【5-4-1ブロックの解体書】プレミアリーグ第3節 ボーンマスvsマンチェスター・シティ レビュー

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サッカー戦術分析

マンティスター・シティは前節は今シーズ初のBIG6との一戦だった。トッテナム相手にシュート30本を放つも2-2のドロー。それまでのビルドアップ、ゴール前の崩しは素晴らしく、終始スパーズを圧倒していただけに勿体無い勝ち点1だったかもしれない。

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今節の相手はアウェーでボーンマス。今シーズン初の5バックのブロックを敷く相手となった。5-4-1のブロックをどう崩していったのか?前節とは全然違うやり方で、こういう崩しも出来るのね!と勉強になる事ばかりでした。

それではスタメンから。
どうぞ!

シティはいつものように4-3-3。対するボーンマスはWBを置く5-4-1の配置で挑んできた!

前半kickoff!

HOMEボーンマスのボールでkickoff!一度下げてすぐにシティ陣内にロングボール!出来るだけ、シティ陣内でサッカーするぞ!リスクかけずにロングボールを蹴ってセカンドボール拾って、あとは何とか勢いでいっちゃおうみたいなボーンマス。開始1分でファーストシュートを放ったボーンマス!

少しゲームが落ち着かない展開に。落ち着かせたいシティ。出来るだけ落ち着かせたくないボーンマス!でも、相手はシティ。そんなカオス状態はわずか5分で終了!

シティがボーンマス陣内でサッカーを展開する。ボーンマスは5-4-1のブロックでシティの攻撃を待ち構える!

ボーンマスの守備

ボーンマスは自陣に押し込まれた時はWBが落ちて5-4-1のブロックを形成する。シティの縦パスを入れさせないように4枚の中盤はギャップ(縦ライン)を締めるのが最優先ミッション。出来るだけ、5-4のブロックの外でボールを持たせることを意識していた。マークにつくよりもスペースを消しにいく中盤の4枚。前半はもっとラポルテにプレスに行くべきだったね!出来るだけラポルテじゃなくて、もう一方のCBのオタメンディに持たせた方がよかったかもしれない。(オタメンディもビルドアップの技術がないわけではないが、ラポルテの方がそういう面は優れているので。)

5バックはゴール前の時間とスペースを埋める。もしシルバにボールが入ったらメファムが、デ・ブライネにはアケがプレスに行く。アケは結構デ・ブライネにアタックできていた印象。メファはシルバに縦パスを受けさせすぎたね。まあシルバが巧いんだけどね!

また、大外に入った時にシティはチャンネルへの侵入をしてくるので、5バックでしっかりシルバやスターリング、デ・ブライネがランニングしてくるであろうスペースを埋めに行った!大外にWBが釣り出された時には、裏のスペースは3CBが埋める決まりになっていた。この試合前節観られたデ・ブライネのお得意のチャンネルへの斜めのランニングはあまり見れず、シティの一つの得意技は防げていたかもしれない。

シティからしたら、今シーズン初の5-4のブロックを敷く相手との対戦。さぁシティはこのブロックをどのように崩していったのか?

シティの攻撃の狙い

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大きく分けて3つ。

①2本の斜めのパス

②ラポルテ→シルバの縦ライン

③ラポルテの高精度高速サイドチェンジ

2本の斜めのパス

縦パスを締めてくるボーンマスに対して、2本連続の斜めのパスでゴール前へ侵入したシティ。縦パスがストーンと入れば1番の前進だが、それは相手が一番警戒してくる。この試合でもボーンマスの守備の1番のミッションはシティの縦パスを入れさせないことだった。次に出るがそれでも縦パス入れちゃうシティなんだけど、斜めからの侵入も試みたシティ。

斜めのボール2本で侵入!

ボーンマスは中央を締める。そうすると空くのが大外。左はジンチェンコが右はデ・ブライネがとったりウォーカーがとったり、B•シウバが大外に立ち位置をとってボールを受ける。そこから斜めのパスを2つ入れる。くの字に斜めのパスが2本入ると前進できるのがお分りいただけるように、この形でボーンマスのブロックをかいくぐっていった。

時には中央でくの字にパスを動かして侵入するシーンも!

ラポルテとシルバの縦ライン

ラポルテ→シルバ 縦ライン!

シティの先制点はこのラインから生まれた。14分ラポルテからシルバに縦パスが入る。それをシルバが受けてアグエロにフリック。もう一度受け直して前向きになる。これでボーンマスの締めるDFと中盤の間に侵入成功。それに合わせジンチェンコがオーバーラップ。シルバからパスを受けセンタリング。最後はアグエロが押し込んで先制!美しい崩しでした。

ラポルテの縦パスの入れ方が素晴らしい。あとは、シルバの縦パスを受ける引き出し方も巧いのと縦パスを受けた後のビジョンもしっかり見据えて受けるから縦パス受けて終わらない。次にちゃんとパスをつなぐ。一気に前へのスピードが上がる。攻撃の合図になる。

この2点から分かるようにシティはいかにライン間にボールを入れるか、受けるかが攻撃の狙いでした。じゃあ、ボーンマスはライン間埋めなよ!って話。だけどライン間埋められないようにシティがしっかり設計してるんですよ!

最終ラインをピン留め

ボーンマスの最終ラインにアグエロを中心に前線の選手が立ち位置をとる。そうすると、ボーンマスの選手は前に出れなくなる。少しくらい出ても大丈夫でしょ!アグエロ捨てて前出るよ!しかし、そういう少しのズレを見逃さないのがシティ。28分ラポルテの縦パスがバイタルエリアにいるアグエロに突き刺さる!こういう最終ラインに縦パス入っちゃうとさらに前に出られなくなるボーンマス。

じゃあ、中盤が少し重心下げればいいじゃんとなると、後方から高精度なボールが入るし、ドリブルで侵入されちゃう。そしてさらにボーンマスに追い討ちが襲ってくる。ラポルテの高精度高速サイドチェンジ!

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ラポルテ高精度高速サイドチェンジ!

42分ラポルテのサイドチェンジから2点目が生まれる。

ラポルテからの綺麗な軌道を描くサイドチェンジがB•シウバに入る。B•シウバが斜めにドリブル。この時デ・ブライネが斜めにチャンネルランをし、アケを釣り出し、シルバのパスラインをつくる働きもした。

そしてシルバに斜めのパスが入る。スッと前を向きスターリングがランニングし、足元にボールが入り2点目をゲット!サイドチェンジで大外に入り、そこから斜めのパスでライン間に侵入。これまたシティの狙い通りのゴールだった。

ボーンマス1点返す

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このままやられっぱなしで終わるのかボーンマス!と思っていたら、前半の終盤に少しづつシティ陣内に侵入するシーンが増えていった。

ボーンマスは、WBが上がってきてサイドからの攻撃が狙いだ。シティのプレスも早くWBが駆け上がる時間を作ることことが出来ずに攻撃が展開できない。WBバックが駆け上がる時間ができると比較的シティ陣内深くまで侵入できる。シティは4バック。大外のWBがフリーになる。WBがサイドを駆け上がりクロスをあげたり、大外を起点に攻め上がりファールを受けてセットプレーで好機をなんとか作っていた。

そして、後半ロスタイムにボーンマス1点返す。
シティ陣内でボールを動かし、攻撃がうまくいかなかった時もセカンドボールを拾う。この時間シティを押し込むボーンマス。そして、ギュンドアンとデ・ブライネのギャップから縦パスが入りゴール前でファールを受ける。今節も出た!シティの課題!押し込まれた時の中盤4枚のギャップ空いちゃう問題!開幕戦2節のスパーズ戦もそこを突かれた!

途中交代で入ったハリー•ウィルソンの左足から見事な軌道を描くボールがゴールに突き刺さる!直接FKが決まりボーンマス1点返し、ハーフタイムへ!

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後半kickoff!

後半勢いもってゲームに入ったのはボーンマスだった!前半ロスタイムに1点返せたのも勇気持って前に出る原動力になっていたかもしれない。

カオスの時間を作り出し、シティを押し込むボーンマス。ボールアタック、セカンドボール回収にはレルマとビリングが力を発揮した。レルマは手足長く運動力も多く守るエリアが広い選手。ビリングは193cmとその恵まれた体格を活かしてボールを奪ったり、キープした。

エデルソンとの1対1の決定機の局面も作り出したボーンマス。決めていればまた結果は変わったかもしれない!

動き出すペップ。

58分ギュンドアンに変わってロドリがピッチへ

ロドリの役割

ペップに入念な指示を受けてピッチに入ったロドリ。

このカオス状態の展開を落ち着かせることが彼の1番の役割だったかもしれない。ボーンマスに拾われていたセカンドボールの回収をロドリが行い出す。全てではないがロドリが拾えるシーンもあった。ロドリが入ってボールを握り出すシティ。

もう一つのロドリの役割。

ピン留め

後半になるとラポルテへのプレスが少し掛けてきたボーンマス。そりゃそうだ。ラポルテのサイドチェンジも左のWBがケアして通さないシーンも見られた。ラポルテはパスを前半より引っ掛けるシーンも出てきてリズムが中々出ない。そこで出てくるのがロドリのピン留め。

後方でボール回しをしている時の、ロドリの立ち位置に注目。

オタメンディ側にサポートにいくラポルテ。オタメンディのサポートはもちろんボーンマスのワントップを引きつける役割も。オタメンディ側にCFをピン留めすることで左CBのラポルテ側には時間とスペースが生まれる。意図的にラポルテ側のエリアには極力寄らないような感じが見受けられた。

また、ボーンマスの守備の基準点を撹乱させる役割にもなった。ロドリにCFが行くの?そうするとラポルテにフリーなっちゃうよ?じゃあ、中盤が出る?そうするとシルバとかデ・ブライネ空いちゃうよ!

そこに前半は見られなかった、ジンチェンコが内側に立ち位置をとる。これまた守備の基準点が変わるボーンマス。

こんな感じでシティは落ち着きを取り戻し、ゴールに迫るシーンも増えていった。

59分シルバがペナ内で倒される。これ、シルバ足踏まれてるよね?VARでPKじゃないの?とシーンもPKとってもらえず。ここ最近はVARとの相性があまりよくないシティ!VARでゴール取り消し、PK返上はあるんだけどね…

しかし、3点目をもぎ取る
63分3点目。スローインを起点にシルバがドリブルで侵入。最後は混戦の中でアグエロがゴールに突き刺し3点目!これでゲームはほぼ終了!

シルバが一列下がって、よりビルドアップを安定させにいき、ボールを握ることを優先的に行う戦い方にシフトし、ゲームを終わらせにいった。ボーンマスも無理をしてでも点数を取りに行こうともせずに(リーグ戦だからね!シティにいっぱい点数取られる方が得失点差の関係だとか、チームが受けるダメージも大きくなっちゃうからね)、試合終了!

終わり

試合は3−1でシティが勝利。

ボーンマスもよく耐えて、よく1点をもぎ取ったが、終始シティが圧倒したゲームとなった。

試合巧者っぷりのシティのゲーム運び。そして今シーズン初の5-4-1のブロックを見事に崩して見せた。戦術的に面白い試合だった。

ロドリの中盤でのピン留めは勉強になりました。こういうやり方もあるのね!って流石ペップ!

おまけ

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シルバがマンチェスターシティでの400試合達成!

デ・ブライネがプレミアリーグ通算50アシスト目!最速での達成とおまけつき。今シーズンは幾つのアシストするのか楽しみだ!

カンセロ デビュー!後半ロスタイムにほんのちょこっとだけだったが無事にデビューした。しかし、ファーストプレーでボールを奪われあわや失点になりそうな場面を!次頑張ろう!

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