2018年10月7日
プレミアリーグ第8節
チェルシー vs サウサンプトン
3ー0 チェルシー勝利
得点者
チェルシー:アザール(30分)、バークリー(57分)、モラタ(90分)
サウサンプトン:なし
チェルシー スターティングメンバー

- リュディガーが速くて、デカくて、強い。ダビド・ルイスとの2CBは鉄壁。
- ジョルジーニョは1タッチ、2タッチ。他の選手に時間を与える。
- アザールはフリーマン。ジルーのポストプレーは流石。
- 相手の5-4-1のブロックをどう崩すのか?
サウサンプトン スターティングメンバー

- 基本は3-4-3 守備時は5-4-1
- チェルシーの3トップ対策の為、3CB➕2枚のWB
- 前は1トップ2シャドー。ジョルジーニョ対策の為、2シャドーのどちらかが必ずつく。
- 中をしっかり絞り、ボールは外へ誘導するのがコンセプトなのかと。
生まれ変わったチェルシー
ナポリからサッリが今シーズンから就任した。少ない時間の中でチェルシーは大きく生まれ変わり、もっと時間が経つにつれてサッリイズムが浸透し、もっと魅力的なチームになるだろう。サッリ就任で変わったこととは…
DFラインの美しさ
サッリのナポリは攻撃に目がいってしまいがちだが、失点も非常に少ないチームだった。ボールを絶対的に握るので、相手に攻撃をする時間が少なくなるのも大きな一因だが。
前線の選手の献身的なボールプレッシャーと奪われたボールをすぐ奪い返すトランジションの速さ、そしてDFラインの美しさである。
一定の距離を保ちながら、上下に、横にスライドするDFライン。4人が1つの生き物の様に動くラインは相手の攻撃をシャットアウトする。
サッリナポリに比べるとまだまだだが、そこはやはりトレーニングから伝えてる印象。今までのチェルシーには無かった要素だと。時間をかければ、DFラインはより統制され、サッリ特有の前線からのプレス、トランジションの速さと高度も上がっていくだろう。
パスサッカーへ変貌。
サッリの代名詞、ショートパス主体に。
ジョルジーニョの加入
サッリの申し子、ジョルジーニョがナポリから移籍してきたことも大きな要因。サッリサッカーでは欠かせない選手。1試合で多い時に1人で数百本のパスをだす。1タッチ、2タッチで味方に時間を与え、チームにリズムを与える。また精度の高いロングボールで一気に局面を変える事もできる。
コンパクトフィールド
人と人の距離が近い関係でボール動かしていく。
ワンタッチが出来る距離感。ワンタッチで相手のプレスを剥がす。また相手を喰いつかせてワンタッチを使いスペースを生み出し攻撃をしていく。
グループで縦パスに関わる。縦パスを入れて終わりではなく、縦パスからスムーズに攻撃が展開される。縦パスに対して、落としの選択とターンの選択を持っているので相手は中々つかみどころがない。時間と空間がない中でもプレーしたり、ターンできるアザールやコバチッチがより活きる形である。
ショートパスだけではない!
ショートパスだけを繋ぐのではない。それをベースに色々な攻撃をするので相手はすごく困る。アザールやコバチッチ、ウィリアンのドリブルや左SBのアロンソの精度の高いクロス、そしてダビド・ルイスからのウィリアへのロングボール(ここはホットライン)etc攻撃は多種多様である。
覚醒するエデン・アザール
もうキレッキレ。止めようがない。
自分のエリア、空気、空間を常に持っていて、相手はそのテリトリーに決して入る事が出来ない。だからアザールからはボールを奪えない。
簡単に前を向いてチャンスを作ってしまう。それなのに、無理なプレーはあまり選択せず、叩くところは叩き、ミスも以上に少ない。
あんなにボールに触って、ドリブルして、侵入しているのにミスが少ない。相手はお手上げである。
またサッリ就任により、アザールがたくさんボールが触るシーンが増えた。サッリとの出会いがアザールをもう一段階上のレベルに覚醒するかもしれない。これからが非常に楽しみ。
ゲームの総括
- サウサンプトンは吉田麻也が今シーズンプレミア初先発。5-4-1でブロックを敷いて、我慢して守るゲームになった。前半の失点するまではスペースを埋めよく守れていた印象だった。
- サウサンプトンが何度か攻撃に繋げられたシーンは、前線の選手がキープしタメを作れる時だった。そういう時はシュートまでいけるシーンもあったが、チェルシーのトランジションも早いし、2CBバックも強いのでそれは簡単なミッションでは無かった。
- チェルシーは上で挙げたように、ショートパス主体にアザールが中心に攻撃を仕掛け、絶対的にボールを握って、主導権を握った。
- セットプレーからの得点。アザールの1G1Aの活躍で勝利。
- これからサッリイズムがどうチェルシーに浸透していくのが楽しみ。
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