【空けたインテルと閉じたバルサ。固まるインテルと殴り続けるバルサ。】チャンピオンズリーグGS第2節 バルセロナvsインテル

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サッカー戦術分析

我々の朝4時生活の第2節になります。
今節もビックゲームが目白押しでしたね。
今回取り上げる試合はバルサvsインテル。

試合は2-1のバルサの逆転勝ちで、インテルを撃破しました。

前半はインテルのゲーム。後半は修正を加えたバルサのゲームといった流れでした。インテルはコンテ監督が就任してから現在セリエAを全勝で首位に立ち、自信を持ってカンプノウに殴り込んできました。その強さを示す前半でもありましたね。コンテ監督が就任してから短い期間ですが彼の戦術が色濃く試合に出ていました。よくこの期間でここまでの戦術を落とし込んで強いチームを築いたのは本当に関心しました。

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そんなインテルに対してバルサもCLではホームでは6年近く負けていない強さを後半にしっかり発揮しました。バルデルデ監督の采配バッチリはまり、後半はカウンターを防ぎ、インテルを押し込み続け、ゴール前ではその高い質でひたすら殴り続け2ゴールを奪って逆転しました。インテルもよく耐えていましたがバルサの質に殴り続ければ普通は複数失点しちゃいますよね。

戦術的にも色々なやり合いが色濃く出た試合で非常に面白かったです。前半はインテルの戦術中心で、後半はそれに対してのバルサの修正について見ていきたいと思います。

スタメン

バルサはメッシが怪我からようやく戻ってきました。怪我が完治してはいないようだが、この大一番にスタメンに入りました。左SBアラバが怪我の為セメドが左に入りました。ベンチにはビダルやデンベレ、ラキティッチといった面々が顔を揃えていました。選手層は昨年以上だですね。

アウェーに乗り込んだインテルは好調を維持していたルカクが怪我の為に欠場となってしまった。非常に残念でしたね。彼がいたらもう少しゲームの内容は変わったかもしれません。サンチェスやゴディンといった新加入選手もスタメンに入りました。

インテルの5-3-2ブロック

インテルは破壊力抜群のバルサの攻撃に対して明確な守りのプランを持って挑みました。ボール非保持の時は基本ゴール前に撤退し5-3-2ブロックを形成しました。前半の半ばくらいまでは前からプレスをかけるシーンもありました。これもチームとして準備してきた形でした。

前からプレスに行く時はボールサイドのWBがサイドにプレスに行った時にもう一方のWBは絞り3CBがスライドをし4バックを形成しました。サンチェスとマルティネスはバルサの2CBにプレス。アンカーのブスケツにはセンシかブルゾビッチがプレスにいき前線でボールにアタックしていきました。

しかし、時間が経つにつれてバルサのボール保持率も高まり、インテルはゴール前に撤退するシーンが増えていきました。

インテルは自陣に撤退して5-3-2を形成してバルサの攻撃を待ち構えました。とにかく人をかけてゴール前に鉄壁の壁を作り上げました。

WBは迷いなくDFラインに戻り5バックになりました。最終ラインを5人で並ぶのが第一優先でした。バルサの選手がポジションを変えても絶対に釣り出されない。最終ラインに隙間を作ってバルサに裏を取られないことが最重要ミッションのようでした。

その代わり、中盤の3人の運動量は凄まじかったですね。ライン間にボールが入るとプレスバック。バルサの中盤の3選手にプレスに行きつつ、インサイドに入るメッシとグリーズマンをケアをする。

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どんなにケアしていても相手はバルサだから。剥がされてしまう時はあるから、最後は中!中を多くの人数で固めて守るんだ!数で守れ!シュートを打たれても最後は身体にぶつけろ!ペナに7、8人インテルの選手がいるシーンもたくさん。メッシに対しては大人数でボールにアタックしろ!というコンテのメッセージが伝わりました。

なので自分たちから自発的にボールを奪いに行くというよりは受動的な守備でした。ゴール前を多くの選手で固めてペナに侵入させないで最後は悪い体勢でシュートを打たせてボールを回収したり、ドリブルを密集地帯に突っ込ませてミスを誘発させてボールを回収させていきました。中を大人数で固めて外へ外へと。前半はバルサのシュートシーンのほとんどがペナルティエリアの外でしたから、インテルの狙い通りだったかもしれません。

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インテル中央を空けるビルドアップ

この試合一番興味深かったのがインテルの自陣からのビルドアップでした。

中央を使うために中央を空けるインテルのビルドアップ

この試合でのインテルの攻撃の狙いの1つはWBを使った大きなサイドチェンジでした。ボールを保持するとWBは高い位置をとり、大外で位置的優位をとりました。バルサは4バックで守るので左WBのアサモアがボールを前向きで持つと逆サイドの右WBのカンドゥレーバはラインいっぱいに張ってボールを要求していました。アサモアからカンドゥレーバへのサイドチェンジが入りビルドアップを成功させゴール前に迫っていました。

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そしてもう1つはカウンターでした。
バルサの攻撃を受けてその裏を突く受動的カウンター
自らバルサのプレスを引き込んで引き込んでカウンターを仕掛ける自発的カウンターでした。Jリーグでは大分トリニータの攻撃に似た形でした。

前向きでボールを奪えた時は出来るだけ早くバルサ陣内に入りカウンターを仕掛けました。

ボールを奪ってもすぐに前にボールを入れられない時は、自陣でゆっくり手数をかけて、バルサ陣内に入ると手数かけずにスピードアップをしてゴール前に侵入しました。
第一優先はもちろん裏です。その意識が詰まっていたのは先制点ですね。ハーフェーラインでファールを受けるとすぐさまリスタートで裏にボールを出す。それに反応したマルティネスがディフェンダーを抑えながらペナに侵入し、ゴールを流し込んで開始早々にバルサの出鼻を挫く先制点を奪い去りました。

自発的カウンター

前半で多く見られたシーンです。GKハンダノビッチ含める3CBが自陣深く、本当に自分たちの守るゴールに近いエリアでショートパスをします。それに当然バルサは前からプレスにいきます。それにビビらずにプレスがくるギリギリまでボールを持って味方にボールを渡し出来るだけバルサのプレスを集めていきました。

この時中盤のブルゾビッチはボールによってビルドアップの助けに入ります。中盤のもう2人もビルドアップを助ける為に落ちてボールに関わる時もありますが、サイドに開くシーンもあります。そうするとそれにつられてバルサの選手が彼らについていきます。前半はバルサの中盤の選手は本当にインテルの中盤3選手に釣り出されていましたね。それがインテルの自発的カウンターを受ける原因にもなっていました。

そうすると空くのがバルサのDFラインの前のスペースがぽっかり空きます。その空いたエリアに2トップのサンチェス、マルティネスが落ちてきでボールを納めて一気に前進をします。彼らにボールが入ると逆サイドのWBが駆け上がりサイドチェンジが入ったり、ブルゾビッチに落としてボールを展開させて前進しました。前向きでボールが入ると、中盤のセンシとバレッラも駆け上がりカウンターアタックのような形になり一気にバルサ陣内に侵入します。

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バルサ陣内に入ると自陣で細々ショートパスを動かす攻撃とは一変し、手数を掛けずに一気に勝負を決めにいきました。サイドに入れば早い段階でクロスをあげたり、バルサの裏へのスルーパスを狙う動きも多く、バルサの選手が帰陣する前に攻撃を完結させにいきました。

しかし、インテルは自陣でショートパスを繋ごうとしてバルサに奪われてショートカウンターを受けるシーンもありましたが、幾度となくトライはしていました。バルサのプレスを引き込んで引き込んでそれを逆手に取ってプレスをひっくり返してゴール前に迫ります。ビックチャンスを作り出すこともできていたし、前半に追加点が欲しかったインテルでしたね。

IHの外への動き

インテルのもう一つビルドアップで印象的だったのがIHのカンドゥレーバとセンシがサイドに流れてボールを受ける動きでした。

後方でショートパスを繋いでバルサのプレスを引き込むインテル。その時にWBが落ちて自陣深くのサイド際でボールを受けてぽっかり空いた中央にボールを送り込むのが狙いの一つでしたね。

そしてもう一つの狙いも出始めます。これも準備してきた形だったと思います。

バルサも何度も同じ手をくらうほどバカではありません。インテルのWBが落ちてボールを受けるとバルサのSBがプレスにいきます。ここで発動です。バルサのSBがプレスに行った裏のスペースにインテルのIHのカンドゥレーバとセンシが外に流れてボールを受けました。マルティノスがサイドに流れてボールを受けるシーンもありましたね。

そうするとバルサの中盤の選手が彼らにプレスにいきます。そうすると先ほどと同じように中盤がポッカリ空き先ほど述べました流れでボールをサイドに散らし一気にバルサゴール前に侵入しました。

前半はインテルの流れでゲームが進んでしたね。守備と攻撃で明確なプランを持ってバルサを苦しめていました。しかし後半に入ると一変。バルサがインテルを押し込みまくりました。それは選手交代に伴うシステム変更で一気に流れはバルサに傾きました。

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ビダル投入で4-2-1-3へ

両チームハーフタイムでの選手交代はありませんでした。バルベルデ監督が後半すぐに動き出します。ブスケツに変わってビダルの投入。そこれに伴いバルサの配置も変化しました。4-3-3の中盤ブスケツアンカーを4-2-1-3の様に中盤の配置を変えました。アルトゥールとデヨングが横並びになりビダルが一つ前に入ります。

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これによりインテルの狙うカンターを防げる様になっていきました。それによりインテルの士気は下がり、バルサの攻撃の勢いを加速していきました。

ビダル投入で彼の良さであるハードワーク、ハードタックルでボールを回収しカウンターの目を摘むシーンは増えてきました。CHが2枚になる事でインテルの狙う中央のDFラインの前のスペースを埋める事でインテルのカウンターを停滞させていきました。

またアルトゥールとデヨングはライン間ではなくインテルの中盤の前でボールを受ける様になります。そのエリアで受けた彼らにインテルがプレスに行くと今度はライン間が空き出します。中盤とDFラインを分断し始めます。メッシも一列落ちてボールを受けてインテルの中盤の選手を引き出したり、中盤3人の脇で受けてドリブルをして攻撃をしていきました。

ビダルが投入されてすぐにバルセロナが同点弾を奪いました。ビダルのクロスからスアレスのスーパーボレーシュート炸裂!下がったインテルの空いたバイタルエリアを上手く使った見事なゴールでした。

そうなるとバルサの攻勢は増してインテルは引き込んで守るしか出来なくなっていきました。運動量も当然落ちてきました。中盤の3選手とWBの運動量は凄まじかったですからね。

割り切って引く様になったインテル。重心を下げてゴール前にバスを起き出すインテル。8人+GKの鉄壁の青い壁を築いたインテル。それをひたすら殴り続けこじ開けるバルセロナ。

デンベレの投入

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グリーズマンに変えてデンベレを投入。個人での突破力が抜群な選手がもう1人入ってきました。質で殴りまくるバルセロナ。インテルはカウンターをするシーンも前半に比べて極端に減りました。もう耐えるしか出来ない状況になっていってしまったインテル。

こじ開けるまで殴り続けるバルセロナ。そして84分メッシのドリブルがインテルを切り裂き、最後はスアレスがゴールを流し込み逆転に成功。メッシとスアレスの質はやはり高いですね。

このままインテルがやり返す力もなく2-1でホームバルセロナが逆転勝ちを納めました。

試合の総括

インテルの前半の戦いぶりは見事でしたね。攻守に明確なプランを持ちながら勇気を持った戦いぶりは非常に感銘を受けました。戦術的に面白かったですね。それに対してバルセロナの後半の修正力も見事でした。やはり最後は質が違いを見せる世界なのでしょうか。チームの戦術も、この質も大切だと感じる試合でもありました。

インテルの選手は本当によく走っていましたね。それはデータにも表れていました。ブロゾビッチとバレッラは1人で13キロも走っていました。攻守に存在感ありましたもんね。そして面白いと思った選手はセンシでした。いい選手インテルは見つけましたね。

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セリエAを全勝するインテルの強さも十分に理解できる戦いでした。そしてリーグ戦の今節の相手はユベントスとの頂上決戦!こちらも面白そうですね。そしてチャンピオンズリーグでは次節ドルトムントとの対戦。インテルから目が離せないですね。

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