【9得点の乱打戦】プレミアリーグ第19節 マンチェスター・シティ×レスター・シティ 【サッカー戦術分析・マッチレビュー】

サッカー戦術分析
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リーグ8連勝中のマンチェスター・シティは、年内ホームラストゲームに難敵レスターを迎えた。今シーズン怪我人続出で難しいシーズンを送っているレスターだが、この2チームの対戦は近年ハイレベルで、ハラハラドキドキする内容が多い印象。この試合も、計9ゴールの入る乱打戦に!見ている側からすれば非常にエキサイティングで楽しい試合であった。

それでは、簡単ではありますがゲームを振り返っていきましょう!

2-3-V

ペップシティのシステムはいつものように4-3-3。プレミアリーグ第17節のリーズ戦の後にナイトクラブに繰り出し、ペップの逆鱗に触れてしまったグリーリッシュとフォーデンはこの日もベンチスタート。前線にはベルナルドが入り”偽9番”の役割を担った。サイドではIHとWGとSBでトライアングルを旋回させながらレスターのプレスを撹乱させにいく。幅をとるマフレズとスターリングはレスターの4バックを質で叩きまくるコンディションの良さも伺え、グループと個人の力で前半レスターを圧倒していった。

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そして偽9番の役割を与えられたベルナルドは誰よりも自由度を持って、ピッチ全体を駆け巡った。シティが後方からビルドアップを開始するとベルナルドは列を降りて中盤に数的優位を作り出す。ボールをピックアップして前を向いたり、一度縦パスを受けてリターンしてレスターを中央に集めて、IHの選手や大外にまつWGへのパスコースを作り出すプレーも流石だった。

ビルドアップ時今シーズンからトライしているSBがややインサイドに絞って、3ボランチを形成する形をこの試合でも見せた。そこにこの試合ではベルナルドがIHよりも落ちることで、システムが2-3-Vの形になっていた。

最前線に誰もいないペップシティだが、中盤には優位性が生まれ、そこから生まれるズレによって大外のマフレズやスターリングに時間とスペースを与えて、ハーフレーンも開ける効果になっていた。前半はレスターは落ちるベルナルドを捕まえることは一度も出来ずにシティの攻撃をモロに受けてしまい、開始25分でまさかの4失点を食らってしまった。

普通に考えれば試合は終わったも当然だと諦めるチームがほとんだろう。しかも相手はペップシティ。4点のビハインドを受けて、ロッカールームに帰ってきた選手たちに、あなたが監督だったらどんな声をかけるだろうか?

ブレンダン・ロジャース監督は、ハーフタイムでプランを大きく変更した。そしてこの短い15分の間で、前半大きな傷を負った選手たちを再び奮い立たせるコーチングを、心に突き刺したはずだ。

5-4-1ブロックへの変更

レスターはシティに大差をつけられてしまったが、右サイドを起点にシュートまで攻め込むシーンを前半作り出していた。右SHのペレスがインサイドに入ることで左SBジンチェンコを引きつけて、その開いた右のスペースへ右SBのオルブライトンが駆け上がる。長いボールを受け取って一気にシティの左サイドをえぐっていった。

ハーフタイムを終えて攻撃起点となっていた右SHのペレスは退き、DFのティモシー・カスターニュが登場。彼の投入により、レスターは全体の配置を変えたのだ。4-2-3-1から後方を3バックへ。守備時は5-4-1を形成して、ペップシティの5レーンアタック対策を講じた。このシステム変更が功を奏する。5-4-1ブロックにより重心は少し後ろに重くなってしまったが、確実にシティのビルドアップを前向きでボールを奪うシーンが増えていった。そしてそこから発動されるショートカウンター。

好調マディソンを起点に一気にゴールを重ねていった。55分にマディソンが一点を返すとそこから10分で3点を返したレスター。あっという間に4点差が1点差まで縮み、レスターの選手に更なる勢いと勇気が漲っていった。

しかし、コーナーキックからラポルトが突き放す5点目をヘッドで決める。

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これはレスターには重い重いゴールとなり、ペップシティが落ち着きを取り戻す。そしてトドメの6点目。これもコーナーキックを起点に最後は完全にトップギアに戻ったスターリングがこの日2点目を決めて、シティが猛攻を仕掛けたレスターを退けた。

連勝で始まり、連勝で締めくくれるか。

2021年の試合も残り1試合。思い出せば2020年の終わりは見たことのないくらい、ペップシティは苦しいシーズンを送っていた。2020年終わり頃にはペップの退任報道も飛び交うほどチームの状況は最悪だった。しかし今年2021年に入ると更に進化し、強いマンチェスター・シティへと変貌していった。2021年の1月2月は無敗。ドローゲームも1つもない全勝!連勝を21まで伸ばしプレミアリーグ奪還、リーグカップ優勝、そしてチャンピオンズリーグ初の決勝進出を成し遂げた。

2021年も残すところ1試合となったペップシティ。この試合でリーグ9連勝。さぁ2021年を連勝で終わることは出来るのか?2022年を更なる躍動する1年にする為に、10連勝で2021年を締めくくりましょう!

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