロがそのエリアでボールを受けてサイドに張るフォーデンにパスを送り込みワンビサカとの1vs1を作り出す。またはカンセロ内側から外へ抜ける選手へ斜めのパスでポケット侵入を何度も試み、ユナイデットのゴールを脅かしていった。

サイド深くにボールを運べれば中に鋭く早いクロスをユナイデットのゴール前に。そして5バックのWBの手前でボールを受けた時のクロスは逆サイドのポケットへめがけて上げ続ける。

1点目は右SBウォーカーがWBルークショーの前のエリアでボールを受けると、逆サイドポケットめがけて鋭いクロス!こぼれ球を拾って今度は左SBカンセロが鋭いクロスで相手のOGを誘発して先制!

2点目はカンセロがWBワンビサカの前でボールを受けると逆サイドポケットへ目掛けて巻きクロス!流石のキック制度と、諦めないベルナルドの押し込み!から見事な2点目となった!

シティがユナイデットをオールドトラフォードの地で圧倒した前半だった。

821本

前半アウェイのシティが2点リード。このままでは黙っていられるはずのないホームのユナイデットが後半頭から動き出す。

5バックから4バックへシフト、前線にサンチョを投入し4-2-3-1の布陣へチェンジしより攻撃的な姿勢を見せたユナイデット。しかし、この日のペップシティは試合巧者だった。

前半のスピード感は失われゴールの匂いが薄くなったペップシティ。しかし前半奪った2ゴールのリードをしっかり受け止めながら後半は試合を出来るだけ静かにクローズさせにいった。

ボールをユナイデットから取り上げると無理なくボールを左右に動かし、パス本数を増やしボール保持率を高めていった。この日シティが重ねたパス本数は821本。今季のプレミアリーグでの最多の数だったようだ。

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パス本数をつなぎ、ボール保持率を高めユナイデットの攻撃機会を奪い、試合をクローズさせたペップシティがアウェイのオールドトラフォードで貴重な勝ち点3を持ち帰った。

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