【王者にスタイル貫くブライトン〜ボールを回す位置に大きな差が〜】プレミアリーグ第4節 マンチェスター・シティvsブライトン レビュー

サッカー戦術分析
この記事は約7分で読めます。

シティホームで迎える今節。

相手はブライトン!ブライトン?5バックでガチガチに守ってなんとかシティの攻撃を凌ぐんだろうなと試合を見ているうちに、あれ?このチームもしや…

さぁ!試合へいきましょう。

スタメン

前半キックオフ!

アウェーのブライントンからキックオフ!

開始早々試合が動く。
王者シティの先制パンチ炸裂。

開始2分で先制!

ジンチェンコがハーフェーラインからボールを持ち出す。少しパスの出しどころを探る。そうしている間にシティの前線が動き出し、ブライトンの守備ブロックに穴を空けていく。

スターリングが落ちてブライトンのDF陣を1人釣り出し、それと同時にシルバがその空いたスペースにランニング。そこへジンチェンコからスルーパスが入り一気にペナのポケット(ペナの中のハーフスペース)へ侵入。さすがポケット職人シルバ。はい、後はセンタリングを上げてデ・ブライネが合わせて先制点ゲット!

まぁ見事な崩しだ。こうも簡単に点取っちゃうのか。

ブライトン、あーここから大崩れして、シティにボコボコにされるは。と思っていたら。まぁボコボコにされるんですが、ブライトンは自分たちのスタイルを貫き通す。

新ブライトン!

ブライトンはボールを手に入れたら、決してシティに簡単にボールは渡さない。あくまで自分たちがボールを握るんだ!ショートパスを繋いで縦に急がずにボールを動かし、相手のプレスを一つ一つ丁寧に剥がしていく。それが新ブライトン

たとえそれが王者シティだろうが関係ない!俺たちのスタイル貫くんだ!と90分感貫いた。そこには感銘を受けた。他の試合も見てみたいと思わせられた。このスタイルをプレミアで貫いたらどうなるのかなと少しワクワクもさせられた。

新監督ポッター監督。
このスウェーデン人が少し面白そうなので数試合追ってみたいと思います。

ブライトンのゆっくりボールを動かし、プレスを丁寧に剥がすサッカーは具体的にどんなことを意識して、どんな狙いを持ってサッカーやってるの?って話はもう数試合観てからにしようと思います。相手はシティですし、本来の力は出せなかったはずということもあるので。

とにかく何か、ビビッと来るものがあった!

ボールを回す位置に大きな差が。

Embed from Getty Images

ブライトンはボールを丁寧に自陣深くから回していく。それに対して、シティは前から激しいプレスをかけにいく。ほぼマンマーク状態でプレスにいくシティ。なので、ブライトンが1枚2枚とプレスを剥がし、逆サイドにボールを展開出来た時はチャンスになりそう空気は出ていた。

しかしブライトンはまだどうしてもビルドアップだけに重きを置いているようで、その先はまだまだだ。ビルドアップに複数の人数をかけて、たとえプレスを剥がしても前線には味方が少ない状態に陥る。たとえシティ陣内に入れても孤立してしまう状況になってしまい、苦しい状態でボールを扱うことになりボールをロストするシーンが多かった。

シティはいつものように相手陣内に押し込んでボールを動かす。前線でボールを動かし、奪われればすぐさまトランジションプレスでボールを奪い返す。今シーズンはトランジションが一層早くなったいる感じだ。ロドリのプレスは効いていた。何度もボールを奪い返していた。

ここが両チームの大きの差だ。もっと違いはあるだろうが、ボールを握って主導権を握るサッカーというところでは似ている両チーム。相手陣内でボールを動かすシティ。自陣でボールを動かすブライトン。ブライトンの理想はやはりシティのように高い位置でボールを動かすことなのか?そこは数試合追ってみないと分からない所だが、シティ陣内にボールを運べた時はトランジションからボールを奪い返すシーンもあったので、そんな理想は持っているはずだ。

前半は失点後にブライトンがそんな感じでタラタラとボールを動かす事もあってか、シティの攻撃は少し停滞していた。

しかし、前半終了間際に2点目を奪うシティ!

シティの綺麗な崩し

前半42分
2点目を奪う。これまた綺麗に崩す。
後半10分 
3点目を奪い。これまた綺麗に崩す。

この2得点は一緒に解説。

ブライトンの守備は正直言ってしっかり整備されていたとは到底言えないものだった。そのブライトンの守備の弱点をすぐに見極めて突きまくるシティも流石だが、ブライトンはもう少し守備は改善しなくてはいけないだろう。あまり守備に重きを置いてなかったのかもしれないが。

とりあえず5バックでブロック敷いて、CHの2枚がバイタル埋めよう!ってくらいの感じで、前線の3選手はそんなに積極的に守備に関わろうともあまりしなかった。自分たちからボールを奪う!という守備ではなく、無理せずにシティの攻撃を待ちかまえようと感じだった。

シティが狙うは2CHの脇のハーフスペースとライン間。

2点目はハーフスペースを起点に生まれる。
SBのウォーカーが内に絞ってボールを受ける。それに合わせて大外のマフレイズがハーフスペースに入りウォーカーから縦パスを受けてドリブル開始。それに連動してデ・ブライネがマフレイズの背後を回りヒールパスを受けペナへ侵入。最後はアグエロに横パスを出し、これまた綺麗な崩しで2点目を奪った。

3点目はシルバを起点にライン間を使った崩しだった。
これは前節でもよく見られた形だ。中央を固める相手に対して外から斜めのパスで中央に侵入する形だ。前節同様にSBのジンチェンコからライン間で待ち構えるシルバに斜めのパスが入る。シルバはポケット侵入もうまいが、こういうライン間(スペースが無いエリア)でも難なく受けてしまう。受けたパスをダイレクトでアグエロに縦パスを打ち込み、アグエロがゴラッソミドルを突き刺し3点目を奪ってこれで勝負あり。

後半35分
シルバと変わって入ったB•シウバが交代直後にゴールを奪いこの試合を締めくくった!

試合終了

ポッターブライトンには少し可能性を感じた試合でもあった。まだまだ完成度は低くやらなきゃいけない課題は盛り沢山だろうが、このスタイルを是非貫いてほしいと1人のサッカーファンとしての願いだ。

Embed from Getty Images

面白い選手も何人かいました。その中でも11番のトロサールは面白い選手でしたね。昨年までベルギーリーグに所属し各クラブ争奪戦になった男だったんですね。彼がゴール前でボールを持つと面白かったし、この試合でも彼は2本の決定機があったのでその1つでも決めていればまた面白かった。

シティは王者らしい盤石の戦いでしたね。ロドリもだんだんとフィットしてきましたし、相手の戦術に合わせてマフレイズとB•シウバの使い分けをしていて両選手共良いパフォーマンスしていてチームとしては好材料でしょう。しかし、この試合CBラポルテが負傷交代。交代後すぐに病院に直行し、軽く無い怪我のようでこれは大きな痛手に…フェルナンジーニョがCBとして入り、この試合ではそつなくこなしていましたが、今のラポルトは攻守両面でシティにとって大きな存在なので大きなダメージになるでしょう。

CB問題はシティに与えられた課題になりそうですね。

今節も素晴らしい試合を見せてくれたシティ。面白かったです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました