【鬼門スタディオ・サン・パオロ〜朝4時起き生活が帰ってきた〜】チャンピオンズリーグGS第1節ナポリvsリヴァプール レビュー

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サッカー戦術分析

CLが帰ってきました。CLいよいよ開幕です。
開幕から好カードが目白押し。
その中でもナポリvsリヴァプールを取り上げます。

両チームは昨シーズンもチャンピオンズリーグのグループリーグで同じで熱戦を繰り広げてくれました。昨シーズンは1勝1敗の両者譲らずに痛み分けでした。

昨シーズンナポリのホームではナポリが勝利しました。リヴァプールにとっては鬼門の場所かもしれません。

チャンピオンズリーグらしい、強度高く、技術高く、気持ち高ぶる90分でした。

これだよ、これ!世界最高峰の闘い!
そして、我々の朝4時起き生活が帰って来ました!

スタメン

ナポリは4-4-2のフォーメーション。
クリバリとコンビを組むのはローマから今期新加入のマノラス。この2CBは硬かったですね。また新加入の右SBロレンツェ、クラブ史上最高額で獲得したメキシコ代表のロサーノが先発に名を連ねました。

リヴァプールは4-3-3
いつのも配置、いつもの選手が名を連ねた感じです。
昨シーズンここで負けたリヴァプール。

その苦い思い出を払拭できるのでしょうか?

さぁキックオフです!

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前半キックオフ!

開始早々にリヴァプールがナポリに牙を剥きます。
サラーが快速飛ばして、2分にショートカウンター、4分にはロングカウンターを炸裂させます。決定機にはならなかったもののナポリに恐怖を与えるプレーでした。

ナポリも負けじとこのゲーム最初の決定機を作り出します。6分リヴァプールにビルドアップ時に2本のミスが起きます。ナポリはボールを奪ってショートカウンター。左からSBの裏をインシーニがとり、最後はF•ルイスがシュートを放つ。GKに弾かれもう一度追い込むも惜しくもゴールならず!

キックオフから僅かですが、テンション高く、強度高く、スキル高いプレーばかりです。これぞCL!と言った闘いがキックオフ早々から見られました。レベルが高くて楽しい!

徐々にリヴァプールがボールを保持する時間を増やしていきました。しかし、完全に主導権を握ったという感じではありません。ナポリもボールを持つ時間を作り、攻め込むシーンもあります。どちらが主導権握っているとは一概に言えず両チームのつば迫り合いが続いた前半でした。

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両チームの狙い

リヴァプール(攻)vsナポリ(守)

リヴァプールは自慢の強力3トップを中心に攻撃を展開します。

リヴァプールとナポリの配置の噛み合わせを見ると、アンカーのファビーニョがフリーになります。リヴァプールはフリーのファビーニョを上手く使いながらビルドアップをしました。また、頂点のフィルミーニョが一列降りてボールを引き出し数的優位に状況を作り出しました。これで完全にナポリの中盤は守備の基準点を見失ってしまいました。

ナポリはファビーニョに中盤の選手が出ればフィルミーニョがフリーで楔を受けられるし、プレスに行かなければ彼にサイドにボールを散らされます。ナポリの2トップが落ちてファビーニョを見るわけでもないので彼がフリーになるシーンは減りません。そこがボールの取りどころではなかったのかもしれませんが彼ら2人を起点にボールを動かされました。

ナポリは4-4-2で中盤を締めてブロックを形成しました。2トップはボールにアタックしていましたが、連動して中盤がラインを押し上げ、スライドをする訳でもなかったです。キックオフ直後は前からプレスに行く姿勢を見せていましたがナポリは守り方を変えていきました。

チーム全体としてガツガツ前からプレスにいく訳ではなく、無理はせずに、ある程度引き込んで守るように見受けられました。守っていたというより、リヴァプールの圧力に下げられていた感じでしょうか。

ファビーニョとフィルミーノを捕まえられずにボールを動かさてしまい少しずつ重心を下げて守るナポリ。中盤を締めて自陣で4-4-2ブロックを形成してリヴァプールの攻撃に対応していきました。そうすると今度は、中盤を締めると外のサラーとマネにボールが入るようになり、サラーが外からドリブルで仕掛けるシーンも増えていきました。

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しかしリヴァプールはゴール前まではいくも最後の崩しの精度を欠き決定機を作れませんでした。またナポリも集中して、誰もサボらずに戻って守備をする事もあって、リヴァプールの攻撃を防いでいました。

ナポリは自陣ゴール前ではリヴァプールが狙うチャンネルも良く防いでいました。アランが一枚下がってSBとCBの間を埋めたり、2枚目のランニングする選手に対してもしっかり付いて行き良く対応していました。

そして、DFラインの4人も集中し、GKメレトともに良く守っていました。中盤のアランの広範囲の守備は流石でしたし、カジュホンもこの試合は黒子として徹し守備の貢献度も高かったです。

なんといってもこの試合ではクリバリとマノラスの2CBコンビは硬かったですね。クリバリはこの試合危ないシーンをシャットアウトし続けました。本当に1人で守れちゃうスーパーな存在でした。対人の強さはもちろん、カバーと予測も凄かったです。こんな身体能力がある、かつ、良く考えながら冷静にプレーしているんだと感じられました。本当に落ち着いていたチームに落ち着きをもたらしていました。

そして相方のマノラスも後半1本クリアの処理を誤ってサラーに決定機を作られてしまいましたが、それ以外はクリバリ同様に最終ラインの壁として立ちはだかっていました

ナポリ(攻)vsリヴァプール(守)

ナポリは攻撃時に配置を変えます。
左右非対称の配置になりビルドアップを試見ていました。

左サイドは左SBのマリオ・ルイが高い位置に入り、インシーニがインサイドに移動します。右サイドは右SBのロレンツェはインサイドに入り3CBになり、SHのカジュホンがサイドに張り幅をとっていました。

ナポリはリヴァプールの中盤の3枚の外のスペースを使ったビルドアップが狙いでした。サラーとマネの背後のポジションでもあるエリアです。

左サイドはヘンダーソンの脇まで高い位置をとった左SBのマリオ・ルイへのパスを狙います。左CBクリバリからショートパスが入ったり、右CBマノラスからはサイドチェンジの長いボールがマリオ・ルイに入り前進する起点となっていました。

サラーもサイドハーフを切りながらCBにプレスに行きますが、ナポリは一度中盤のアラン、もしくはF•ルイスに縦パスを入れてリヴァプールのプレスを中に集めて中盤3枚の外のスペースを意図的に作り出し突いていました。それにより今度はリヴァプールがサイドをケアして中盤にプレスが来なければターンをして前進していたナポリです。

リヴァプールのプレスを見極めながら、意図的に動かしながらビルドアップするナポリ。しかし、中盤で少しの遅れが出れば、そこはリヴァプールの早いプレスが牙を剥きショートカウンターを受けてしまう事もありました。

右サイドはロレンツェが絞ってボールを受けていました。そうするとマネがプレスに来ます。インサイドでボールを受けるロレンツェには大外に張るカジュホンへのパスコースが生まれます。また、幅をとるカジュホンに気を取られている間には、メルテンスが一枚降りて来て、ハーフスペースでボールを引き出し、リヴァプールのプレスをかい潜るシーンもありました。

リヴァプールの中盤3枚の外にボールが入ると2トップがチャンネル(CBとSBの間)へランニングしボールを引き出し、そこから早いクロスをガンガン入れていきました。

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リヴァプールはこれに対して、前からプレスをかけ続けました。高い位置でプレスをかけてナポリ陣内でボールを引っ掛けてそのまま押し込みチャンスを作りました。プレスをかけてボールを蹴らせて、高さのアドバンテージを活かしてボールを回収していきました(ナポリ前線はちびっ子軍団)。

またマネとサラーを越されてパスがサイドに入ると、右はヘンダーソン、左はミルナーがスライドしてボールにアタックする。ミルナーは前半だけで走行距離が6kmを超えその豊富な運動量で守備も穴を埋めていた。ヘンダーソンもスライドに、ボールアタックに走り回り、簡単にはナポリにビルドアップを許しませんでした。

仕込んでいたCK

ナポリは自分たちのCKの時に準備してきたことがありました。CKのセカンドボールを拾った後リヴァプールのサイドへフィード。キッカーのメルテンスがオフサイドラインギリギリでボールを引き出し、外から高速クロスをあげる。この形は前半で3本程あったので、準備してきた形だったかもしれません。

こんな感じで前半は両チームつば迫り合いが続いてあっという間に前半終了のホイッスルがなりました。レベルが高くて見ている方は楽しいのであっという間に時間は過ぎ去ってしまいましたね!

後半キックオフ!

しばしの休息を挟み、後半キックオフです。
両チーム修正してきたことはあるのでしょうか?

最初に決定機を迎えたのはナポリでした。

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48分CBマノラスから攻撃が始まりました。
ここでも上で挙げたようにマノラスは一度中盤のF・ルイスに縦パスを受ける。そしてワンタッチでリターンを受ける。それに合わせてリヴァプールのフィルミーノとマネが強度高いプレスを掛けに来ます。

しかしマノラスはそれに臆する事なく、右SBのロレンツェにパスを出し、マネのプレスを剥がします。そしてロレンツェはすぐに中盤のフリーのアランへパスを出します。

アランはそこからドリブルでミルナーを剥がして前進します。前向きのアランに対してリヴァプールはファビーニョとロバートソンがプレスに来ますが、アランが前線のメルテンスに縦パスを打ち込みます。

ワンタッチでカジュホンへ渡し、カジュホンは左サイドのインシーニにサイドチェンジ。さらに大外からはSBのマリオ・ルイが駆け上がりパスを受けペナの角付近からダイレクトでファーサイドにクロス!鉄壁ファンダイクの頭上を超える絶妙なボールがファーサイドに放たれ、メルテンスが合わせるも、GKアドリアンがビックセーブ!

右の中盤の3枚の脇を使い、サイドチェンジで再び中盤3枚の脇を使った、ナポリの狙い通りの崩しでした。流石にヘンダーソンもマリオ・ルイのオーバーラップには戻れずに彼に仕事をさせてしまいました。

見事な崩しでいた。
そしてアドリアンの見事なセーブでした。

51分再びCBマノラスが起点に攻撃します。
マノラスがIHのアランに縦パスを入れてすぐにリターンを受ける。中央にリヴァプールの選手を集めます。リターンを受けたマノラスはツータッチでハーフスペースに一列降りてきたメルテンスに縦パスを打ち込みリヴァプールのファーストプレスを剥がします。メルテンスは前を向き、ロサーノへスルーパスを出すも、オフサイドの判定で攻撃は終わってしまったが、この一連のボールの動かし方はナポリの狙い通りでしたね。流れるような攻撃は美しかったですね。

マノラスはわざと、意図的にアランやF・ルイスに何度もパスを入れてリヴァプールを中に釣り出していました。これがリヴァプールのプレスを少しづつズラしていったキーワードです。

54分今度はリヴァプールのカウンター炸裂!
マネとサラーvsマリオ・ルイ。ナポリにとっては絶体絶命のシーンだったが、マリオ・ルイはサラーのパスコースを切りながらサラーの縦を切って我慢、我慢して味方の戻る時間を稼ぎ、最後はマネのパスがズレてシュートまで行かなかった。これもビックプレーだった。

徐々にナポリがリヴァプールの前プレを意図的に剥がし出しました。アランがドリブルで剥がすシーンが多くありました。流石ブラジル人!潰し屋だけでなく、こういう推進力あるのが彼の良さの一つですね!明らかに後半の方が動きがよかったですね。

リヴァプールはナポリに押し込まれるシーンが立て続けに続いたが、ナポリの裏には広大なスペースも生まれるという事で、カウンターが増えていき、だんだんとオープンな展開になっていきました。

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動き出す両監督

両監督が動き出します。同じタイミングでの交代です。
66分ミルナ→ワイナルドゥム(リヴァプール)
  インシーニ→ジェイリンスキー(ナポリ)
68分ロサーノ→ジョレンテ(ナポリ)
74分アラン→エルマス(ナポリ)

名将アンチェロッティが動き出します。
ナポリは立て続けに3枚のカードを切りました。

70分ごろからナポリの運動量が落ち始めていきました。更に追い討ちをかけるようにアランが足をつって交代。アランがいなくなった事で更に中盤のプレスがかからなくなっていきました。前半から大きなエリアを守っていたアラン。疲労度は凄まじいかったでしょう。

自力で勝るリヴァプールが徐々にナポリを押し込み始めます。
73分マネとフィルミーノのコンビでペナに侵入し、シュートを放ちます。これは決定機でしたがGKの正面。
78分アーノルドからのファーのクロス。惜しくもマネの足は届かず。

キャプテンJ・ヘンダーソンが明らかに一つギアを上げてリヴァプールが仕留めにいきます。ナポリには嫌な時間帯が続きましたが、クリバリを中心に守備は集中していました。

ジョレンテ効果!

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79分先制点が生まれます。
ナポリGKをジョレンテが競勝ち、セカンドボールを拾ったナポリ。メルテンスから右を駆け上がるカジュホンがスルーパスを受けてペナ内で切り返し、ロバートソンのファールを受けてPK獲得。

これをメルテンスがGKアドリアンの手に当たるも強烈なシュートを振り抜きゴール左隅に叩き込みナポリが先制!

ここから当然の事ながらリヴァプールの猛攻が始まります。それに対してナポリは慌てる事なく、うまく対応していました。リヴァプール陣内でボールを動かす時間もしっかり作り出し、しっかりゲームを締めにいきました。

そして最後は後半ロスタイムに
右サイドから攻め上がり、ボールを奪われるもそのままプレス。ファンダイクがバックパスしたところをジョレンテが見逃さずにシュートをゴールに流し込んでトドメの2点目。勝負あり。

試合の総括

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世界最高峰の闘いでした。やはりレベルが高くて当然の事ながら面白い試合でした。両チーム共に狙いを持って、そしてその狙いを潰しすつば迫り合いの様な時間はハラハラドキドキ楽しい時間でした。

両チーム共に攻撃力があるチームでしたが、この試合では両チームのCBの集中力、スキルの高さに脱帽させられましたね。

そしてナポリ名将アンチェロッティ監督のゲーム運び、ゲームプランはお見事でしたね。これぞ名将でしたね。

リヴァプールは昨シーズンに続き、ここナポリのホーム、スタディオ・サン・パオロでは連敗となってしまいました。昨シーズンの苦い思い出を払拭できませんでした。ナポリはリヴァプールの倒し方を世界で一番知っているチームなのかも知れませんね。

チャンピオンズリーグ開幕を飾る非常にハイレベルの一戦を見ることが出来ました。
さぁ我々の朝4時起き生活も開幕です!笑

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