【ドリブルが攻略方法】プレミアリーグ第17節 マンチェスター・シティ×リーズ・ユナイデット【サッカー戦術・分析】

サッカー戦術分析
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マンチェスター・シティはリーグ6連勝で迎えたプレミアリーグ 第17節。ホームで難敵リーズと対戦した。昨シーズンビエルサリーズに、ペップシティが奪った勝ち点は僅かに1。1分1敗と勝利を奪えなかったこともこの試合の大きなモチベーションになったはずだ。

昨シーズンの悔しさもエネルギーに変えて、試合開始からビエルサリーズを圧倒。特徴的なビエルサリーズをしっかり把握し解剖していった。

それでは簡単ではありますがゲームを振り返っていきましょう!

ビエルサリーズの守備網

ビエルサリーズの特徴の一つは守備時のマンマークDFだ。厳密に言うと全ての局面がマンマークではなく、マンマークDFがベースとなっていると言った方が良いだろう。フィールドの8人の選手にはマンマークの役割が与えられ、最終ラインのCBの一方はカバー担当。

前線1トップの選手は相手の2CBへプレス、パスコース限定を担当していると言った感じの、マンマークベースのプレッシングがビエルサリーズの特徴の一つだ。

そんなプレッシングをいつもの様にこの試合でも披露。相手がプレミア王者だろうが何だろうが、自分たちの戦い方を変えないのも実にビエルサらしい。

運ぶドリブル炸裂!

ビエルサリーズプレッシングで重要なのは言うまでもなくマンマーク局面で負けないこと。どこまでも喰らい付く、粘り強いマンマークプレスが重要になる。しかしマンマークのプレッシングを剥がされてしまえば一気に数的不利を作られ劣勢になってしまう。

そこでリーズの最終ラインにはマンマークではなく、カバーを担うDF1人が準備されている。2人のCBの1人がカバー担当を担う。そうなると誰かがシティの選手を1人で2人を見なければいけないリーズの選手が現れてくる。

その役割を与えられたのは4-2-3-1の最前線の選手である。どの選手よりも運動量と献身性が必要になるこのポジションを担うのはリーズのエースであるバンフォード!だがこの試合は怪我で欠場。なので代わりに今季ユナイデットからやってきたダニエル・ジェームズがその役割を担った。ユナイデット時代にペップシティが大いに苦しめられた選手。彼の特徴をよく知っている人ならば、前述したリーズの最前線に与えられる守備タスクを実行する上で彼はピッタリと思わないだろうか?

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豊富な運動量と持ち前のスピードも重なり、彼ならば1人でシティの2CBにプレッシングがかけられそう!と思うかもしれないが、やっぱり人よりもボールの移動スピードの方が当然早い。どんなにD・ジェームズがサボらずプレッシングをかけても、どうしてもボールの移動に間に合わないシーンが出てしまう。更にプレッシングをかける相手がペップシティの2CB。ビルドアップ技術は言わずもがな世界最高峰。ミスをすることなく上下左右にボールを動かし、Dジェームズのプレッシングが間に合わないシーンが。どちらかのCBに時間とスペースが与えられる状況が。そうなれば「CBの運ぶドリブル」が炸裂!

リーズはファーストプレスのD・ジェームズを「CBの運ぶドリブル」で剥がされて前進されてしまうと非常に厄介な状況に。なぜならD・ジェームズより後ろの選手たちはマンマークプレスの役割が与えられている。自分のマークすべき選手がおり、「CBの運ぶドリブル」にプレッシングに行きたくても行けない状況となってしまう。自分の担当するマーカーを捨ててプレスに行かなければいけない状況に。シティのCBは相手を引きつけてボールをリリースすることで、マンマークプレスのズレを作り出し、意図も簡単にリーズを自陣深くに押し込んで行った。

剥がすドリブルも炸裂!

ペップシティの最終ラインを除いて、ビエルサリーズはマンマークベースと言うことで、至る所でマッチアップが繰り広げられる。そこで1vs1で剥がしてしまえば、「CBの運ぶドリブル」と同様に数的優位を作り出す事が出来る。そんなことも踏まえてか、いつも以上に前線の選手は自ら仕掛けてドリブルで剥がすシーンが目立った。

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またドリブルを仕掛ける選手に合わせて、周りの選手たちがランニングを重ねることで、ゴールへのドリブルコースを作り出す連携プレーも。長いランニングもマンマークプレスを逆手にとるプレーで効果的だ。

プレスの狙いどころ

ペップシティはボール非保持の局面でもビエルサリーズを計画的に追い込んで行った。怪我人が続出しているビエルサリーズだが、その影響は最終ラインにも出ている様だった。リーズもGKのメリエを中心にしっかり後方でボールを動かして前進をするチーム。GKメリエからこの試合左のCBのディエゴ・ジョレンテにボールが入るとプレッシングを仕掛けた。ジョレンテの利き足は右足。GKメリエからCBジョレンテへボールが入るとシティのプレッシングが襲いかかる。

中央から左に開くジョレンテへプレッシング。右足のジョレンテが左足でボールを扱う様に誘導。そこで精度を欠くキックからミスを誘発させて、何度も中央でボールを引っ掛けてショートカウンターを炸裂させるシーンも。

終わってみれば7得点

攻守両面で、ペップシティが準備した戦術が終始ビエルサリーズを圧倒していった。終わってみれば今季最多の7得点を奪って大勝したペップシティ。昨シーズン勝利する事が出来なかったチームに見事リベンジを果たす事となった。

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特徴的なビエルサリーズを逆手にする戦術が見事にハマった。キーとなったのは「ドリブル」。その他にもマンツーマンベースのプレッシングを流動的なポジションチェンジや、3人目の動きで再現性を持ってシュートシーンを作り出していった。

それを可能にしたペップシティの選手たちのスキルの高さと戦術理解度。涼しい顔で高いスキルを発揮したシティの選手たち。

気づけばプレミアリーグ 7連勝。この試合2得点をあげたデ・ブライネの他、コンディションも上がってきた選手も多かったこの試合。熾烈なレギュラー争いがこの連勝記録を更に加速させる起爆剤になりそうだ。

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