【もがき、チェレンジするシティ】プレミアリーグ第20節 マンチェスター・シティvsシェフィールド・ユナイデッド レビュー

サッカー戦術分析
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前節2-0から3点を奪い返されて逆転負けをしたシティ。中1日で迎える今節のゲーム。肉体的にも、メンタル的にも非常にタフな状態で迎えるシェフィールド戦。そんな中でいつも通りでは出来ない部分もたくさんあると予想される中、どんな90分の戦いを見せてくれるのだろうか。

前節では1人退場者を出してしまい、難しいゲーム運びとなったが、その中でも、ペップにしては珍しく、後ろに重きを置く選手交代や、配置をとり、らしくないと批判も多かったが、怪我人が多い中で再びらしいゲームをしてくるれるのだろうか?それではゲームを見ていきましょう!

スタメン

前半

キックオフからシェフィールドは自陣に5-3-2のブロックを敷き、シティの攻撃を引き込んで引き込んでボールを奪って、カウンターアタックを狙う戦術を採ってきた。2トップのムセ、カラム・ロビンソンはフィジカル強く、縦への推進力も高く、彼ら2人だけでも十分シティに脅威を与える存在だった。

ムサは前半だけで数回シティの裏を抜け出して決定機を演出したが、VARで阻まれたりとゴールを奪えなかった。彼らにボールが入るとWBも猛然と駆け上がり高い位置をとる。そしてボールサイドのCBの選手も攻撃に参加し攻撃に厚みを持たせる。速いカウンターアタックと、身長で有利にたつセットプレーで好機を見出していったシェフィールド。得点を奪えなかったものの、彼らのプラン通りにゲームは進められていたかもしれない。

配置で押し込むシティ

シティのスタート配置は4-3-3、ロドリがアンカーに入り、デ・ブライネとベルナルドがハーフスペースに入った。ボールを保持すると、5-3-2でブロックを敷くシェフィールドに対して配置を変えて最終ラインまでは簡単にボールを運べる様にはなっていった。

シティはボールを保持すると、両SBがアンカーのロドリの両脇の位置までインサイドに絞ってくる。デ・ブライネ、ベルナルドはより高い位置に上がり、2-3-5 の様な配置になる。

2-3-5

これにより、シェフィールドの2トップのプレスに対して5枚でボールを動かす。SBが2トップ脇に配置をとることでパスコースを作り、彼らにマークがつけば今度はアンカーのロドリがフリーになる。

それではシェフィールドの中盤3枚が一つ前に出てプレスにいけば?となるが、シティの前線には5枚の選手が配置されている。前に出てしまえば今度はシティの5枚の前線の選手がフリーになる。その為中々プレスにいけない。しかし、シェフィールドのボール非保持の対応はしっかりしていたし、優先順位もしっかり整理されていたので、シティに崩し切られることはなかった。

シティもシェフィールド陣内でボールを動かす時間が増えていき、ペナ付近までボールを運ぶ様になっていったが、それより先に入れさせてもらえない。

シェフィールドの3CB、5バックのスライド早く、チャレンジ&カバーもしっかりしているので堅い。またシティに見られる小さなパスミスが攻撃のリズムを崩し、シェフィールドにはカウンターのチャンスを与える事に。

前半は両チーム得点を奪えずにハーフタイムへ。ホームシティにとってはストレスの溜まる前半だった。

後半

後半に入るとシティが配置を変えてくる。アンカーのロドリを一枚落として、両SBを高い位置にあげる。デ・ブライネとベルナルドを中盤に並べて、スターリングとアグエロが2トップでトップ下にマフレイズが入った。3-4-1-2の様な配置になった。

3-4-1-2

点数を奪うのはもちろん、前半受けていたカウンターのケアの為にも後方を3CBにした感じだ。案の定、前半よりもカウンターを受けるシーンが減り、シティは優位にゲームを進めていけた。

アグエロの近くにスターリング、マフレイズがいることで中には厚みが生まれ、幅は前半はインサイドに入っていたジンチェンコとウォーカーがとることでサイドにも選手が配置された。前半よりも厚みが増してシェフィールドを押し込んだ。

そして52分先制点が生まれる。
デ・ブライネがバイタルエリアからアグエロへ足元へパスを付ける。ボールを受けるアグエロが右足を振り抜き久しぶりのゴール。待望の先制点を奪う。

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マフレイズのトップ下

後半から普段サイドでプレーするマフレイズがトップ下に入る配置は面白く、新たな変化を付けていた。彼の良さはドリブル力だ。それが中央のポジションに入っても発揮される。ボールを受けると中央からドリブルで持ち込みチャンスを作り出す。左SBジンチェンコからの斜めのボールを受けるシーンが多く、そこからドリブルを開始するシーンは頻繁に。カウンターもマフレイズのドリブルが起点になる事も。そしてマフレイズの中央からのドリブルで追加点を奪う。

82分 シティのカウンターが発動。自陣からマフレイズが中央ドリブル突破。それに合わせてデ・ブライネもランニング。彼にパスが入るとワンタッチでカットインして右足を振り抜く。相手の股を抜き、GKの逆をとるゴールで勝負あり。1G1Aとこの日も大活躍だったデ・ブライネ。

終わりに

もがき、チェンレンジするシティ。そんな姿が見られた今年最後のゲームだった。勝利で今年を締めくくれ事が何よりだ。

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この日のアグエロはゴールでの存在感はもちろん、チームの為に、献身的に必死に走って守備をする姿が印象的だった。ペップのチームでは当たり前の様に、前線の選手には守備が求められるが、この日のアグエロはいつも以上に戻って走って守備に頑張っていた。何か、上手くいっていないチームを鼓舞するかの様にも感じた。何かを変えるんだと思いがアグエロだけでなく、チームからヒシヒシ感じ、王者が必死に勝ち点3の為にもがいている様にも感じた。プレミアで勝ち続ける難しさ、そして、これがシティの強さなのかもしれない。上手くいかな事に対して向き合い、自分たちの哲学を貫くことは勿論、変化を恐れずにチャレンジする姿。それをすぐさま実行する選手たち。何か分からないがまた一つシティが変化してくれそうな予感がしたゲームでもあった。

来年は巻き返しの年にして欲しい。

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