【アトレティコは4-4-2の攻略法を熟知している?】チャンピオンズリーグGS第1節アトレティコ・マドリードvsユベントス

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サッカー戦術分析

はい。二日連続の4時起きでチャンピオンズリーグを観戦です。正直眠かったですね。

今回取り上げるゲームは、
アトレティコ・マドリードvsユベントスです。

この2チームには色々因縁がある様な、無いような。
昨シーズンはこの両者はチャンピオンズリーグ決勝トーナメントで激突しましたね。1stlegはアトレティコが勝ったものの、2ndlegでC•ロナウドのハットトリックで逆転したユベントスが次のラウンドに進出しました。

この試合も白熱した試合になりました。
前半のアトレティコの戦いぶりは見事でした。ユベントスを圧倒していました。しかし、後半しっかり巻き返したユベントスも流石でした。

どちらのチームも堅守がチームの色の一つです。
アトレティコは4-4-2の配置で鉄壁の要塞を築きます。中央を圧縮して、サイドに追い込んでボールを刈り取る。時には中央に相手を引き込んで、網を張って、ボールが入れば激しいプレスで相手のボールに襲いかかります。4-4-2の守り方を熟知しているチームです。この試合でも4-4-2の守備でユベントスの攻撃を何度もシャットアウトし、カウンターアタックを仕掛けるシーンも多くありました。

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そして、アトレティコは4-4-2の守備の弱点もよく知っているチームでした。ユベントスは守備の時にアトレティコ同様に4-4-2の配置でボールを奪いにいきました。

4-4-2の守備を熟知しているからこそ、ユベントスの4-4-2の守備の弱点を突く戦いぶりを見せたアトレティコマドリードでした。

後半はユベントスがハーフタイムで修正し、しっかり4-4-2の守備の弱点を突いた戦いぶりを見せてきたのは流石でしたね。

そんなハイレベルの攻防が見られた楽しい試合でした。

スタメン

アトレティコはポルトガルの超新星J•フェリックスとコスタの破壊力抜群の2トップ。他にも、昨シーズンとは入れ替わったメンバーがスタメンに名を連ねました。しかしシメオネは短い期間にも関わらず完成度高いチームを作り上げてきました。シメオネの魂も選手にはすでに宿っていましたね。

ユベントスはご覧の通りビックネームばかりですね。今期加入したデリフトがボヌッチと2CBを組みました。D•コスタのケガのため、今シーズン初スタメンとなったグアドラードが右サイドに入りました。

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アトレティコの守り

ユベントスは攻撃時にポジションを動かしてきました。3-5-2、3-1-4-2の様な配置チェンジをしてきました。左SBサンドロが高い位置に入り、右SBのダニーロは中に絞る。SHグアドラードとSBサンドロがサイドの幅をとって来ました。時にロナウドがサイドに入って、マティイディがSBとCBの裏に走るシーンも見られました。配置を動かしてアトレティコの守備の基準点を迷わせようとしてきました。

それに対してアトレティコは4-4-2のブロックで守備をしました。DFとMFのライン間を圧縮して、サイドにサイドにボールを追い込みにいきました。

4-4のブロックを圧縮することでライン間にボールを入れさせないことは勿論、このエリアの外に選手を追いやることが目的の一つでもありました。時間とスペースがなくなればボールを受けることは難しくなります。それにより、相手選手はボールを受けに落ちたり、空いている外でボールを受ける様になります。そうすると4-4ブロックの外に相手選手を追いやる事が出来る様になります。裏へのボールのケアも注意しながら守ります。ラインの上げ下げもお見事でした!

そうなってしまうとアトレティコ守備の思う壺です。サイドに入るとチームが早くスライドし、強度の高いプレスが襲いかかります。そしてボールに寄って落ちたり、サイドに選手が流れることでアトレティコの選手の背後には相手選手がいなくなります。相手とボールを同一視野で監視、いつ誰にボールにアタックすればいい?というタイミングが掴みやすく、中盤では強度高いプレスを行うことが出来る様になるのです。

たとえ中央にボールが入っても、罠をかけるかの様に一気に四方八方からボールを奪いに襲いかかります。奪ったボールの第一優先は縦に早いカウンターを仕掛けにいきました。コスタがキープし、J•フェリックスが前を向きドリブルでユベントスを切り裂くシーンもありました。

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カウンターが発動できない時には、次の手でユベントスのゴールへと迫りました。

アトレティコの攻撃はカウンターだけではありません。
ボールを持っても高いスキルを出していました。

アトレティコのビルドアップ

ユベントスは守備の時はロナウドが前線に攻め残りグアドラードが一列下がって、4-4-2の配置になりました。

アトレティコは両SBが高い位置をとります。アトレティコのビルドアップの起点は完全に外からでした。ユベントスの4-4-2の守備まずは中央を圧縮し、MFとDFをコンパクトにしていました。そうするとアトレティコの選手たちは外が空くことを勿論熟知していました。

それに合わせて、CHのサウールが落ちて、両SHのルマルとコケは中央に絞ります。これによりアトレティコの守備の基準は定まらなくなっていきました。SHが絞ることでユベントスのSHを中に誘導します。たとえ、ユベントスのSHが中に釣り出されずポジションをキープしても、今度は2トップの脇が空くのでそこでサウールが落ちてボールを引き出しました。落ちたサウールに釣り出されれば、高い位置をとるSBに長いボールを入れて前進していきました。

そしてユベントス陣内に入ると、サイドチェンジを連発させてファイナルサードへと侵入していきました。左から右SBトリッピアーによくサイドチェンジが入っていましたね。

ボールサイドにチーム全体がスライドする!じゃあ逆サイドはドフリーだよね!4-4-2の泣き所はココだよ!と感じで、流石に4-4-2の守備を熟知しているアトレティコのサイドチェンジが連発でしたね!

ゴール前にユベントスを押し込むと、ここでも外を起点に攻撃をしていきました。チャンネル(SBとCBの間)へのランニング。SBへのバックドア。サイドからのGKとDFラインの間への早いクロス。アーリークロス。明確な意図を持って攻め込みました。

アトレティコの選手は普通に上手いですね。ハードワークや守備に目がいきがちなってしまいますが、上手いです。足元の技術も戦術理解度も非常に高いです。ハードワークできて、チームの為にサッカーして、尚且つ上手い。それは普通に考えて、アトレティコは強いですよね。

4-4-2の守備を熟知するチームだからこそ、4-4-2の守備の弱点をガンガン突いて攻撃をしていたアトレティコでした。特に前半は素晴らしかったですね。ユベントスを圧倒していた感じでしたね。

アトレティコの強さを感じる前半でしたが、後半はユベントスが修正し、自分たちの土俵へと段々と持ち込んでいきました。一発で仕留められるのはユベントスの強さですね。

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ユベントスも逆手をとる!

後半に大きくゲームが動きました。
先制したのはアウェーのユベントスでした。

47分 右SBのトリッピアーが駆け上がりセンタリングをあげる。ユベトスがそのボールを奪い、ボヌッチが攻め上がったSBトリッピアーのスペースにロングボールを送り込みます。そこへイグアインがボールを受けてカウンター発動です。左サイドを駆け上がり、ペナ角から逆サイドのグラドラードへグランダーのサイドチェンジが入り、カットインから左足一閃!ゴール隅に突き刺さり、先制点を奪いました!

アトレティコの攻撃の逆手を取る見事なカウンターでした!

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58分 アトレティコも負けじと反撃!
ここも中盤トーマスから右SBの高い位置をとったトリッピアーに長いボールが入りセンタリング。弾かれCKを獲得します。CKのこぼれ球を拾った後の崩しが本当に見事でした!

大外にはトリッピアー。ハーフスペースにコケとサウール。この3人のコンビでペナのポケットに侵入し、クロスをあげ、最後はCBヒメネスがシュートを放つもゴールの外へ。ゴールにならなかったですが、見事な崩しでした。これは上手かったですね!見てください!

しかし、ユベントスが突き放します!

64分 右サイドから左のハーフスペースで立ち位置を取るロナウドにボールが入ります。サイドに圧縮したアトレティコのプレスが逆サイドに振られることで、逆サイドのロナウドにボールが入ることで彼の前には大きなスペースが生まれました。ロナウドがドリブルをし、ゴール前に侵入。それに合わせて左SBのサンドロがオーバーラップし、ボールを受けてダイレクトでクロス!これをマテュイディがドンプシャヘッドで追加点!

これでユベントス主導権を握ってゲームを終われせるかと思いきや…
ここからシメオネアトレティコの強さが発揮されます!

やっぱりセットプレー

69分 セットプレーからすかさず1点を返します!
ヒメネスの折り返しに、サビッチが気持ちで押し込んでCBコンビで1点を返しました!これで、ゲームは一気に分からなくなりましたね。ホームのボルテージも上がっていきました!

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攻撃的な選手を次々に投入してさらに攻撃の手を強めていきました。コレア、ビトーロの2人はドリブルでチャンスを作ったり、シュートを打つシーンも。エレーラはその確かな技術でボールを奪われず、ボールをサイドに散らしていきました。

そして迎える後半ロスタイム
同点弾もセットプレーでした!

CKから途中交代のエレーラがヘディングで押し込み同点弾!凄い!残り20分で追いつきました!
シメオネもガッツポーズ!

最後にC•ロナウドがサイドから切り込みシュートを放つも僅かにゴールの外に。このままスコアは動かずに2-2の引き分けでこの熱戦は幕を閉じました。

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試合の総括

非常にハイレベルな90分でした。
ユベントスのビルドアップの時に3-2-5の様な配置になりました。どういう意図があったのかもう少し、深く読み取っても面白かったかもしれません。ハーフタイムでしっかり修正してきたユベントスは流石でしたね。しかし、2点を奪った後のユベントスはらしくなかったかもしれませんね。2点を奪って追いつかれるのは課題かもしれません。

アトレティコは前半の戦い方はお見事でしたね。4-4-2の守備の壊し方はとても勉強になる内容でした。自分たちが4-4-2の守備を熟知するからこそ、弱点をついていた様に思いました。失点をする前に得点を奪えずに苦しい展開にはなりましたが、強みでもあるセットプレーで追いついたのはアトレティコの強さを象徴しているのかもしれません。

交代で出てきた攻撃的な選手も非常に魅力的で選手層も厚いなと感じました。

ユベントスも相変わらずの選手層でしたね!

しかし、サッリ監督になってまだ色は出ていない感じでした。どうやって彼の哲学が入っていくのが楽しみですね。ユベントスはユベントスのままなのか?サッリボールを体現する様なチームになるのでしょうか?その辺も楽しみにしていきたいと思います。

やっぱりチャンピオンズリーグは楽しい!

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