風林火山、コンサドーレ札幌【Jリーグ第8節】コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノス

サッカー戦術分析
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風林火山
敵を攻めるときには、風のようにすみやかに襲いかかれ。準備を整え、機会を来るのを林の様に静かに待て。いざ攻めこむときは火の様に猛烈に戦へ。一度動かないと決めたら、敵に挑発されても、山の様に動かずに自陣を堅守すべし。

喰われたマリノス。コンサドーレの戦いはまさに風林火山だった。ボールを持つことは優先せずに、静かにマリノスの攻撃を山の如く自陣で待ち構えた。そして機を見てマリノスのボールを猛烈な勢いで奪いにいき、すみやかに攻撃を遂行。気が付いたときにはマリノスは3点奪われていた。もう取り返しのつかない展開に。キックオフからわずか30分で息の根を止められたマリノス。それはあっという間に。そして静かに。。。

コンサドーレはミシャが就任してから、自分たちがボールを保持し、主導権を握るスタイルをベースにやってきたが、この試合は違ったのかもしれない。ボールはマリノスに渡し、不気味に自陣に撤退し、マリノスの攻撃を待ち構えていた。

ボールを持って、ボールを動かし、相手を動かし、相手陣形に大きな穴を空ける。それが攻撃サッカーを推奨する両チームの色だが、違うやり方でも相手陣内に大きな穴を空けることは出来る。相手にボールを持たせて、前のめりにさせて攻撃をさせる。そうすると後方には大きなスペースが出来る。ボールを奪いカウンターを仕掛け一気に3発を奪ったコンサドーレ。あえてボールを持たせ、攻めさせることで相手陣内に大きな穴を開けたコンサドーレ。

両チームのスタメンはこんな感じ。コンサドーレは3バックではなく、4バック。これはあくまで守りにおいての配置だ。攻撃時は複雑かつ緻密に変貌を遂げる。
【しずかなる林の如く】
マリノス戦に向けて緻密で十分な準備をしてきたのが伝わった。守備から縦に早い攻撃でマリノスに牙をむいた!


マリノスは前回から遠藤に代わりアンカーに扇原が入った。偽9番の役割で三好が前線に入った。後はGKが朴の負傷で飯倉がスタメンに戻ってきた。戦い方もボールを保持し、ポジションを変形しながらの戦いになった。SB問題、CFエジカルの離脱はチームに大きな影響を与えている。早くエジカル帰ってきて!

それでは、コンサドーレの【風林火山】どうぞ!
まずは【動かざるもの山の如く】
コンサドーレの守りから!

コンサドーレ守備

【動かざるもの山の如く】
4-4-2で中央を締め、奪ってカウンターを仕掛けた。
青いエリアにはボールが入っていいが、赤のエリアにボールが入ると一気にボールに襲いかかる。堀の外では回させても、城の中に入ったら行くぞ!という感じ!

ボールを奪われたら、すぐにプレスに行くシーンもあったが、大半はこのエリア、もしくはもう少し前まで戻りブロックを敷いた。マリノスの攻撃を待ち構える形をとった。

2CBと2FW以外はこの様なマッチアップ。
マリノスの特色である、両SBが中央に入ってきたり、よくポジションを変えてくる。そこは両SHのチャナティップとルーカスがほぼマンマークの形でしっかり対策をとってきた。マリノスのSBは中にこの試合よく中央に入るので、中央を固めるコンサドーレにとってはマークしやすかった。

フリーに動く三好には福盛が基本ついていく。後は上手く2ボランチと連携をとりながらマークを受け渡した。それでも三好は少なからず存在感を示したのは流石だった。

面白かったのは2トップのプレスの仕方だ。マリノスの2CBはボールを持たされた形になったのかもしれない。アンカー扇原のパスコースは2トップが塞ぎこみ、マリノスのCBにプレーの選択をせまらせた。畠中がボールを持った時にはパスコースがほとんど消された状態。さぁどうする畠中?と言わんばかりに。そして中央を切って、畠中に左足でボールを持たせた。迷い、探している間にコンサドーレのプレスが迫り来る。畠中は珍しくミスが多く、たくさん奪われてしまった。

コンサドーレの1得点目はまさに畠中からボールを奪ったシーンから始まった。

コンサドーレの1点目


コンサドーレ攻撃

【しずかなること林の如く】
攻撃時は変貌する配置。緻密な準備によって成せる複雑なポジションチェンジ。マリノスの攻撃に対して慌てることなく、しずかに好機を待ち、ボールを奪い一気に攻め込んだコンサドーレ。

2-4-4の様な配置に変貌。
左サイドは運動量多く複雑にサイドチェンジした。
しっかり整備されていた。
菅とルーカスが大外に一気に駆け上がり張る。マリノスの4バックを攻略する上で大切なキーに。マリノスは攻撃時にSBが中央に入ったり、攻撃に参加しているために、SBの裏がよく空く。またマリノスは守備時にボールサイドに圧縮する。そうすると逆サイドの大外が空く。サイドチェンジが非常に効果的だった。サイドチェンジで展開した後はシンプルにクロス。ルーカスのドリブルからのクロスで肉弾戦!3点目は見事の崩しだった!

コンサドーレ3点目

マリノスの前プレに対してはGKのキ・ソンユンからのロングフィードで前線へ。ロペスの強さ、鈴木の速さを上手く使ってプレスをかいくぐった。攻撃はシンプルだったかもしれないが、選手の良さを十分に活かした攻撃だった。福盛の左足一閃のFKも見事だった!

コンサドーレ2点目

あっという間にマリノスから【侵掠すること火の如く】3得点を奪い去っていった!

抑えられたマリノス

まんまとはめられてしまったマリノス。確かにボールを持つ時間は長かったが、チャンスは多く作れなかった。ボールを持たされてしまったのかもしれない。まんまと前のめりの攻撃をさせられて、罠にかかってしまったのかもしれない。ビルドアップ時にはアンカーを防がれてシャットアウトされてしまった。途中で喜田が落ちてきて、ビルドアップの出口を増やしたりしていたが。

ここで一つ。
コンサドーレがSBにほぼマンマークを着いてきた。そこを逆手にとったら面白かったかもしれない。SBが高い位置をとったら面白かったかもしれない。

こんな感じにSBが高くとっては?

こんな感じに!
マンマークで着いてきたときの話。マークが着いてこなかったとしても、局面は変わったかもしれない。(チャナティップはプレスの掛け方が非常に巧かったの。パスコースを切りながらプレスに行った。)
そうすると広大に空くスペースが生まれる。パスコースになったり、後半途中でチアゴがドリブルで運び込んだシーンがあったが、そんなことも多く出来ただろう。こうやって相手の戦術に対して対応する力がもっともっと必要だろう。

突きつけられた課題

アンカーを抑えられた時のビルドアップをどうするの?4-4-2でこの様にはめてきたらどうするの?CBがドリブルで運ぶ力だったり、プレスを剥がす力が必要かもしれない。左利きのCBがやっぱり重宝される理由もわかるゲームでもあった。またビルドアップにおいての配置を変えたり、やり方を変える必要があるのかもしれない。ビルドアップの改善点は前回のグランパス戦でも書いたので、よかったら覗いてみてください。

試合の総括

キックオフから30分で勝負をつけたコンサドーレの緻密な準備とゲーム運びは見事だった。
「風林火山」
決して動きすぎず、機を見て一気に攻め込む攻撃は見事。マリノスが気付いた時には3得点。もう取り返しのつかない状態になっていた。
マリノスにはもっとゲームの中で対応する力が必要だう。これからどんどんマリノス対策をしてくるチームは多くなる。大分戦と同様、この試合はよく研究されていた。そうなった時には脆さが見えるのは確か。対応する力や、流れを断ち切ったり、引き戻す力が無ければ勝ち点を積むことは難しいだろう。次節はアントラーズ。間違いなく難しい試合。そしてゲームでの対応力が必要になる試合。どの様なゲームをしてくれるのか楽しみである。

試合結果
コンサドーレ 3−0 マリノス
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