【チャビバルサ最初の試練】チャンピオンズリーグ グループE第5節 バルセロナ×ベンフィカ【サッカー戦術・分析・レビュー】

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バルセロナにあの男が帰ってきた。

チャビが監督としてバルセロナに帰還。彼が現役でプレーしていた時の様な最強バルセロナをもう一度取り戻す!そんな険しく厳しいチャレンジの始まりだ!

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そしてチャビにとってバルサの監督として初めてのチャンピオンズリーグとなった今節。CLグループリーグもこの試合を合わせて残り2節。グループ突破の為に必要な勝ち点数をより意識するようになるはず。そんな両チームの異なる状況がこの試合の戦術やゲームプランに大いに反映されていたように感じる90分でもあった。

ここまでの結果を踏まえて

まずはここまでの第4節までのグループEの結果を踏まえていきましょう!結果を踏まえることでこの試合の見方が変わるはず。両チームの思惑も感じられるのではないだろうか。

この表を見て皆さんならどんなプランを立てるだろうか?

バルサが勝ち点差2でベンフィカを離している結果ではある。しかしバルサはこの試合是が非でも勝ちたい理由があった。次節最終節での相手がそれを意味している。

バルサの最終節の相手はバイエルン。しかもアウェイに乗り込んで戦わなければいけない。対するベンフィカはグループ最下位のディナモ・キエフ。決して侮る相手ではないが、ベンフィカにとっては勝点3を取れる確率が高い!と考えれば、この試合での振る舞いも変わってくるはずだ。

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そんなことを踏まえると最終節での勝点を獲得する計算がしにくいバルサ。そしてある程度最終節での勝点が計算しやすいベンフィカ。

この試合ベンフィカは勝点3を奪えればパーフェクト!だけども引き分けでも上々!というプランも頭に立てていたはず。

そして逆にバルサはこの試合で勝って最終節のバイエルン戦を前にグループ突破を決めたい!そんな思惑がこのゲームのプランにも影響を与えていたように感じた。

それではお互いが置かれた状況を踏まえながら簡単ではありますがゲームを振り返っていこう!

攻撃的なプレッシングを見せたチャビバルセロナ

是が非でも勝点3が欲しいチャビバルサは試合開始からアグレッシブにベンフィカを押し込んだ。

ベンフィカの配置はいつものように3バックベース。そして守備時には5-2-3もしくは5-2-3のブロックを自陣に敷いてカウンターからバルサのゴールを脅かす狙いを持っていった。

そんなベンフィカの配置やプランを考えてか、チャビバルサの最終ラインには本職CBが3人並ぶ3バックになっていた。

またこの試合絶対に勝ちが欲しい状況も重なり、バルサの前線の選手たちの配置も、ベンフィカの選手たちに明確なマッチアップが決まるようになっていた。エリアを守るよりも人にボールにアタックするマンツーマン気味のプレッシングを見せ、ボールを持っていない状況でも主導権を取りにいった。

5レーンアタックを仕掛けるチャビバルセロナ

そしてボールを保持すると、その3バックの配置を活かして、3-2-5の配置で5レーンアタックでベンフィカを押し込んで行ったチャビバルサ。幅と裏への深さもしっかり取りながらベンフィカのプレスを掻い潜り何度もペナルティエリアに侵入し、ボールを奪われれば即時奪還で再び攻撃を展開する状況を長い時間作り出していった。

左のWBには左効きのアルバがサイドを縦に突破し何度もクロスをあげ、右のWBに入ったこちらも左利きの若干18歳のユスフ・デミアがカットインからシュートで決定機を演出。後半のカットインシュートは惜しくもクロスバーを叩くシーンも!

攻守両面でアグレッシブに畳み掛け、ベンフィカに圧力をかけ続けたバルサだったが、どうしてもゴールを奪うまでには至らなかった…

しっかり針を進めるベンフィカの名将

一番最初に述べたように、ここまでの勝点や次節の対戦カードを踏まえて、ベンフィカのプランはドローでも妥当。確かにバルセロナに押し込まれて苦しい状況は続いていったが、無理に前へ人をかけて点数を奪いに行くアクションを時間が経過するとともに減らしていき、失点は絶対にしない!最重要ミッションは無失点!そんなプランへと移行していったように感じた。

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点数がどうしても欲しいバルセロナは66分にデンベレを投入し攻撃のギアを上げていった。確かにデンベレの投入により右サイドはより活性化され、何度もベンフィカの右サイドをえぐりゴールの匂いは増していったが、ベンフィカの名将ジョルジェ・ジェズス監督も手が打つのが早い。

疲れの見え始めたWBにテコ入れ。両WBの選手を変えることで活性化したバルサのサイド攻撃に蓋をしにいった。特に左WBに入ったラザロは上手くデンベレの攻撃を防いでいった印象だ。

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チャビ監督のしっかりとした明確なプランも伺えた一方、ベンフィカのジョルジェ・ジェズス監督もそれをしっかり想定していたかのような選手交代は見事だった。

そしてベンフィカはバルセロナから最後までゴールを割らせずに、貴重な勝点1をカンプ・ノウから持ち帰った。

真価が問われるバイエルン戦

ドローに終わったことでバルセロナとベンフィカの勝点差、順位に変動はなし。

バルセロナがリードする状況は変わらないが、最終節の対戦カードなどを踏まえるとバルセロナにとって大きなアドバンテージではないはずだ。

ベンフィカが最下位のディナモ・キエフに勝利すると、得失点差を考えるとバルセロナにはアウェイの地でバイエルンに勝利しなければいけない状況になる。

ベンフィカも、バルセロナも勝利がチャンピオンズリーグラウンド16への切符を手に入れるには絶対条件になりそうだ。そうなるとバイエルンと対戦するバルセロナの方が難易度は高くなるのはお分かりいただけるだろう。

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就任したばかりのチャビ監督の最初の試練かもしれない。そしてその相手が最強バイエルン。この状況でチャビバルサがどんな戦い方をするのか非常に楽しみだ。グループ1位突破を決めているバイエルンはメンバーを落とす可能性はあるが、ホームの地で易々と勝点を渡すようなチームではないはず。

更に本気のチャビバルサが最強のバイエルンに真っ向から挑む戦いが最終節で見られるはずだ。記憶に残るエキサイティングなゲームになる事を大いに期待しましょう!

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