【衝撃の7発〜後半のプラン変更が裏目に?〜】チャンピオンズリーグGS第2節トッテナムvsバイエルン

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サッカー戦術分析

チャンピオンズリーグGS第2戦。
トッテナムvsバイエルン のビックゲームです!

バイエルンの攻撃力が爆発しました。
前半のスパーズの戦いは素晴らしかったですね。

それではゲームを観ていきましょう!

スタメン

前プレで流れを掴んだスパーズ

バイエルンボールでキックオフ!
前半早々から両チームにシュートチャンスを作り出しました。

最初にゲームの流れを掴んだのはホームのスパーズでした。バイエルンに対して前からガンガンプレスに行きゲームの流れを掴みました。

スパーズは2CBでレバンドフスキを数的優位でマーク。SBはバイエルンのSHにマッチアップさせて、ウィンクスが中央の底で中央をエリアをケアしつつコウチーニョを監視しました。ケイン、アリ、ソンフンミの前線3選手はCBにプレス、CHのキミッヒ、トリーソーにプレスバックに行きました。誰がどんな役割を担ってボールを奪いに行くのかという守備のプランが明確でした。

しかし、この配置だとバイエルンの両SBに誰がプレスに行くの?と問題が発生します。しかし、そこにもしっかりとしたプランがありました。今のスパーズだから出来る守備でした。シソコとエンドンベレの2人が居るからこそできるプレスをかけに行きました。

バイエルンのSBにボールが入ると3CHのサイドのシソコとエンドンベレがプレスに行きました。スパーズは3CHで中盤をケアする為にシソコとエンドンベレの仕事量は凄く多かったです。中央をケアしつつ、SBにボールが入ると一気にプレスに行き追い込んでいきます。それに連動してスパーズの前線の選手もボールサイドに圧縮してボールを追い込んでいきました。

シソコ、エンドンベレの走力、それに合わせたスパーズのスライドも早く、バイエルンは中々ボールを前進出来ませんでした。スパーズは敵陣深くでボールを奪いショートカウンターでシュートシーンまで持っていくシーンもあり、流れを掴んでいきました。

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5分 中盤でシソコからエンドンベレに斜めのパスが入ります。エンドンベレがバイエルンのSHとCHの切れ目でボールを受けて前を向き前進。前線でSBとCBの間にポジションを取っていたソンフンミへスルーパス。シュートを放つもゴールになりませんでしたが、決定機を作りました。

10分 にもバイエルン陣内でボールを奪ったスパーズがまたエンドンベレのスルーパスを受けたソンフンミがシュートを放つ。立て続けにゴールにせまるシーンがありました。

そして11分!ソンフンミ3度目の正直!
前からのプレスでバイエルンのボールを回収。シソコが右に流れたソンフンミにスルーパス。ソンフンミが逆サイドの左に流し込むシュートを放ち先制。勢いを持ってスパーズが先制に成功しました!ホームの雰囲気も一気に上がり完全にスパーズが流れを掴んだ!と思いきや、相手はドイツ王者バイエルン。

そのアウェイの雰囲気に飲み込まれる事なく反撃に出ます。メンタルといいますか、チームがうまくいってない時に立て直す力だったり、逆に流れを掴んだ時には一気にたたみかける力がこの試合の結果を大きく左右するものでした。だんだんとその力を示したのはバイエルンでした。

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バイエルンの同点弾!

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14分 バイエルンがすかさず同点に追いつきます。
左から右へサイドチェンジが入ります。ここで右SBのパバールへのプレスにシソコのスライドが緩くなり前進する時間を与えてしまいます。スパーズは3人で中盤をケアしているので4バックで幅をとるバイエルンに対して当然スライドが遅れる場合がありますがそこはシソコとエンドンベレの身体能力でカバーするんだ!と戦術でしたが、僅かな隙をバイエルンに突きました。

中盤でボールを動かす時間が出来たバイエルンがスパーズの裏をとります。コマンが裏に走りクロスをあげます。そのこぼれ球をキミッヒがミドルシュートを突き刺しすぐさま同点に追いつきました。

スパーズの僅かな隙を突いた見事な攻撃でした。しかし、スパーズも同点にされるも勢いは衰えず、前線からバイエルンにプレッシャーをかけに行きました。流れはまだスパーズよりといった感じでした。

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バイエルンの守りとスパーズの攻撃

バイエルンはボール非保持の時には4-4-2の配置になっていました。


コウチーニョが一列上がってレバンドフスキと並んでプレスに行きました。中盤の底にいるウィンクスにはレバンドフスキとコウチーニョが縦になって監視していました。なのでスパーズの2CBのどちらかにはある程度ボールを持つ時間がありました。バイエルンの中盤の4人は横並びになります。その為に1,5に立っている(ライン間でボールを待つ)デレ・アリを誰が見るのかと言う問題が発生します。スパーズはそこを上手く使って前進するシーンがありました。

左SBローズからデレ・アリへの斜めのパスが入って前進するシーンは数回ありました。バイエルンのキミッヒとトリソーの背後からスッとボールを受けるアリ。意図的に2CHの背後にポジションを取ってフリーになる事を意識していました。キミッヒとトリソーのどちらかがデレ・アリにマークすれば良いのでは?となりますが、そうすると今度は曖昧なポジションをとるシソコとエンドンベレがフリーになります。

スパーズのシソコとエンドンベレは外でもなく、中央でもない、曖昧なポジションを取っていました。それにより、彼ら自身がフリーでボールを受けることもあったり、彼らに食いついて他のエリアが空くシーンもありました。この試合スパーズの攻撃時に幅を取るのはSBでした。その為バイエルンのSHがシソコとエンドンベレにマークをすれば今度は幅を取るSBがフリーとなります。バイエルンの守備の基準が定まらない時間帯もありました。

そしてスパーズの狙いが見事にハマったシーンがありました。

25分 レバンドフスキのスライドが遅れてフリーとなったCBのヘルトンゲンからハーフスペースに落ちたケインに縦パスが入ります。

チームが動いてハーフスペースを空けて縦パスを打ち込みます。スパーズはチーム全体がボールサイドに寄りバイエルンの選手たちを集め、幅を取っていた右SBへ一気にサイドチェンジをしてゴール前へ。長い距離を走ったエンドンベレが最後はクロスに合わせシュートを放ちますが、ノイヤーのセーブで追加点とはなりませんでしたが、見事な崩しでした。

この時間スパーズがボールを動かす時間が徐々に増えていきました。シソコが落ちてサイドチェンジをしたり、ローズからライン間で立つデレ・アリにパスが入ったり、サイドをえぐってソンフンミがシュートを放つシーンがあったりと攻撃の手を強めていきました!

これがバイエルンの強さ!?

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劣勢となっていたバイエルンですがスパーズの一瞬のプレスのズレを突いてボールを前進させました。それまでもスパーズの中盤の外を使ってビルドアップを試みましたが、押し込み切るまでは行かずに単調な攻撃で終わってしまいました。迎えた40分、バイエルンがサイドにボールを渡すとスパーズもすかさずプレス。サイドへのスライドはしっかり行ったものの中央のスライドが間に合いませんでした。前線3人のプレスバックが間に合わずに中央を経由されてサイドチェンジをされてスパーズはバイエルンに押し込まれました。そこから前半が終わるまでバイエルンはスパーズ陣内でボールを動かしました。約5分間です。何度もサイドチェンジを行い焦れることなくボールを動かしスパーズのズレを探していました。そして迎えた前半ロスタイム右サイドのスローインからゴールが生まれました。

最後はエースレヴァンドフスキが反転シュートを沈め逆転に成功したバイエルン。こもままホイッスルで前半が終わりました。少ないチャンスを確実に沈めるバイエルン。これが彼らの強さですね。スパーズにもチャンスはありました。前半だけではバイエルンより決定機は多かったですが追加点を奪えませんでした。

前半のスパーズの戦い方は決して悪くなかったです。むしろプラン通りゲームを運べていたのはスパーズだったかもしれません。しかし結果はバイエルンが前半リード。したたかなドイツ王者。

それでは後半を見ていきます。

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両チームプラン変更

後半に入ると両チームのプラン、フォーメーションの変更が見えました。

まずはバイエルン。左SBアラバに変えてチアゴが入りました。彼が入ることでキミッヒが右SBに移り、パバールが左SBへ移りました。1人の選手が複数のポジションをこなせるのはバイエルンの大きな強みですね。ボール非保持の時は前半と同様な形でプレスにいきました。攻撃はアンカーにチアゴが入り、トリソーとコウチーニョがIHに入る形で4-1-4-1の様な配置チェンジを行いました。この配置がスパーズに見事にはまり、バイエルンがボールを動かす時間はどんどん増えていきました。

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スパーズは選手交代はなし。何が変わったかというと配置です。DFラインは変わらず4バック。中盤にウィンクスとエンドンベレが2CHに。ソンフンミが右SH、シソコが左SHになり、ボール保持の時はケインとデレ・アリが縦関係になる4-2-3-1の形になりました。一番変わったのはボール非保持の時のプランです。前半に見せた前線からのハイプレスをやめて4-4-2でハーフライン付近まで重心を下げてプレスに行くことです。

リードされた事もあり、守備でパワーを使うのを減らして攻撃にパワー回すために前線からのハイプレスをやめたのかもしれません。またはボールをもう少し保持する為にプランを変えたのかは分かりませんが、これが裏目になってバイエルンにボールを保持する時間を与えてしまいました。

チアゴが自由になってるよ!

スパーズは後半に入ると4-4-2でボールにプレスに行きました。そうするとボール保持の時にバイエルンは4-1-4-1になります。そうするとバイエルンのアンカーに入ったチアゴがフリーになります。比較的彼が自由にボールを受けて前を向いてプレーするシーンは多かったですね。立ち位置は絶妙でしたし、たとえプレスが来てもそれを物ともせずにプレーしてボールを左右に散らしてバイエルンの攻撃のタクトを握っていました。

チアゴが投入されて左右にボールが展開するシーンが増えました。裏へのボールの数もです。ボール支配率も上がっていきました。攻撃の良いリズムが守備にも影響したのか、バイエルンのトランジションも早くなり、トッテナムを押し込むようになりました。

後半5発!

そして立て続けにスコアが動きます。
53分 左サイドを崩したニャブリがドリブル突破。ゴール前に侵入し、カットインから右足を振り抜き3点目を奪ったバイエルン。畳み掛けるバイエルン。
54分 またもやニャブリがゴールを沈めます。トッテナムが立ち直れない間に前からプレスに行きボールを回収しショートカウンターから最後はニャブリが左足を振り抜き4点目を奪いました。

スパーズも負けじと1点を返します。
58分 FKのこぼれ球から、左SBローズがセカンドボールを回収したところでペナルティエリアで倒されPK獲得。ケインがしっかり沈めて2点差に!

このゴールはホームのスパーズには大きな勇気を与えました。しかし、バイエルンも2点差のアドバンテージを持った状態なので焦らずにしたたかにゲームを運んで行きました。やっぱりチアゴがフリー。ここは少し改善が必要だったと思います。ビルドアップの逃げ道になり、多彩なボールが出てきます。

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1点を返して攻勢を見せていたスパーズでしたが、やはりチアゴが違いを見せました。
82分 ニャブリハットトリック。
チアゴが自陣深くからハーフェーラインに最終ラインを設定していたスパーズの裏を一気にとるロングフィードをニャブリに送り込み冷静にゴールに沈め5点目。これでスパーズの心は完全に折れてしまいました。ファンが帰ってしまうシーンも見られました。ニャブリのファーストタッチも素晴らしかったですが、相手を嘲笑うかのようなロングフィードを蹴ったチアゴが素晴らしかったですね。

そしてバイエルンは畳み掛けます。容赦無く。
86分 コウチーニョのおしゃれパスを受けたレバンドフスキーがゴールを奪い6点目。起点はチアゴのインターセプトでした。この日攻撃で彼は違いを見せていましたが、ボールを持っていない時の立ち位置もいいので、インターセプトやトランジションプレスでボールを奪うシーンも多く見られました。

87分 ニャブリがトドメの一発となるミドルシュートをゴールに沈める。ニャブリは4得点の大活躍。

7発…
容赦ないバイエルン。

このままゲームは終わり
アウェイのバイエルンが
7-2で大勝するゲームとなりました。

試合の総括

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スパーズのゲームプランは決して悪くなかったと思います。前半の戦いはスパーズが主導権を握って自分たちのプラン通りにゲームを運べていました。連動した前からのプレスはバイエルンの攻撃を間違いなく防いでいました。エンドンベレ、シソコだからできる戦術でもありました。彼らの運動量、仕事量は攻守に大きかったですね。

しかしそんな流れでも先制点を許したものの前半終わってみれば逆転してしまうバイエルンの強さ。決定力の高さは流石でした。前半の決定機はほぼゴールシーンだけでした。そのチャンスをしっかり決め切るバイエルン。決めきれなかったスパーズ。前半は特にチャンスは多くありました。

ハーフタイムで両チーム修正し、それぞれの思惑、狙いが変わった後半も面白かったですね。
思惑通りにゲームを進めたバイエルン。裏目に出てしまったスパーズ。だったかもしれません。

結果論ですがスパーズは前半の戦いを後半も継続してもよかったかもしれません。前半の戦い方は体力の消費が激しいですが、行けるところまで行っても面白かったかもしれません。前半のプレスはバイエルンを苦しめていたのは確かでした。

点差が離れた事もありましたが、後半のポチェッティーノ監督の采配には迷いがあったのかなとも思いました。ポジションチェンジを繰り返し、配置を後半だけで数回変えていたので迷っているのかなと見受けられました。

バイエルンの攻撃力、容赦ない畳み掛け方はえげつなかったですね。仕留めにいく時は徹底的にいきますね。失点後スパーズが立て直す前に連続でゴールを沈めスパーズの心を折りまくっていました。今シーズン大量に点数を叩き込んでいるバイエルン。その攻撃力をまじまじと見せつけた結果となりました。

両チーム合わせて9得点が入る乱打戦でした。
観ている方としてはとても面白いゲームでした。

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