【コミュニティ・シールド】マンチェスターシティvsリヴァプール

スポンサーリンク
サッカー戦術分析

まず最初にこの大会について。

コミュニティ・シールド
昨シーズンのプレミアリーグ優勝チームとFAカップ優勝チームがプレミアリーグ開幕前に行う大会だ。同じチームがプレミア、FAカップを優勝した場合はプレミアリーグの2位のチームが出場する。その為昨シーズンプレミアとFAカップを優勝したのはマンC。それによりプレミア2位だったリヴァプールの対戦となった。

この大会が行われるといよいよプレミアの新シーズンが始まるんだという熱気が一層高まる!
それでは両チームのスタメンからどうぞ!

Embed from Getty Images

スタメン

シティはコパ・アメリカに出場していたエデルソン、アグエロ、ジェズスはベンチスタート。アフリカネーションズカップで優勝したアルジェリア代表のマフレイズはベンチ外となった。それ以外は7月に日産スタジアムでマリノスと対戦した時とほぼ一緒のメンバー。唯一違っていたのはCB。ラポルテに変わってオタメンディが入った。彼もコパ・アメリカに出場していた為コンディションは大丈夫か?と思っていたが、フル出場して、ベテランの味を出した流石のプレーをみせてくれた。フェルナンジーニョもいなかったか!

リヴァプールはアフリカネーションズカップの影響でマネがベンチ外。それ以外はこちらもベストメンバーを組んだ?コパ・アメリカに出場していたアリソン、フィルミーニョもスタメン出場。サラーもスタートからの出場。サラーはだいぶ動けていた印象。コンディションいいのかな?これでもまだまだだったら逆に怖すぎるほど早かった。

前半はシティペース

リヴァプールのプレスを剥がす

さてキックオフ。開始早々にリヴァプールは前からガンガンプレスをかけに行く。それによりシティはドタバタする。相変わらずインテンシティは世界一といったところのプレスでボールを追い回す。しかし、シティも徐々にそれに適応してプレスを剥がしていく。流石。

新ルールのゴールキックはこれからやっぱり重要になるのかもしれない。新ルールでは味方選手はペナの中でボールが受ける事ができ、相手はペナに入れない。しかもボールが蹴られたらペナに入れるわけではなく、ボールを蹴った人とは違う選手が触れないとペナには入れない。それによりゴールキックを蹴るチームにはよりプレスがかからなくなり、前からプレスに行きたいチームにはプレスがかけにく状況となった。

ブラボからのゴールキックをシティの選手が受ける。新ルールによりゴールキックからのボールには少しの時間とスペースが出来る。シティくらいになるとそれだけの時間で十分いろんな選択を持つ事が出来るだろう。その影響もあってか徐々にリヴァプールのプレスを剥がして押し込み出す。

そしてもう一つリヴァプールのプレスを剥がす重要なキーとなっていたのはGKブラボのキック力とキック制度だ。エデルソンにも劣らずブラボのビルドアップ能力は高いし、遠くに蹴れる。リヴァプールが前がかりにプレスをかける。DFラインもハーフライン付近までラインを上げてくる。そこで出るのがブラボのフィードだ。DFラインの頭上を超えるボールを蹴り込み一気にプレスを剥がして押し込み返した。跳ね返されてもセカンドボールを回収してそこから前進をするシーンも。

デブライネのランニング

Embed from Getty Images

そこから先。ファーストプレスを剥がし、リヴァプール陣内に入った時だ。そこで炸裂するのはデブライネの見事なランニング。7月のマリノス戦ではどちらかで言うとパサーでその存在感を発揮していたデブライネ。

やっぱり、ペナのポケットに入ったり、CBとSBの間から出てくるランニングが素晴らしすぎる。ボールを持ったら圧倒的な存在感を放つのはもちろんだが、一番危険でチャンスになる所に侵入するボールの引き出し方も絶妙にうまい。これはシルバも巧いね。

主にシティの中央から右サイドへの斜めのランニング。CBファンダイクには捕まらず(ついていったら広大なスペースが空いちゃうからいけないとも言える)、SBのロバートソの死角から絶妙なタイミングで走ってあっという間にペナの角を取ってしまう。

そこに入ったら、高速グランダーセンタリングのパスを中へ送り込む。彼お得意のね!

左サイドにボールがある時はスっとペナの中でポジションをとりゴールを奪える位置に入ってくる。

まぁ、今シーズンはコンディションが良さそうで楽しみだ。やっぱりこの中でも圧倒的な存在感を放っていた。

アクシデントからの先制点!

Embed from Getty Images

前半8分にサネが負傷交代。膝かな?大きな怪我にならないことを祈るばかり。サネに変わってジェズスが交代の準備を進める。アップを終えて、ユニフォームに着替える。

サネがもらったファールから笛がなってリスタート。シティはそこから多分仕込んでいたであろうセットプレー。準備してきたのかなと思わせるトリックプレーからゴールを奪う。前半12分に最後はスターリングが押し込んで先制点を奪った。

サネのアクシデントからしっかり集中を切らさずに、ジェズスが入るまでには一人少ない状況にも関わらず先制点を奪ってみせた。

Embed from Getty Images

そこから更にシティはボールキープ率を高めながら、リヴァプールを押し込んでいった。

シティの守備

サネに変わってジェズスが入る。ジェズスがCFに入り、スターリングが左に入った。
シティの守備はマリノス戦とは違い前線からガンガンプレスに行くわけではなかった。相手がリヴァプールだからね。そりゃ考えた守備をするよね。

ジュズスとシルバが横並びもしくは、縦関係になってアンカーのファビーニョのコースを切り、デブライネは一列下がって、ロドリと横並びになって中盤に厚みを作った。

前半はボールを持つ事が長かったのでボールを奪われたら即時奪還、トランジションプレスをかけにいき、再び攻撃に繋げられていた。プレスをかいくぐられたら、チームの重心を少し下げて、まずは縦パスを埋めてから、プレッシャーをかけにいった。トランジション以外はボールや人にプレスに行くよりは、スペースを埋める守りを取った。ラインを下げるタイミングも非常に早く裏にはボール蹴らせないぞ!と。

特にサラーの裏のスペースと、フィルミーノとファビーニョのコースは注意を払ってスペースを埋めていた。

ペップにイエローカード!

Embed from Getty Images

前半40分シルバがゴメスのファールを受ける。ペップが4審に猛抗議。足裏入ってんだろう!と。危ないだろうといったところかな?

Embed from Getty Images

シルバの治療のために少しのブレイクタイム。その間に各選手がベンチに戻り給水をとる。それに合わせてペップが選手に指示を飛ばす。これはマリノス戦でも似たような場面があったよね。ピッチの中にまで入って身振り手振り熱い指導を!しかし!

Embed from Getty Images

ペップはイエローカードをもらう。笑
シルバのファール対しての猛抗議のせいか。選手に長い間指示したことでゲームの流れを妨げたのが原因か分からないがどちらかの理由でカードをもらったのだろう。

後半はリヴァプールのペースに!

前半はシティペースに進んでいた印象。整理された守備、ボールキープ率を高め、リヴァプールを押し込むことに成功していた。

しかし、リヴァプールもサラーにボールが入るとチャンスが生まれるシーンも。マッチアップのSBジンジェンコに対してやはり能力的にはサラーの方が上。質的優位で打開するシーンも多かった。後半はやっぱりサラーにボールが入る数を増やしていくだろうと思っていたら案の定そう来たよリヴァプール。サラーの質的優位で殴りにかかるリヴァプール。

スペースを埋めるシティに対して、大きなサイドチェンジで一気に右に張るサラー目掛けてロングボールを送る作戦に。中央を閉じるシティに対して一気にサイドを変えるボールは非常に効果的だった。キレキレのサラーにボールが入ると質的優位でガンガン仕掛けて決定機を作り出す。

リヴァプールのDF陣がまぁ正確なフィードが出来るよね。ファンダイクはもちろん両SBも質の良いロングキックが蹴れる。

時にフィルミーのが右サイドに流れてジンジェンコと高さ勝負を仕掛けたり、ヘンダーソンも流れて数的優位を作り出したりどんどん右サイドから攻撃を仕掛けた。

スポンサーリンク

60分過ぎから更に押し込む

60分を過ぎるとますますシティの重心は後ろになり、ボール保持率も下がっていった。シティ陣内に押し込みボール保持率を高めるリヴァプール。カウンターを仕掛けるシティという構図になっていった。

シティはボールを奪ってからすぐにカウンターを仕掛ける。後半始まって10分ほどはカウンターから決定機を作り出したものの、だんだんと単調になっていき、すぐにリヴァプールボールになってしまう事が多くなり、苦しい展開へと。奪ってもまたすぐにリヴァプールボールに。そこからまた守備をする。長い間リヴァプールにボールを動かされ、やっとの思い出ボールを奪うがまたすぐに奪われる。こうなると攻撃のリズムも失われチームにはどんどん嫌な雰囲気が漂い、重心は後ろになってしまう。

そこへ追い討ちを掛けるかのように、交代で入ったギュンドアンがゲームに中々入れない。攻撃でボールを受けるとミスが目立ち、ボールロスを重ねていく。味方同士でぶつかるシーンもあり、彼にとって不運なゲームとなってしまった。

畳み掛けるリヴァプール。アーノルドに変えてマティップを。ファビーニョに変えてケイタを投入。ケイタの投入は運動量が落ちたのか、この試合あまりボールに触れていなかったので違うタイプを入れて攻撃を活性化させたのか。

マティップ投入でゴメスが右サイドに入った。ここは前半から気になっていたところだ。攻撃ではアーノルドはアクセントにはなるが、守備においてスターリングとのマッチアップの所が気になったのかなと。守備の対応をする為にゴメスをサイドに移動させたのか、セットプレーの高さを出す為だったのか、ロバートソンをより高い位置に上げて攻撃参加させる為に、3CBで後ろはカウンターのケアをしたのか。どれがあてはまるかは分からないが、スターリングの対応やカウンターでの守備対応はこの交代策でより安定したのは確かだった。

そして77分同点弾!

Embed from Getty Images

セットプレーからシティのクリアボールをファンダイクが拾い、中に優しい浮きパスを送り、最後は途中交代のマティップが押し込んで同点弾!

これにより更にリヴァプールの攻撃、勢いは増していく。

立ちはだかるブラボとウォーカー

Embed from Getty Images

サラーがシュートを立て続けに打ちまくる。他の選手もゴール前に攻め込む。そこで立ちはだかったのがGKブラボだ。流れもリヴァープルに完全に傾いていたが、この日は完全に当たっていたブラボが追加点は絶対に渡さないと気迫を感じさせながらゴールマウスを守り続けた。この日のセービングは8本。この内の1つでもゴールを射抜かれていたら負けていた。この日のMOMに値するプレーを見せていたのでは。

Embed from Getty Images

そして後半ロスタイムにビックプレーが飛び出す。ここでもサラー。サラーが右サイドを抜き去りシュートを放つ。ブラボが何とか身体に当てるがボールはゴール方向に。ゴールかなと思った時、ウォーカーがゴールカバーに入りスーパークリアを見せる。この日一番のビックプレーだったかもしれない。

その後何とかリヴァプールの攻撃を凌ぎPK戦へ。
PK戦は割愛します!

結果シティが勝利して、コミュニティシールド連覇達成!

スポンサーリンク

おわり

日本で観たシティとはまるっきり違うようなチームになっていたシティ。相手がリヴァプールという事でモチベーションも戦い方はもちろん違ってはいたが。当然の事ながらハイレベルな戦いだった。

スピーディーでインテンシティ高いゲームに。
お互いチームの狙いがあった試合で面白かった。
また前半はシティが、後半はリヴァプールが主導権を握った。前後半でチームの状況がガラッと変わったのも面白かった。

コミュニティシールドが終わり、いよいよ今週末から世界最高峰プレミアリーグの開幕だ!!今シーズンもワクワク、ドキドキさせてくれる戦いを繰り広げてくれるだろう。そして新ルールやVARも導入される事で各チームの新たな試みが見られる事にも期待している!

おまけ。ロドリ。

シャツイン ロドリ

Embed from Getty Images

ロドリはシティに移籍してきて数週間?数ヶ月?なのにすでにペップのサッカーを理解して、役割を果たしているなと感じた。ペップのサッカーに対応するのには時間がかかった選手が少なくない中でロドリは戦術理解度や技術の高さを証明している。

試合の終盤は疲れが見えたが、この試合でも確かな存在感を示した。大きな身体を活かしたキープ力。ワンタッチや少ないタッチで確実に味方にボールを渡す、攻撃の橋渡し的な存在になったり。立ち位置は常に周りの状況を伺いながら気にし、サポートするタイミングが非常によく、味方の助けになる存在にも。

彼がもっとチームにフィットしてきたら更に存在感を増していくだろう。楽しみが一つ増えた!!

コメント